眉唾
かなりブクマを集めたネタ⇒▼はてなブックマーク - 大紀元時報−日本: やってみよう、世界で最も正確な性格テスト ▼大紀元時報-日本 ※ザイーガのエントリーの方がブクマ集まってますけど、あそこは広告とか下品系なので、こっちを貼りました。
いわゆる性格判断系のネタですね。内容は、9枚の絵を見て、なるだけ短時間に、1枚気に入った絵を選ぶ、というもの。で、それぞれの絵に応じて、それを選んだ人はこういう性格である、と言われる訳ですね。
んで、ですね。このネタ、めちゃくちゃ気になる部分があるのですよ。
この9枚の写真は、海外の科学者や心理学者らが共同で研究し、何年もかけて作り上げたもの。世界中で何度も実験を繰り返し、図案の形や色を調整して、選び抜かれた写真だ。この9枚の写真が、9つの異なる性格を現している。
これはつまり、科学者(中でも心理学者)によって繰り返し研究が行われて追試され、確立した知見として学界で周知されている、というのを示していますが、そんな話は、私は知りません。
今手許に、臨床系も含めて何十冊か、心理学の本がありますが、こんな性格検査など、見た事ありません。と言うか、今まで読んだ全ての心理学の文献で、見た事無いです。では、ごく最近の知見であるのか、という話にもなりますが、つい最近読んだ2008年発行のパーソナリティ心理学の本にも、載ってませんでしたね。充分研究された、妥当性・信頼性の高い検査法ならば、専門書で紹介されてしかるべきでしょう。
そもそも、単に絵を見せて、それから性格類型に当てはめる、というやり方自体が、極めて疑わしいものです。そんなものが、
スピーディーで、かつ正確率も世界一高いといわれる有名なテストなのだ。
とは、まさに眉唾。(正確率ってaccuracyの事? 工学とか技術方面でよく使われますかね。て言うか、「世界一高い」という意味が解らない)
ブクマでは、当たってる、的な意見もありますが、それはバーナム効果あるいはフォアラー効果が効いているからでは、という指摘もされていますね。平たく言うと、どれを選んでも、誰にでも当てはまるように感じさせる答えが出される、というものですね。松岡氏の、「究極の血液型心理検査」サイトが思い起こされます。
いわゆる心理ゲーム的なものなら、まだネタとして済むのかも知れませんが(個人的には大嫌いですが)、最初に引用した文を入れてあるのは、全く頂けませんね。いや、実は、私が知らないだけで、学術論文等が存在するのかも知れませんけど(その可能性は極めて小さいと思ってますが)。しかし、仮にそれがいくつかあるとしても、まるで心理学的にスタンダードな性格検査であるかのような説明は、いかんでしょう。
もう何度も書いてますが、テレビなんかで、心理学の専門家を自称する人なんかが、バウムテストもどきをやって性格を云々したりしますからね。そういうのは勘弁。
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パーソナリティと臨床の心理学―次元モデルによる統合 (心理学の世界 教養編) 著者:杉浦 義典,丹野 義彦 |
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コメント
おはようございます。
それぞれの性格の記述がほめ言葉ばかりですね。それはなぜなんでしょうね?
ちなみに私は5秒では選べませんでした。どれも趣味に合わないんですよ。
投稿: zorori | 2009年5月28日 (木) 06:47
zororiさん、今晩は。
私も5秒じゃ選べないですねえ、て言うか、あんな絵は気に入りようが無い、と。
ポジティブな言葉をちりばめて、気を惹くのでしょうね。で、懐疑的な人は、おや、と思う。
投稿: TAKESAN | 2009年5月28日 (木) 21:04
絵なのか? これは絵なのか? 抽象画?
リンク先を開いて5秒で閉じました。
投稿: 亀@渋研X | 2009年5月30日 (土) 08:19
ちょっと長めに見てみたのですが、それでも、どれも気に入りようがありませんでした。
これ、ちょこちょこ広まっているみたいですね。全く…。
投稿: TAKESAN | 2009年5月30日 (土) 17:45