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2011年9月23日 (金)

気と超能力

※後から詳細を追記した

伊勢田さんの本を再読していて、私の「気」に対する姿勢は、ブラックモアの超能力に対する姿勢に共通しているのではないか、という気がした。

気がしただけで、ブラックモアの著作を精読してみないと、はっきりとは言えないけれど。

詳しく書くと。

伊勢田さんによれば、ブラックモアは、超心理学のプログラムがラカトシュの言う後退的プログラムに陥っていると指摘し、超心理学は「サイ仮説」を放棄して前進的プログラムを志向すべきだ(放棄しても現象の研究は出来る)と主張したそうだけれど、これは、私がよく言っている、「気」概念を超自然的な、あるいは生気論的(と言うと意味合いが違うのかもだけど)なものとしなくても、「気と”される”」現象を、既存の心理学や生理学等などから考究出来る、という意見に似ている、と思った次第。

「気」と言うとすぐさま忌避したり、あるいはそれを自然科学的に研究する事を志向しながらも、悪い意味で要素還元的に結論を出したがる(何らかの少数の物理学的概念をもって説明しようとするなど)人もしばしば見かけるので、ここら辺はよく考えておきたい所。だから、ブラックモアによる、体外離脱経験の考察などは興味深い。

さて、ここから類推して、「鍼灸の効果」についての専門家の研究の態度は後退的であるか前進的であるか、と考える事が出来る。現状の在り方を考察するのもそうだけれど、もうすぐ、二重盲検用鍼による研究が蓄積され、相当な事が解ってくるだろうから、その時に、かなりはっきりと判明するだろうと思われる。

参考文献

疑似科学と科学の哲学Book疑似科学と科学の哲学


著者:伊勢田 哲治

販売元:名古屋大学出版会
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コメント

P147を踏まえてもうちょい考える必要があるかも。

投稿: TAKESAN | 2011年9月23日 (金) 15:40

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