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2011年2月26日 (土)

やすい

「解りやすい」
と、
「読みやすい」
「聴きやすい」
などは同じようでいてニュアンスがあるような気がするですよ。

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「随想」カテゴリの記事

コメント

ポイズン吐き。

世の中は解りやすさを求めて云々、と主張するのをしばしば見て、そういうのを求める人を小馬鹿にしてっだろ、と感ずる事があったり無かったり。

知らない分野についてより理解しやすいテキストなりを求めるのは誰だってすると思うんですけどね。まあ、どんなに噛み砕いて説明しようとしても、理解しようと試みるそぶりすら見せない人、などは確かに困りますけれども、そういう人は「解りやすさ」を求める人一般、て事でも無いでしょう。

単純化の話で言うと、色々オミットした場合には、ここはややこしいから省いてあるので、ちゃんと理解したいなら他の本をあたってね、とでも書けば良いのであって。実際そういうものもよく見かけるし。

後そもそも、シンプルにする事が即ち解りやすくなる、て事でも無いでしょうな。
数学の本なんかだと、紙面の都合や、「難しいから」と、意図的に証明や導出の過程を省略したりというのがあるけれども、場合によっては、そこを省かずに詳細に説明してもらった方が遙かに「解りやすい」ものだったりね。

つまり、解りやすさを求めるのは即シンプルなものを求めている、とはならない訳で。長いだけで読みたく無いと思う人もいるだろうけれども、必ずしもそうでは無い。
じゃあ「解りやすい」って実際はどういう概念なんでしょうね。

どういう概念なんでしょうね。

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poohさん(ガタッ

の音が聞こえてきそうですが(昨日に続いて)、poohさんの事じゃ無いですよー。

投稿: TAKESAN | 2011年2月26日 (土) 11:18

なんかクリリン発動(っていいまわしも懐かしいな)しまくりみたいですけど(^^;。

えっとですね。
例えばぼくが自分のところで書いているようなことは、わりとわかりやすいと思うんです(とりわけエントリ本文は。コメントは流れにもよるので)。ぼくはじっさいには精度よりもわかりやすさ、読みやすさを重んじる方針をとることが多くて(そこにつっこまれたりもけっこうしますよね)、でもっていくらかなりともそれを実現するためにそれなりの努力も払っています。とりわけニセ科学をめぐる議論に関しては、全体像の中でぼくはそう云う部分を担う場所にいる(はずな)ので。
そう云うわけなので、わかりやすさの重要さとか、なぜそう云うものが求められるのか、みたいな部分については、わりと考えているほうだと思うんです。

ただ、そのうえで、例えばものごとの評価を「わかりやすいかどうか」みたいなものに求めてしまうのはまずいよなぁ、みたいには思うんですね。
わかりやすい説明のなかでできるだけ正確に、遺漏なくものごとを伝える、と云うのが望ましい姿であって、もちろんそれを目指して例えば文章を綴ったりするわけなんですけど、それってけっこうむずかしかったりするわけじゃないですか。ぶっちゃけ、わかりやすさの陰に真意を隠して不誠実なやりかたで(「いい話」的に)ものごとの理解のバイアスを嚥下させてしまう、みたいな詐欺的な手法を用いるのと、あんまり難易度が変わらなかったり。

いろいろこう、自分自身の行動にも(解決のしようがない)矛盾をはらんでいる部分があったりはするので、このへん歯切れのいいことがなかなか云えなかったりもします。

投稿: pooh | 2011年2月26日 (土) 17:01

poohさん、今日は。

ものすごく端的に言うと、
「解りやすさ」を求める
事と
「中途半端な理解」で満足する
事とは異なる現象という事で。

もっと解りやすいのを出してくれ、と言う人が、半端な理解で終わるとは限らない訳でして。

後、読んで解り良いと思うかどうかと、書かれてあるものが妥当かどうか、も別な話ですよね。普通我々は、解りやすいから正しい、とは思わないはずで。軸が異なると言うか。

書いてて、自分でも何言ってるんだかよく解りませんが…。

投稿: TAKESAN | 2011年2月26日 (土) 17:46

> 普通我々は、解りやすいから正しい、とは思わないはずで。

たぶん、いちばん難しいのはこの部分なんですよ。ほんとうにそうなのか。
わかった気持ちになる、と云うのは、基本的に「正しい理解をした気持ちになる」ことだったりしますよね。仮にその理解が大筋ではまちがっていなくても、実際にはレイヤーの異なる多くの論点が捨象されていたりもするわけで。もちろん論点を網羅的に理解しないと「わかった」ことにはならない、みたいな無茶な話ではないんですけど、ある程度全体をうかがうことができる程度のパースペクティヴにはたどり着くのが望ましいよなぁ、みたいには思ったりするわけです。

