良いエントリー。フォルダ開放。自分の話
とてもいい記事だから、じっくり読んでいってね!!!⇒「血液型性格判断」批判 前編:ニセ科学批判の練習問題 - みつどん曇天日記
ちょうどいい機会なので、私の血液型性格判断関連サイトフォルダを開放。あまり知られていないサイトもあると思います。※必ずしも、内容が信頼出来て適切、というものではありませんので、よろしく
- 批判的思考のための「血液型性格判断」(PDF)
- JJESP : Vol. 43 (2003) , No. 1 1-21(これは読まずにブックマークしただけかも。はてブで黒影さんが2006年にブクマしている、というのがさすが)
- 畜大心理:ABOFANへの手紙(言わずと知れた……根気と好奇心の塊の人以外は、読まない方がいいです)
- 「ニセ科学に立ち向かう?」を聴講した。 - 酒とアザラシと怠惰な日々。(コメント欄。勉強になるけど、多分疲れます。一人のコメントだけ飛ばす、という手もあります。最後辺りに一人永劫回帰氏出現)
- 人類学よりみたる血液型と性格(PDFファイル。齊藤基生氏による)
- 血液型性格判断をやめよう(中西大輔氏。有名なページですね)
- 多重検定によるタイプ1エラー(NATROMさんのページ。検定が何度もなされれば、第一種の過誤が出る確率は上がる、というお話)
- 科学と疑似科学--血液型人間学の例(いろもの物理学者さんのページ。ちなみに、野球選手や政治家の話を挙げて、検定したら有意になった云々と言う人には、それがどの母集団から採られた確率標本なのか、と訊いてみると良いと思います)
- 「座観雑感」血液型問題(「検定」や「有意」を適当に使う人って、いますよね。そんな感じな人には、統計的仮説検定の意味を知っとるのかね、と訊きましょう)
- 「血液型と性格が関連している」という差別 | 「いんちき」心理学研究所(血液型性格判断について調べていて、最初の方で見つけたサイト)
- 血液型性格判断とたたかう―そしてその周辺 - 油小路ニュー中猫屋(中猫さんの所を読んでいなければ、こうしてブログで血液型性格判断を採り上げる事も無かったかも知れない。受けた影響は極大なので)
中猫さんの所から、ちょっと引用してみます。血液型性格判断のこと再び - 油小路ニュー中猫屋
ABO式血液型によって人々の性格を分類し、判断の基準にしようという試みを批判する者は多いのです。しかしながら、その批判のなかには「駄目な」批判が含まれています。「たった四つの型に人間を分類できない」というのがそれです。四つもあれば十分に分類できるからなのです。ある分類の基準を決めさえすれば、比較的少数のカテゴリーを想定して、そのうちのどのカテゴリーにその人の性格であるとか行動パターンであるとかが含まれるのかを検討すること自体は、それほど不合理なことではないのです。「人間が四種類に分けられてたまるか、みんなひとりひとり違うんだ」のような意見は、妄信的な個性崇拝のあらわれでしょう。
私はこちらを読んでいたのですね。で、kikulogも読んだ。そして、きくちさん経由で菊池聡氏の書かれたものも読んだ。要するに、色々な方の影響がある訳で、それまでは、自分自身がダメな批判をしていたんですね。友人に対して血液型性格判断を否定する意見を言った時も、とにかく無いんだよ、的な物言いをしましたし。
そういう経験もあってか、私は、筋が悪い批判をしていたりするのを見て、ただちに強く批判したりしないんですね。必ず、「自分もしでかしている可能性がある」と考える。尤も、批判の態度というのは、対象のものの言い方や、書いた内容によって変わってはくる訳ですけれども。
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コメント
T-3don さんのところを読んでてなんとなく思ったこと。
>この結論は専門家である心理学者・科学者に広範に支持されています。
> 2、このことは、科学者・学会に広く受け入れられている。
「心理学者も認めています」をやたら多用するひとが若干一名(「心理学者も認めています」を認めているのも若干一名のみ)いるなぁ、と。
…と、思ったところで唐突に頭の中に浮かんできた言葉、
エア心理学者!
