« ノート:心理学研究法(4) | トップページ | 合気道の技法体系についてちょこっと »

2008年12月 4日 (木)

信じて無いのにネタにする人ってホントにいるの?

はてなブックマーク - 10位までに血液型本4冊…書籍の年間ベストセラー(読売新聞) - Yahoo!ニュース

umaaaa これマジにとって「血液型なんて嘘っぱちだってば!」とか怒る人を見ると、皆わかってるから大丈夫だよーって慰めてあげたくなる。本気で信じてる人見たことないや/いるとこにはいるのですね、決め付けて申し訳ない 2008/12/03

このコメントを読んで、いつも考えている事を書いてみようと思いました。

umaaaaさんは、本気で信じている人を見た事が無い、と最初仰った訳ですね(ブクマコメントで指摘があって、後で後半部が追加されました)。

私はそれとは全く逆で、血液型性格判断をネタにしている人で、信じていない人を見た事が無いです。十数人はいたかな。もっといたかも。

ちょっと考えてみて、こういうネタを、間違いと完全に解りつつ使うなんてあり得るのか? と感じる訳ですね。

間違いだと解ってても場の雰囲気を壊したく無いから仕方無く乗っかる、というのはあり得ると思うのです。が、それは、間違いだと解っててネタにする、というのとは、ちと違いますよね?

ネタにするって事は、少なからず信じている、自分の経験から「ありそうだ」と思っている、という事なんじゃないのかなあ、と。たとえ言葉の上では「間違いだと解ってるよ」的な言い方をしたとしても、実は信じているんじゃないの、とか。

間違いと解りつつ積極的に用いるって事は、端的に言って嘘つきな訳で。仮に、皆が間違いと解っててネタにしてるんだとしたら、それはそれでどうなのよ、とも思いますね。

よーく考えてみて下さい。

他人とコミュニケーションをとる際に、「間違いだと解りつつも、やり取りが円滑に進むからネタにする」、なんて事、普通します? 無いですよね。せいぜい、後でネタばらしをして驚かせる、という時にやるくらいでは?

なのに、血液型性格判断に関しては、時折そういう意見が見られます。なんででしょうね。

あー、占いとか、自分は信じていないけど信じている人を喜ばせる、とかありそうだな…。

どっちにしても、間違いだと解ってて使う、という人は嫌ですね。もちろん、本当だと信じて使う人も嫌ですが。

|

« ノート:心理学研究法(4) | トップページ | 合気道の技法体系についてちょこっと »

科学論」カテゴリの記事

社会論」カテゴリの記事

血液型性格判断」カテゴリの記事

コメント

ちょっと話題になった、さんま御殿でも同じようなことを感じました。

お笑いのボケパターンに荒唐無稽なことを自信満々に言い切るというのがありますね。くだんの番組でも、出演者の「断言」をエスカレートさせ、司会者さんまが「そこまでいうか」と突っ込むというスタイルです。

つまり、笑いのネタなんだから誰も信じていないよという言い訳が用意されているわけですね。ところが、笑われているのは「極端な断言」であって、「程度によっては、そんな傾向はあるよね」というのもあるように思います。

あの番組の他のテーマも同じパターンで、例えば「女(男)って、○○だ」とか、「恥ずかしい経験談」も極端な意見や経験を笑うわけです。その背景には、「そういうことってあるある」と視聴者が思うことを製作者は期待しているんじゃないでしょうか。

投稿: zorori | 2008年12月 4日 (木) 06:57

zororiさん、今日は。

バラエティの説明なんかでの正当化というのは、結構見聞きしますね。冗談なんだから、遊びなんだから、と。

もちろん、それ自体はあって良いと思うのです。私は、冗談は社会を柔らかくする成分であると考えているので。

だけれど、本気で怒ったり悲しんだりして抗議する人に対して、ある種の開き直りによる小馬鹿にした態度をとる、というのはやはりダメなんだと感じるんですよね。

お笑いの罰ゲームなんかの企画がいじめに繋がる、という見方に対する反論なんかを見ると、すごくそう思います。そういうのがすぐいじめに繋がるというのは、確かに短絡なんですが、指摘された側が、それはバラエティなんだから……と言ってしまってはいけないと考えてます。

ゲームなんかもそうなんですね。ある種のシューティング(FPSとか)で暴力性が高まるんじゃ? という指摘を受けた場合に、「ゲームなんだから」て済ませてはいけない訳で。真剣に考えなくちゃならない。

投稿: TAKESAN | 2008年12月 4日 (木) 11:41

 「マジレスされた時点でお笑いとしては失敗している」という人もいますね。

> だけれど、本気で怒ったり悲しんだりして抗議する人に対して、ある種の開き直りによる小馬鹿にした態度をとる、というのはやはりダメなんだと感じるんですよね。

 これは、本当にそう思います。最悪、他の場でもよいから、きちんとした対応をすべきでしょう。

投稿: newKamer | 2008年12月 5日 (金) 09:56

実際にそういった開き直り的態度をとる芸人を知っているんですよね。それで、それはお笑いだからマジメに取らないで、という言い分自体は理解出来るんですね。と言うか、お笑いは全て仮構の空間と捉えるべきなんですよね。その上で楽しむべき。
で、それならそれで、そう周知させれば良い訳で。そういうのを気遣うべきですよね(ここら辺、やはりゲームとかフィクション全般と繋がりますね)。

で、このエントリーのタイトルと繋がってきますが……
「信じて無いのにネタにする人」は、いますよね、実際。
そう、マスメディアの人達です。そして、強力な開き直りと正当化をしますね。テロップを入れた、とか、誰もマジメに取りはしない、とか、あくまで「一般論」だ、とか(kikulog参照)。

投稿: TAKESAN | 2008年12月 5日 (金) 11:52

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 信じて無いのにネタにする人ってホントにいるの?:

« ノート:心理学研究法(4) | トップページ | 合気道の技法体系についてちょこっと »