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2011年8月29日 (月)

「ニセ科学批判」「ニセ科学批判批判」

文字通りの意味。おそらく、この意味を含んでいる事には同意しない人はいないであろう、という最低限のもの

「ニセ科学批判」:「ニセ科学を批判する事」
「ニセ科学批判批判」:「ニセ科学批判、また、それをする人、を批判する事」

さて、これらの言葉について、「文字通り以上」の意味を込めて使う人は、その意味合いを「定めて」下さい。
別に、厳密に意味を規定せよ、などという話ではありません。もし、文字通りに読む以外に、他の意味を含意させたい、あるいはさせている、のならば、せめて、自分がどういう意味を込めているかくらいはちゃんと論じて下さい。用いている言葉の意味について了解が取れずに、まともにコミュニケーションが取れるはずが無い。

そして、その意味合いを明らかにしないままに、自分は「ニセ科学批判者である/ない」「自分はニセ科学批判批判者である/無い」などというのを一々表明するのに、一体何の意味がありますか? 真面目に考える気が本当にありますか?

「ニセ科学批判」みたいな構成の言葉は、文字通りには、○○を批判する、という意味ですが、しばしば、そういう活動に関わる「人」の意見の傾向や人格のあり方を反映させ、意味が拡大された使い方がなされる場合があります。その場合、「一般化」してる訳です。○○を批判する人はこういう物言いをする、と認識し、そこから「○○批判」の語に、「○○をこういう物言いで批判する」という意味を含ませる。
その場合には、本当にそういう傾向があるのか? とか、一般化して構わないのか、といった所が検討される必要があるでしょう。そこに無頓着で語を使うのは、たとえば、「日本人は」と言って無反省に傾向を云々する事とどんな違いがありましょうか。

こういう一般化の危険性は解りますよね。一部の印象をもって一般化した場合に、「そうで無い人」がものすごく迷惑を被るのです。たとえば、何かニュースがあった時、悪い事をした人の出身地、職業、性別、等の属性を採り上げて、「また○○か」という風に論ずるのと同じような感じです。その場合、おいおい○○全体に一般化しないでくれよ、となるでしょう。

これが、「ニセ科学を批判する会」みたいな、ある特定の組織があって、その活動を批判する、という場合なら、その組織を代表する意見、たとえば組織の理念なり会長の宣言なりを検討して、その活動を批判する事には意義があります。
しかし、「ニセ科学批判」というのは、それだけでは意味が広すぎるのです。そのままだと、ニセ科学を批判する事、という以上の意味合いは持たせられない。その活動をしているのは、明確に区別出来る組織では無いから、一般化は困難。
「だからこそ」言葉に含めている意味合いを定め、それをきちんと説明するべきだ、と言うのです。また、具体的に批判対象をクローズアップして、名指しで批判するべきだ、と言うのです。ここでニセ科学批判とは、こういう物言いや態度で批判する者達の事で、たとえば○○氏や△△氏のようなものを指す、と言われれば、その用い方に納得するかどうかはともかく、何を言いたいかは解る。私であれば、ニセ科学を批判する人の部分集合の特徴を敢えて「ニセ科学批判」という言葉で一般化してくれるな、という意見を出すでしょうけれども。

まるで他人事のように言っているな、と言われそうなので、ここに書いておきますが。

私自身が以前に、「ニセ科学批判批判」という言葉を、「ニセ科学を批判する事に筋の悪い反論や批難を加えているもの」という意味も含ませて使っていました。「NKHH」などという略称を使ったのも私です。

その後、自分自身の途轍もない粗雑さを認識して、「ニセ科学批判」「ニセ科学批判批判」を双方ともほぼ(全く、と言いたいけれど、いつの間にか使ってるのもあるかも知れないので)用いないようにしました。そこ(雑であった所)については強く反省しています。

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ニセ科学論」カテゴリの記事

コメント

▼ 引  用 ▼
それだけでは意味が広すぎるのです。
▲ 引用終了 ▲
これは変ですね。広いのは、その言葉で指し示され得る意見や人、とかそんな感じです。

投稿: TAKESAN | 2011年8月30日 (火) 07:30

こんばんは、初めまして、お邪魔いたします。

さて、私は「ニセ科学」と批判するよりも、
その事象に対する説明が「非科学的」であるならば、
きちんと「科学的」に説明して差し上げる方が、
この「社会の成熟」には良いと存じます。

