ニセ批判批判 + 代案提示→ニセ科学批判者(補足)
昨日のエントリーの補足。青文字が補足の部分です。
2段落目から。
complex_catさんの仰る通り、ニセ科学批判活動を批判する人で、ではこうしたらどうか、と具体的な批判活動の代案を示す人は、いませんよね。ほとんど見かけない、という事。「いない」というのが「全く無い」を示さない事は、日常的な使い方から補って下さい。
実は、私としては、代案を示して現在のニセ科学批判一般を批判するのは無理だ、と思っています。ここで「代案」とは、上の段落と対応している。「具体的な批判活動の代案」の意味。それを示しながらもニセ科学の批判活動全般(一般)を批判するのは無理だろう、と考えている。理由は下に。
元々かなり広範囲な批判活動で、テキストも色々あって、向ける対象も様々なので、そもそもニセ科学批判と括って全部を批判するのは、不可能に近いんですよね。今まで誰もやっていない批判の仕方、というのを示すのも、多分出来ない。ああ、それはあの人がやってるよ、となるでしょうから。要するに、「具体的な代案」を出して「こうすべきだ」と言いながら、「現状の批判活動一般」を批判するには、現状の批判活動の悉くが「まずいやり方」であるのを示さなくてはならないが、既に多様な角度から批判がなされているので、おそらくそれは無理(どういう具体例を示しても、どこかの分野でそれは既出だ、と言われる)だろう、と書いている。
で、それ(代案提示)をせずに批判活動一般を批判するとなると、メタメタな次元からものを言うしか無い訳ですよね。論宅さんみたいにならざるを得ない。概念そのものに無理がある、とかね。
もし、自ら批判の方法を具体的に示しながら批判批判をするとなると、その人は自動的に「批判者」に入らざるを得ない訳です。でもそれは、批判活動一般に疑問を懐いている人は、出来ないでしょう、おそらく。だって、批判活動を批判したいのだから。批判する集合に自分が含まれていちゃあ、堪らんでしょう。
私は、代案を示さなければニセ科学批判活動を批判してはならない、などとは言っていない。示さないで一般論に終始するのは非常に解りにくい、というのは思うけれども。そもそもこのエントリーは、代案を示しつつ一般的にニセ科学批判活動を批判するのは難しいだろう、と言っているのだし。
コメント欄で書いている、具体例を出せばそもそも「批判批判」とは呼ばれないのではないだろうか、という主張は、「ニセ科学批判批判」が、単に「ニセ科学を批判する活動や人間をさらに批判する」、という「文字通り」の意味では無く、ある独特の意味を持たされている言葉だと考えているから。田崎さんの水伝批判文書が発表された直後にそういう言葉が出てきた事に、思いを馳せるのが良いと思う(意味は当初は「文字通り」のものに近かったように思うけれども、時間を掛けてきて、意味が狭まった、つまり条件が付加された、ように思います)。例⇒甲虫ブログ: ニセ科学批判批判
元々このエントリーは、前日の続きでもあり、complex_catさんのコメントとも関係しているもの。ニセ科学批判批判と呼ばれるような言説が、悉く一般論過ぎて具体例(これは「代案」の意味では無い)に乏しいのは、そもそもそういうものが括られて「ニセ科学批判批判」と呼ばれているからだろうと、改めて考えた(前から考えていた)。だから、仮に、現状の批判活動を批判しつつ(ニセ科学批判批判)、代わりになるような批判の仕方を提示したとするならば(+ 代案提示)、それはもう、今の意味内容から鑑みるに、「ニセ科学批判批判」とは呼ばれず、実質的に「ニセ科学批判(者)」となる(→ニセ科学批判者)のだろう、という考えを書いた。
※タイトル中の記号は、イメージです
一応言っておきますけれど、ニセ科学批判批判という言葉はメタ論に終始して具体例が無いものを指しているから、それを踏まえて用いるべきだ、と主張してはいません。
初めはニセ科学批判を批判するもの、程度の意味だった言葉が、おそらく色々の意味を付加されて用いられるようになったのではないか、という考えに基づいて、このエントリーは書かれている訳です。具体例や代案を出して言及した時点で、「ニセ科学批判批判」とは呼ばれず、「ニセ科学批判者が内部の批判活動を批判した」と看做されるのではないだろうか、と。それくらい、「ニセ科学批判批判」という言葉には独特の意味が持たされている、と私は考えています。
| 固定リンク
「科学論」カテゴリの記事
- メタスパイラル(2011.12.14)
- 主観、主観、ただ主観(2011.12.12)
- 公衆衛生(2011.12.07)
- ひとまずまとめ――患者調査において、「宮城県の一部地域及び福島県の全域について調査を行わない」事について(2011.12.06)
- 科学コミュニケーション――科学語での会話(2011.12.04)
この記事へのコメントは終了しました。


















コメント