« ノート:心理学研究法(5) | トップページ | 掴みも技術2 »

2008年12月10日 (水)

掴みも技術

はてブ経由で護身術的な何ものかを観たりして、前から考えていた事を書こうと思いました。

合気系の武術の映像でも、護身術でもいいんですが、掴まれたり掴み掛かられたりするのを崩す技ってありますね。

で、頻繁に見かけるのが、「掴み方」に全く無頓着であるもの。

掴み方も技術ですよ。全く相手が動けないように掴もう、という志向が無いと、掴みも上達しない訳です。

ヒントとしては、空手の柳川氏が用いる概念の「受動筋力」(※学術概念では無い)を使うのが重要なんですが、ちと解りにくいかもです。

まあ、要するに、相手を動けなくするために重要なのは、「手」では無いって事です。肩・背中・腰・脚を上手にコントロールしていく訳ですね。

いくら握力で思い切り掴まれていても、肩が疎かなら簡単に崩せる。そういうのを崩して技が出来ている、と思い込むのは頂けないのですが、しばしば見られる。

掴むってのも、それほど簡単じゃ無いんですね。それを心得ておかないと…。

|

« ノート:心理学研究法(5) | トップページ | 掴みも技術2 »

武術・身体運動」カテゴリの記事

コメント

掴みとなれば,中国武術的には,立ち技でのサブミッション(擒拿術)に抗することができる技じゃないと,意味がないと少なくとも私は思っています。

 件の護身術教室の動画は,アメリカなどでのプロテクターに身を固めた屈強な男性が本気で襲って実習をやっているレイプ・サバイバーのためのクラスなどを見ていると,技とか言う以前に,護身術を舐めすぎかと思いました。
 それで失敗しても,本人の実習のレベルが低かったとか,相手が強すぎたとか,いくらでも言い訳が言えるので,クマにあったら死んだふりすればいいと教えるのと同じような詐欺ではないかと感じました。

投稿: complex_cat | 2008年12月10日 (水) 23:29

complex_catさん、今晩は。

仰る通りだと思います。

何と言うのか、「護身」と称してデタラメなものがある程度出回る、というのは、たとえば治安悪化的をマスメディアが煽ったりするのと関わり合っているのだろうと思います。

すごく「軽い」ような感じですね。

投稿: TAKESAN | 2008年12月11日 (木) 02:36

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 掴みも技術:

« ノート:心理学研究法(5) | トップページ | 掴みも技術2 »