« マンガのよう | トップページ | 振り返り »

2009年5月30日 (土)

宮本武蔵

宮本武蔵は、なぜ強かったのか? 『五輪書』に隠された究極の奥義「水」 Book 宮本武蔵は、なぜ強かったのか? 『五輪書』に隠された究極の奥義「水」

著者:高岡 英夫
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

大変面白い本。

書いてある事に全面的に賛同出来るような内容ではありませんけれども、とても示唆に富んでいると言えると思います。五輪書の読解としては、高岡氏の分析は、全く他の追随を許さないものなのではないでしょうか。

中でも個人的に注目したのは・・・

以下、

内容について書いているので、読むのを楽しみにしている方は、ご注意下さい。

高岡氏が武蔵を描いた(とされる)画のポーズを再現している写真と、バガボンドについての指摘。

写真については、なるほど見事な姿勢。あまりにも頭部が前に出ている気もしたけれども。

バガボンドの変化に関しては、読んで吹いてしまいました。というのも、

Interdisciplinary: ゆーらゆらー

Interdisciplinary: 独断と偏見による、アクションを描けている漫画家

ここで、同じような事を書いたのです。尤も、私が言及したのは武蔵についてでしたが、他の登場人物にも影響が及ぶのは考えられる事です。小次郎は武蔵に匹敵する剣客として描かれる訳ですしね。

私も、五輪書の水之巻の読解を試みたエントリーを挙げた事があるので、よろしければどうぞ⇒Interdisciplinary: 水之巻を読む

------

ちなみに、本書では、かなり書き方が慎重で、主張のある部分については、推測的理論である事を、きちんと各所で説明しています。中でも、「科学/未科学」について言及していた所には、おっ、と思いました。高岡氏は、自身の主張が未科学的であるのは相当自覚してるんですよね。色々な著書での記述で、それが垣間見えます。

|

« マンガのよう | トップページ | 振り返り »

武術・身体運動」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。まだ読んでないんでなんともいえないんですが、高岡氏の頭部が前に出すぎなのではということについてなんですが。
江戸時代の相撲取りの絵とかも見てると、かなり頭が前に出てるんですよね。高岡氏によると今よりずっとレベルが高かったらしいのですが。重心がかかとよりになった分、頭がバランスをとって前に出るのでしょうか。
妙なところに引っかかってしまってすいません。

投稿: あきら | 2009年5月30日 (土) 17:29

あきらさん、今晩は。

本当にリラックスしていると、横から見ると頭が若干前に出ている姿勢になる、というのは高岡氏の主張で、私も賛同している所なのですが、それにしてもちょっと前過ぎかな、と感じたのでした。もしかしたら、着物などの関係でそう見えてしまうだけ、という可能性もありますね。

骨格が適正な位置を保つように筋肉を収縮・弛緩した場合、頭部が相対的に前にいくように見える、という事なのだろうとは思いますけれども、それをきちんと科学的に考察しているのは、今の所は確認出来ていないです。アレクサンダーテクニーク辺りで、同じような事が言われていた気もします。

昔の力士(に限らず)の画は、頭が前に出て、肩が分離して浮いた感じになっていますね。高岡氏の言う所のベストや肩肋分離が出来ている、という事なのだと思います。

投稿: TAKESAN | 2009年5月30日 (土) 18:00

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 宮本武蔵:

« マンガのよう | トップページ | 振り返り »