【適当】実験案【妄想】
twitterで、抜刀の話がありましてですね。
そこで、鞘走りで加速してうんちゃら、という説がフィクションで広まったよねー、というのが出たのを受けて、その流れで調べてみたら、抜刀の原理が「デコピン」と同じだ、という論を見つけたのです。
デコピンって、中指を他の指で押さえてギリギリと溜め、そして弾く、というものですよね。それを、鞘から刃物を抜き附ける現象になぞらえるのは、無理があります。
で、まあ恐らく、力学的に見れば、鞘と刀身が無駄に擦れないように抜いた方が良い、となるのだと思います。鞘から離れるまでは、柄回りの回転運動などを特に制限して(つまり、刀身を鞘の曲線に沿うように動かす)、離れた後に主に上肢の運動で刀を制御していく。
多分、鞘と刀身の形状から考えて、棟側に均等に押し付けるような、なるだけ小さな荷重になった方が良いのでしょう。
それで色々考えていて、ちょっとした実験を思いついたのであります。
●鞘による抜刀□□(速度などの物理量)の違いを確かめるブラインド実験
仮説:鞘の内部の摩擦係数は、抜刀の「疾さ」に大きな影響を与えるであろう。
着目する因子:鞘の内側の摩擦の大きさ。
因子の水準:鞘の内側の摩擦係数大―小 をいくつかの段階に。内側を様々な材料でコーティングする。すべり性フッ素樹脂コーティングとか(適当)。
他の条件の統制:鞘の重量・形状(特に内部形状)を出来る限り均一にする。 刀身は同じ物を用いる。
マスキング:鞘の外観を区別出来ないように、塗装等を同一にする
実験:それぞれの水準の刀を用い、複数人が各水準にて数十回程度抜刀し、なんらかの物理量(速度なりなんなり)を測定し、違いを検討する。実験順序は実験計画法に従って決める。
こんな感じ。結構適当で、実現がどこまで可能かは解りませんが、、一つ面白いやり方なのではないかな、と。
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参考資料。
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コメント
抜きつけの目的に、「いかに速く敵に刀を届かせるか」というのを含めるとすれば、「溜める」時間はどこにも無いと考えられる訳ですね。
投稿: TAKESAN | 2011年5月28日 (土) 11:07