志向
ここら辺、甲野善紀氏の考えと共通していますよね。交流があるので当然でしょうけれど。初期の(今の本は読んでいないので詳しく無い)甲野氏の本に書いてある事と、かなり重なっているように思います。私としても、桑田氏にほぼ賛同です。
大分以前、甲野氏の本も読んで納得しましたし、その部分に関しては、考えは特に変わっていません(他の大部分に関しては批判的なのですが)。
何より、チャンピオンスポーツの最高峰たるメジャーリーグにまで上り詰めた一流のアスリートであるからこその重み、がある。桑田氏がこのようなかたちで声を上げるのは、大きな影響を及ぼし得るかも知れない。
若い頃から問題意識を持っていたというのもあるだろうし、甲野氏との交流によって、より考察を深めていった、という部分もあると思いますが、おそらく、身体を開発する、という部分により意識が向いている、のでしょう。武術論の方面で見ると、甲野・黒田・高岡氏辺りの論が象徴的でしょうか。スポーツにおける、身体の制御の面を意識し、いかに精密に使っていくか、というのを考えれば、桑田氏が批判しているような指導法では役に立たない(どころか弊害がある)、と認識しておられるのでしょうね。いわゆる「しごき」というものにどういう意味があるか、本来のスポーツの指導の合目的性にそれは合致しているか、改めて見直し、洗い直してもらうよう、警鐘を鳴らしている。
こういう所については、高岡英夫氏の「擁護システム」概念が、分析に役立つでしょうね。実証的に見ていくのは、非常に難しいとは思いますが。※興味がおありなら、高岡英夫 『光と闇』などをご参照下さい
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