暴挙
対局中の羽生名人に記者がサイン求める 厳重注意(産経新聞) - Yahoo!ニュース
想像に過ぎませんが、羽生さんは、
- 下らない事にその場で腹を立てるより、下らない事に一瞬だけ付き合い、後は忘れ去って、集中力を乱さないようにした。小さい波は、その内消える。
- 全く気にならなかった。この程度の事では集中力は乱されず、気軽に応じた。
- ほとんど自動的に手が動き、思考の大部分は将棋の展開に割かれていた。
- 実ははらわたが煮えくり返るほど怒ったが、書きつつ心を鎮めた。
- はらわたが煮えくり返るほど怒りながら勝った。
の内のどれかだったと思われます。
休憩時間に担当者が、問題の記者に「対局中に声をかけるような行動は慎んでほしい」と注意したところ「郷田さんの手番だと思っていた。うかつだった」と釈明したという。
一見何もしていないかのように思える時にも思考がフル回転しており超絶パフォーマンスが発揮されている、というのは、将棋をほとんど知らない(指す事は出来る程度)私ですら認識出来るのですが。いや、それ以前の話な気もしますけど。色々状況を把握する事が出来ていなかったのでしょうね。
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コメント
他のソースによるニュースだと、記者はベテランの観戦記者で、羽生名人ともかなりの面識があったようです。
という情報を加えると、問題の角度がだいぶ絞られてくるように思います。状況を把握できなかったというよりも、「なれ」ていると過信して勝手な判断をしてしまった、というべきではないでしょうか。
投稿: 憂鬱亭 | 2009年4月11日 (土) 18:29
憂鬱亭さん、今晩は。
ありがとうございます。
とすると、どういう場であるかは解っていたにも拘らずの行為、と言えますね。
詳しくて、羽生さんとも面識があるのにやってしまった、というのは、無知であった場合よりも起こりにくい事のように思います。「なのに何故?」と言いますか。
投稿: TAKESAN | 2009年4月11日 (土) 22:49
門外漢ですが。
ものの本によると、扇子に揮毫(で良いのかな?)するのは、色紙にサインすることよりも難しく、手間が掛かるそうです。通常は2人がかりで、1人が段々の部分を押さえながら書くのだそうですよ。
当然、色紙よりも希少価値があるのだとか。
何にせよ、羽生名人は流石ですね。
投稿: みつどん | 2009年4月11日 (土) 23:01
みつどんさん、今晩は。
なるほど。確かに、扇子の形状を考えれば、スラスラと描くのは難しそうですね。
それにしても、記者歴が長いのであれば、その辺の事情についても知っていて良さそうなものなのに、不可解ですね。
投稿: TAKESAN | 2009年4月12日 (日) 00:47
さっきまで産経新聞の記者がやったのかと勘違いしてたんですが、ネットで実名を見て驚きました。観戦記業界では超がつく有名人で事情は熟知しているはずの方で、私も将棋は下手ですが観戦記読むのが好きなのでこの方の観戦記も昔よく読みました。
憂鬱亭さんも指摘していらっしゃいますがこれはこの方の驕りではないかと思います。もともとそういう非常識ぽいキャラがウリみたいなとこもあったように思います。年取って見境つかなくなっちゃったのかもしれないけど、もう引退すべきだってことを今まで誰も言えなかったのかも知れないからいい機会になったのではないでしょうか。
投稿: とらこ | 2009年4月12日 (日) 17:33
実名出てましたね。いつも読んでいるわけではありませんが、その方の引退の挨拶の出た観戦記事は新聞で読みました。その時点でけじめをつけなかった会社とご本人の問題で、そうならなかったのには会社側の事情があったことを疑います。
詳しいことも知らない者のうろ覚えですが、どちらかというとチェスをやっておられた方ではなかったでしょうか。羽生名人もチェスをやっておられたそうですから、そちらでの付き合いもあったかもしれません。
投稿: ちがやまる | 2009年4月12日 (日) 19:14
とらこさん、ちがやまるさん、今晩は。
うーむ、なるほど。
無知であるがゆえにやってしまった、という事は考えられない訳ですね。
そういう方があんな事をやってしまった、という所がやっぱり不可思議ですよね。
投稿: TAKESAN | 2009年4月12日 (日) 22:48