投稿: pooh | 2011年2月27日 (日) 07:18

poohさん、今日は。

うーん、どうなんでしょう。
確かに、「解った気になる」という現象はしばしば見られます。入門書の類の物を読んだ段階で色々語ってしまう、とか。私もよくやってしまいますが。

ただそれと、「解りやすいものを求める」心性が結びつくのか、というのがピンと来ない訳です。

そして、世の中は解りやすいものを求めて云々、という主張の「解りやすいものを求める」の中に、「複雑なものやパッと見で難しそうなものを積極的に避ける人が”多くなってきた”」みたいな含意があるように思えるけれどその見方が本当に妥当なのかな、とか。

積極的に関心を持たないものについては楽して理解したい、と思うのって、今も昔も一般的にあるんじゃないかな、と。基本的な私の考えとしては、それを「今の問題」として殊更に採り上げる事は無いじゃないって思う訳ですね。ごく一般論として、「本の一冊や二冊読んだだけで解った気になるなよ」とでも言えばいい話で。

ちなみに、私の観測範囲だと、「小難しそうなものを嫌う」のは(そして、積極的に進んで理解しようとしない)、圧倒的に年配者の割合が大きいです(笑)

投稿: TAKESAN | 2011年2月27日 (日) 12:26

あぁ、齟齬が見えた。そう云う部分です。

> 「複雑なものやパッと見で難しそうなものを積極的に避ける人が”多くなってきた”」みたいな含意がある

そのとおりです。
で、これはぼくが社会に出てからの実際のビジネスの場でも20年スケールのオーダーでの顕著な変化としても感じられるし、じっさいにメディアの情報伝達上の変化としても見て取れる。まぁこのことはちょっとだけ前も書きましたけど、書店の店頭でも見て取れる光景だと思うんですよ。

で、楽して理解したい、と云うよりはむしろ「理解に苦労が伴うのならそれは理解する対象の側にある問題だし、そう云うものは理解しなくても実害はない」と云う意識が問題なんじゃないかな、みたいな部分なんですよ。それは自分からだまされに行くような発想なので。

ちなみにぼく個人の観測範囲では、「小難しいことを嫌う世代」と云うのが、ぼく自身の年代(^^;から上に向かって数十年存在する感じです。そのへんは若いひとのほうがちゃんと考えている、みたいにも感じるので、ぼく個人としては「近頃の若いもの」と云うよりは「昨今のおっさんども」の問題みたいに思えています。

投稿: pooh | 2011年2月27日 (日) 13:23

、解りやすいものを求めるというのを、そういうタイトルがついた本の出版が増えた、といった指標で考えるならば、色々見えるものはあるかも知れませんね。

たとえば、興味の対象が多様になれば、導入として手っ取り早く概観を知る事の出来る物(本なりテレビ番組なり)の需要が増える、のはあると思います。私自身は、それ自体は寧ろ歓迎出来る現象と感じていたり。

でまあ、全体の傾向としてどうなのか、こればかりは調べなきゃ判らない事ではあります。

投稿: TAKESAN | 2011年2月27日 (日) 14:00

ものの道理等を「分かりやすく」記すのは、結構大変で、
「解りやすく」記さないと、相手には理解できません。
そのためには、基本用語が相手に分かっているかが、大事になります。
今だ、私が、やさしい本と謳っていながら、「宇宙物理の次元」について理解できないのは、こちらに基本的な定義(基本的知識:用語)を理解できてないからか?と思っています。
私の一種の趣味の「プレートテクトニクス」についてのブログ記事は、私は素人にも「解りやすく」記よう、専門用語をなるべく避け、図版を網羅して記すようにしていますが…、
真に素人に「分かってもらえているか?」は、確認は出来ていませんが…。

投稿: mohariza | 2011年3月 1日 (火) 13:04

moharizaさん、今晩は。

経験的に、「なんだか難しいけどものすごく面白い」というものがあります。私は、これがどういう事なのかとか、そういうのは「解りやすい」と言えるのか?とかを考えたりします。

全体的にどこもかしこも用語なりが捉えられないのは「面白い」とは認識しようも無いので、ある程度は書かれている事の「仕組み」を理解出来る、という条件が必要なのでしょうね。そのために、専門用語を噛み砕いて説明して構造の理解の助けにするとか、身近の現象に結びつけて徐々に抽象化していく、などのやり方が工夫されるのだと思います。

投稿: TAKESAN | 2011年3月 1日 (火) 23:15

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