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2009年5月20日 (水)

お世話になった本

門外でありますが、私が相当参照した本↓

陳式心意混元太極拳 陳式心意混元太極拳

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もう10年近く前かな。図書館でたまたま見つけて読んだのでした。

当時は確か、姿勢の要訣について、色々調べていた時期だったと思います。中国武術の本を結構読みました。

この本は、その中でも、特に詳しく書いてあって、ものすごく参考になったと記憶しています。重要な箇所をノートに丸写し して、何度も読み返しました。

日本武術の文献では、事細かに姿勢(についてと、身体意識との対応)について記述しているものは、それほど多く見かけないように思うので、大変重宝したのでした。

ちなみに。

ここでも何度か書いた気がしますが、

私が、動く姿を見る事が出来た武術家の中で、馮志強氏は、最もすごい方の中のお一人だと思っています(他に、合気道の斉藤守弘先生等)。何ヶ月か前に動画を改めて観て、あまりのものすごさに身体が震え、言葉が出なかった、という記憶があります。

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余談大会。

今、上で話題に出したノートを引っ張り出して、写した所を探し中。

で、ちょっと面白いメモを見つけました。

1997年4月17日

勁道=気の流れ(自分の体内)

complex_catさんがコメントでよく書かれるのを見て、「ほほう、中国武術では”勁道”なんて言い方をするのか。それは大変便利な概念だなあ。」なんて思っていたのですが……。

忘 れ て た の か よ>自分

ちなみにこの後には、

気の流れ→自分の体内 自分と相手とのつながり 気の膜云々

なんてのがあります。結構いい事書いてるじゃん(笑)

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写した部分、確認したけど、そんなに沢山じゃ無かった…。なんという記憶の曖昧な事よ。多分、本を何十回も読み返したのでしょう。

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あ、そうだ。

上で、日本武術の本ではあまり姿勢について細かく記したのは見かけない、と書きましたが、弓道・弓術関連の本は、相当に細かい教えがありますよね。私は、こちらの本をかなり参考にしたのでした↓

型の完成にむかって Book 型の完成にむかって

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武術・身体運動」カテゴリの記事

コメント

いつも興味深く読ませていただいてます。
弓道ということなのでまたもやホイホイと釣られて書き込みさせていただきますw

最初に色々購入する時に弓道教本というものも一緒に入手するわけですが、これがまた平易な文章で書いてあるので、分かり易く書いていると思いきや、内容はとんでもなく高度な事を書いている次第です。
おかげさまで色々な文献漁る結果となりましたが上記浦上先生の著書や今は絶版となってますが稲垣先生の弓道読本はわかりやすく書いてあるので参考になった覚えがあります。

長文失礼いたしました。

投稿: Thomas | 2009年5月20日 (水) 13:43

Thomasさん、今日は。

書き方は易しいけれど内容は高度、というのってありますよね。

姿勢に関しては、中国武術や弓道の本を、よく参考にしました。素人考えですが、「弓を引く」という構造が、正中線を保ちつつ胸を開いていく(背中を柔らかくして閉じていく)トレーニングとして大変優れているのではないだろうか、なんて思っています。

姿勢について考えるのは重要ですよね。考え(認識・認知)―感じ(感覚・知覚・身体意識)―実体としての身体運度(バイオメカニクスなどの論理) の関係(このブログのアドレスですが)が絡み合った複雑な現象ですから、大変難しいものでもあります。

投稿: TAKESAN | 2009年5月20日 (水) 16:54

勁道=気の流れ(自分の体内)
では無いと思います。いや,日本武道的にはこれでいいのか。

中国武術は気と勁を分離しましたから,
勁道=勁力の作り方,流れ

ということになってます。

投稿: complex_cat | 2009年5月21日 (木) 22:06

complex_catさん、今晩は。

むしろ、日本武術で表現する、”自分の体内における”気の流れは中国武術で言う勁道に相当する、という認識の基書かれたのだろうと思います。自分の文なのに推測になっちゃってますが。

後、本当なら、合気道において勁に相当するのは「呼吸力」の方が近いのかも知れませんが、通常、呼吸力の流れ、などの表現はなされないので、そのまま当てはめるのも違うかな、とも考えていたと思います。

投稿: TAKESAN | 2009年5月22日 (金) 01:41

>合気道において勁に相当するのは「呼吸力」の方が近いのかも知れませんが、通常、呼吸力の流れ、などの表現はなされないので、そのまま当てはめるのも違うかな、とも考えていたと思います。

この辺については,少し細くしてみたくなる気持ちがあります。


勁道=勁の流れ
よりも勁力の作り方と先に書いたのは,

勁道が違う=勁の流れ方が違う
というニュアンスよりも
勁力の発生のさせ方が違う≒自動的に流れも確かに違う。

というニュアンスでよく使われるものですから。

だから,呼吸力の「流れ」というような変換をあまり意識しなくて良いかもしれません。

「勁力の流し方」というのは,同じように勁を発生させて,アプリケーションレベルの話になる場合があります。

呼吸力のニュアンスでも良いような気がなんとなくします。

ちなみにお尋ねしたいことは,合気道における呼吸力の生み出し方は,共通,同じでしょうか。

投稿: | 2009年5月22日 (金) 12:53

(多分)complex_catさん、今晩は。

ああそうか。そもそも、流れ、と対応させるものでも無い訳ですね。

合気道における呼吸力の生み出し方は,共通,同じでしょうか。

おそらく、会派でも異なっているだろうし、指導者レベルでも違うと思います。と言うのも、多分、中国武術ほどに細かく分析的に記述していく、という事がなされていないはずであろうから、ですね。なので、個人による創意工夫が「いつの間にか」反映されている場合があって、それが明確に違いとして意識されないままに、「同じもの」と捉えられたまま伝承される、というのがありそうです。

ただ、呼吸力は狭義には、肩腕の運用の仕方として捉えられる場合もありますので、その場合には、呼吸力養成法の型がほぼ共通している事もあり、似通っているとは言えるかも知れません。が、それもどのくらいのものかな、という気はします。「合気」と同じく、多義的と言うか多様と言うか、そういう面があるかも知れません。

ちなみに岩間では、「腰のひねり」(腰を切っていく運動。黒田師範の所の、斬りの体捌き、ともおそらく共通すると思います)が最重要概念ですが、必ずしもそれを呼吸力と結びつけて説明する事は無いように思います。

後、塩田先生は、表に出ているものを見る限りでは、呼吸力という語自体をあまり積極的にお使いでは無い、という印象があります。「集中力」の方をよく説明される、という風に記憶しています。

投稿: TAKESAN | 2009年5月22日 (金) 13:50

連投で,後半,名前が抜けておりました。入力しなくてもキャンセルされないのですね。失礼しました。
合気の技については,体験が乏しいので,イメージに自身がありません。いろいろ動画を見てみます。

投稿: complex_cat | 2009年5月22日 (金) 14:46

未入力でも投稿出来てしまうんですよね。て言うか、管理者の自分ですらたまにやってしまうのであります。

高岡氏の、『合気・奇跡の解読』の後半辺りはいかがでしょう。通常は、後半は捨て去るべきだ、と紹介してますが、complex_catさんでしたら、高岡氏についてもご存知なので、有用な情報以外を棄てるのも容易だろうと思います。多くの先生方は映像も参照出来るので、照らし合わせながら検討するのも面白いかも知れません。

投稿: TAKESAN | 2009年5月22日 (金) 15:26

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