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2008年12月20日 (土)

用法はよく読んで

誤用される「プラセボ効果」 - Skepticism is beautiful

こういうのを読んだ場合は普通、なるほど、元々はそういう意味なのか、使い方に気をつけよう、となると思うんですけど、

はてなブックマーク - 誤用される「プラセボ効果」 - Skepticism is beautiful

ここの意見を見ると、いくつか、そうでも無い意見があるようで。

私は、特に学術概念は、本来使われた意味に常に気をつけていくべきだと思っています。その上で、拡大解釈や一般化を行う、と。で、それは慎重に行われなくてはなりませんよね(だからもちろん、あってはならない、という話では無いと思います。元々の意味から全然離れて用いられている語というのはあるでしょうから)。ですから、以前、プラセボ効果についてのエントリーを上げた際に、ちがやまるさんや他の方々に色々教えて頂いて、とても勉強になった訳です(私も相当誤解していたのです)。

当然、lets_skepticさんの説明に専門的に見て突っ込み所がある、という事もあるでしょうから、それは批判なり指摘なりすれば良い訳ですね。私も一箇所指摘しました。そういう部分は議論していって互いに理解を深めていけば良い、と。

で。

プラセボ効果が定義出来る事と、プラセボ効果がどのような仕組みで起こるのか、というのは、一応別の話ですよね。何故起こるかが解らないからといって、定義出来ない、とはならない。

実際、ある現象を説明するために用いられる概念というのは、色々あるんですよね。拡大解釈の方のプラセボ効果(オーディオ、ブレスレット、燃費、等々)ってのは、lets_skepticさんも仰るように、思い込みとでも言えば良い話で。実際、そういうのをプラセボ効果と呼ぶ必要性やメリットは、と考えると、特に思いつかないです。

こんな事を書くと、言葉の意味に拘るリジッドな認識の持ち主か、と思われそうですね(文脈がどうこうとか、ブクマコメントにあるようなのを言われそう)。別に思いたければ思えばいいですけれども(←思い込み)。

私は多分、ここでも何度も、単に心理効果のようなものを「プラセボ効果」と書いてきたと思いますが、今後は慎重に使おうと思っています。いや、ちょっと前から、一応はそうしていた訳ですが。前書いたエントリーでのやり取りの時に、より意識した、というのもあります。狭い意味で用いて困る事はありませんし、他人が拡大解釈で用いているのであれば、それに応じて理解してあげれば良い。もちろん、拡大解釈である、あるいは誤用である、というのを指摘していくのもいいと思います。

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個人的には、統計学において、標本に含まれるデータの数を「標本(サンプル)数」とは呼ばない、というのを広めてきたい次第であります(正しくは、「標本(サンプル)の”大きさ(サイズ)”」)。

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自分の用法例。

Interdisciplinary: ナイーブ

それはともかく、水伝批判に対する反論として、全くのフィクションである浦島太郎を持ち出したり(”浦島太郎は、海に潜った時点で溺死してしまう。”なんて、唖然とします)、二重盲検法を出して、「意識が”結果”に左右」するなどと言うなんて、ナンセンスでしょう。二重盲検法は、プラセボ効果という心理的効果を考慮したもので、言葉の意味内容が物質に直接作用するという説とは、全然異なるレベルの話です。

さあ、突っ込み給え。

て言うか、記事検索しても、一件しか出てきませんでした(含む「プラシーボ」)。そんなに書いて無かったのか…。

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