お粗末さまでした。
投稿: Seagul-X | 2009年3月13日 (金) 12:43
こんにちは。TBありがとうございます。
TAKESANさんのご指摘がそもそものきっかけだったので、一段落ついたらタイミングをみてTBしようと思っていました。新しいエントリーができ次第、こちらにTBしようと思います。リンク集を、と思っていたんですがワーイ!手間が省けた(おい)。
>Seagul-X さん、こんにちは。
ご覧頂いたようで、ありがとうございます。
エア心理学者! 素敵です。
ただ、真面目に考えると、エア専門家や脳内学会と実在のそれとを見分けるのは、それなりのリテラシーが要求されるんですよね。実を言うとその部分が一番苦心した所で、それでもその辺、私のエントリーでは上手く表現できなかった様にも思います。今後の課題ですね。
投稿: みつどん(T-3don) | 2009年3月13日 (金) 16:23
Seagul-Xさん、今日は。
そういえば、最近見ませんね。掲示板も止まってます。このまま止まっていた方が、という気もしますけど…。
エア心理学者を否定してもいいんですか、的ですよね、あの方の論法は。
------
みつどんさん、今日は。
大変良エントリーでした。後編も楽しみです。
リンク集は、前載せようと思っててそのままだったのですが、良い機会でしたので、今回やってみました。
血液型性格判断もなかなか難しいですね。と言うか、ニセ科学って、そもそも難しい。
投稿: TAKESAN | 2009年3月13日 (金) 17:12
こんにちは。
みつどんさんのブログは素敵ですね。
リンクされているハブハンさんのところも素晴らしい。
TAKESANさんのところは言わずもがな。
贔屓目で見るつもりは無いのですが、私は現時点では「裾野が広がる事」を最も重視しておりますので、こうした方々の活動を拝見していると、とても勇気付けられます。
投稿: PseuDoctor | 2009年3月14日 (土) 11:38
私自身が、kikulogや他の色々なサイトを参照して勉強したので、その過程ごと紹介している、という面があるんですね。認識の変化の仕方、と言うか。
このブログの血液型性格判断カテゴリーも、古い記事ではすごく甘い書き方だったりしますしね。それも丸ごと残しておく事には意味があるのではないかな、と思っています。
特に、わずか数種類に分類出来る訳無いじゃないか、という反論は、かなり見るので、そこら辺に関しては書いておいた方がいいですよね。
投稿: TAKESAN | 2009年3月14日 (土) 19:36
「たった四種類に分類できるはずがない」については、論理的じゃないなあとずっと思っていたのですが、聡さんの本にきちんと書いてあったので、僕も安心して言えるようになりました。菊池聡さんの本にはとてもお世話になっています。
あとは、肯定側・否定側ともに「メカニズム論」に走りがちなのが問題ですね。特に科学者ですけど。
投稿: きくち | 2009年3月30日 (月) 19:34
きくちさん、今晩は。
そうなんですよね。私も菊池聡氏の本では色々勉強しました。
と言っても、それまでに一応、類型論にしろ特性論にしろ勉強していたのですが、私はそれ自体に違和感を覚えたのですね。「そんな少ない分類出来るか」、みたいな感じで(笑) クレッチマーの類型論を見た時なんか、特にそうでした。多分、分類というのを、箱に仕切りを置いて、各部屋に一様の物を詰めていく、という、そんなイメージで認識していたのだと思います。でもそうでは無いんですよね。統計的な話が絡んでくる。
自分自身がそういう経験をしたので、この件に関しては、よく書くようにしています。
メカニズム論に走る、というのは見られますね。ここに関しては、きくちさんが書かれたもので勉強しました。ここでは、社会心理学や疫学などの視点が重要ですよね。
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WEBの連載、お疲れ様でした。楽しませて頂きました。
投稿: TAKESAN | 2009年3月30日 (月) 23:35