例えば、森昭雄氏の「ゲーム脳」は、
現象論的には間違いではないでしょう。

しかし、彼は、功を焦り、
様々な角度からの「科学的検証」を怠り、
「辻褄の合わない論理」で「ゲーム脳」が、出来上がってしまったようです。

ですから、菊池誠さんにも申し上げたのですが、
ただ「ゲーム脳」を「ニセ科学」と批判するのではなく、
そこに在る「TVゲーム依存症」を「科学的に」説明できないのであれば、

その「ニセ科学批判」も『ニセ科学でございますよ』と。

投稿: 迷いネコ | 2011年9月18日 (日) 22:00

ご意見に賛同するしない以前に、何を言っているのか全く解りませんが、取り敢えず、ゲーム脳についてはこれらをご覧下さい。

http://gamenouqa.web.fc2.com/

http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/cat15642757/index.html

http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/cat371221/index.html

http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/qa/index.html

補足:http://www39.atwiki.jp/cactus2/

それから、私は現在、ニセ科学に関する議論をする事はありません。私の主張に異論や反論があれば、ブログ等でお好きなように論評し、トラックバックなりを送って下されば良いかと思います。論に甘い所があれば徹底的に批判して下さい。
ニセ科学に関する当方の認識については、このブログ内を「ニセ科学」で検索すれば様々なものが出てくるでしょう。それらを参照して下さい。予め言っておくと、膨大です。考えられる論点についてはほとんど全て意見を書いているはずなので。

投稿: TAKESAN | 2011年9月18日 (日) 22:33

投稿: TAKESAN | 2011年9月18日 (日) 22:38

TAKESAN さん、こんばんは。

>何を言っているのか全く解りませんが、

はい、それは、大変失礼いたしました。

ようするに「ニセ科学」と批判する場合に、
批判する側に『科学的論理』の存在が無ければ、
その批判も「『ニセ科学』である」ということです。

>ニセ科学に関する議論をする事はありません。

はい、了解いたしました。

では、ひと言だけ言わせて下さいませ。

今現在、この「ニセ科学」という言葉を、
ご自分は、科学的な理解もなさっていないのに、
葵の御紋の付いた「印籠」のように使われる方が多く、
そのことが、森さんの「ゲーム脳」と同様に、
この社会における「医科学の進歩の『妨げ』」に、
なっているような気がいたします。

それでは、お邪魔いたしました、失礼いたします。

投稿: 迷いネコ | 2011年9月19日 (月) 19:54

まあ、気がする、なら別にいいんじゃないでしょうか。

投稿: TAKESAN | 2011年9月19日 (月) 20:26

TAKESAN さん

あの、そこ本題じゃないんスけど・・・。

つまり、
「科学に対する疑問は『科学的に』答えましょう」
と、申し上げたかったのでございます。

>質問:ゲームをやめさせたら子どもがおとなしくなり、勉強も出来るようになりました。これはゲーム脳があって、それが治ったということではないのでしょうか。

例えばですね、このような問いに対して、

「森さんの『ゲーム脳』は、科学的には成立しません」
「しかし、『医科学的な』TVゲームによる」
「とくに、子供の『脳』への影響は」
「まったく、と言って良いほど解明されておりません」
「そして、人の『脳』というものは、千差万別で」
「『TVゲーム依存症』が問題になっている国もあり」
「もしかすると、お子さんは、TVゲームをすることで」
「強いストレスを受けていたのかも知れませんね」
「その時に、アドレナリンやドーパミンを抑制する」
「セロトニンが消費され『セロトニン不足』になり」
「イライラを引き起こしていたのかも知れませんよ」
「ですが、TVゲームをしなくなったことで」
「その強いストレスから解放され」
「それとともにセロトニンの消費が抑えられ」
「元の落ち着いた性格に戻ったのではないでしょうか」

というような感じで申し上げ、合わせて、
脳内物質と情動との関係を説明して差し上げるのが、
「『科学的に』お答えする」ということでございます。

あっ、どうも失礼いたしました・・・。

投稿: 迷いネコ | 2011年9月19日 (月) 21:12

お好きなように持論を展開なさって下さい。私にとっては参照する価値は何も無いので、読みもしません。

他者のブログに好き勝手書く、というのがどういう事なのか解っておられないというのはあれですが。まあ、知ってましたけれど。

投稿: TAKESAN | 2011年9月19日 (月) 23:42

TAKESAN さん、こんばんは。

>まあ、知ってましたけれど。

私としたことが、大変失礼いたしました「初めまして!」じゃなかったんですね、申し訳ないです・・・。

その節は、あなたをはじめ、みなさまには、
いろいろお勉強させて頂き、どうもありがとうございます。

みなさまには、よろしくお伝え下さいまし m(_ _)m 。

投稿: 迷いネコ | 2011年9月23日 (金) 21:21

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