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2009年3月27日 (金)

重さが痩せる

はてブにもちょっと書いたのですが。

よく、○○kg痩せた、という表現をしますよね。”kg痩せた” - Google 検索

でも、「痩せる」って、形状・形態に関する表現ですよね。なのに、重さの「kg」とくっついて、○○kg痩せた、となってる。自分も何気無く使っているのですが、よく考えてみると、違和感が。

外観に関する定量的で明確な指標があって、それが体重と綺麗な相関関係にあるのであれば、重さが減った→痩せた と表現しても良いと思いますが、別に人間の身体の組成は一様では無いし、太っただの痩せただのは、人間の「観察」で評価される訳だから、すぐに結びつくようなものでも無いんですよね。人間の主観的評価としての「太ってる」、「痩せてる」というものと、実際の体重とにそれほど強い関係が無い、のは、

「痩せた?」

「え? いや、そんな事無いと思うけど。体重は変わって無いよ。」

「そうなんだ。なんか細くなったなあ、と思って。」

というような会話がしばしばある事が、一つの傍証になるように思います。

心理社会的には、体重はやっぱり外観の形態に大きく働く要因であり、客観的な数値としてすぐ確認出来るものだから、外観の変化を即「体重の増減」で代表して表すようになった、なんていう風に考える事が出来るでしょうか。

それが、外観はほとんど変わらないのに「体重の増減」を過度に気にする心理、にも繋がってるのかも知れません。あくまで外観の変化の主要因として捉えられていた体重が、いつの間にか、それ自体をコントロールするのが重要なものと見られるようになった、と言うか。一種の逆転って感じで。

調べたら、同じような事について書いてるのがありました。こういうのって、いったん気づくと気になっちゃみますね。って言っても、日常会話では、今後も使うでしょうけど。

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コメント

心理的以前に、ただ単に測定しやすい単位だからじゃないですかね。
体積と重量の相関は・・・なんとなく経験的なものっぽい何かで。

投稿: トンデモブラウ | 2009年3月27日 (金) 07:38

トンデモブラウさん、お早うございます。

体積と「太ってる/痩せてる」も違う、って事で。

投稿: TAKESAN | 2009年3月27日 (金) 09:03

「体重が10kg重かった。」vs.「体重が10kg大きかった。」
「身長が10cm高かった。」vs.「身長が10cm大きかった。」
「腹囲が10cm長かった。」vs.「腹囲が10cm大きかった。」

というのも、真剣に悩んで、最後はどっちでもいい気持ちになりますね。

投稿: ちがやまる | 2009年3月27日 (金) 11:56

ちがやまるさん、今日は。

ああ、大きい、という表現もありますね。こちらは、何にでも使えてしまう汎用的表現、という感じもしますね。数値の大小の比較を含意していると言うか。

投稿: TAKESAN | 2009年3月27日 (金) 13:23

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