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2009年5月23日 (土)

当身

合気道に対する根強い誤解の一つに、「当身をほぼ使用しない」、なんてのがあったりするんじゃないかな、と思っています。

いや、もちろん、打撃系武術では無いから、そういう意味で当身を多用する、というのはもちろん無いです。

合気道は、ほぼ「仮当て」、つまり、移動したり相手の体勢を崩す際の助け、として主に用いる訳ですね。

古流柔術では逆技や当てをよく使うが、合気道ではそれが取り払われている、なんてイメージ持ってません? ません?

実際問題として、当身は重要なのです。技を掛けるべく動こうとすると、相手もそれを避けたいと思う訳ですね。だから、体勢を崩しつつ顔面に当身を入れて足留めする、相手の正面側を通る際は、相手からの当身が来る可能性があるので、こちらからあらかじめ当身を入れて、相手の「手を使わせる」のです。場合によっては、その手を捕って技に移行する、というのもあります。

後ろ襟取りなんかも、崩しつつ相手の顔面に手刀を入れます。肩取り面打ちでは、手刀(正面を打つ)と拳(腹部に当てる)を同時に行います。両肩取り呼吸投げの変化では、足の甲に当身して脚を掬って投げる、なんてのもあるんですよ。(首絞めからの)首投げだと、顎に当身→崩し&顔面に当身 という流れ。

文字だけだと具体的にイメージはしにくいでしょうけれど、とにかく、合気道において当身はすごく重要、という事で。

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