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2008年9月 9日 (火)

横面打ちの受け方

横面打ちの基本。

ます相半身で対します。

受けは、後の足を出しつつ腕を振り上げ、踏み込みながら手刀で横面を攻撃します。

取りは、攻撃線をはずし、前に出つつ、受けを制します。

画像で説明(制している部分)。※クリックで拡大。

Yokomen1

受け(ハクさん)は、後に崩されています。

Yokomen2

逆側から。

Yokomen3

上面。正面に入ると勢いがぶつかるので、必ずはずす。これは基本です。重要なのは、合わせと角度。

Yokomen3m

黒線は、受けが進む線。取りは、左手を受けの攻撃の内側から差し入れ、逆の手で当身を入れます。正中面をはずして受けの斜め後に進むようにすると、大きく崩れます。当身は大事。

Yokomen4

受けて止める場合には、必ず外側に入ります。

Yokomen5

内側に入って止まってしまうと、崩しが不充分で、更に、正面を空けてしまうために、反撃(蹴りなど)を食らう可能性があるからです。従って、内側に入る場合には、気の流れで崩し、すかさず外側に回り込む必要があります。

この崩しの後に、各種の技へ移行。技を掛けるための導入として、この入りが重要な訳ですね。受け・崩し・攻撃(仮当て)が一体となった制し方。深く、良い角度で入れば、呼吸力を効かせ、このまま後に吹っ飛ばす事も出来ます。

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「武術・身体運動」カテゴリの記事

コメント

横面打ちというのを知らないので,それに関する動画を見ていて,基本的に太極拳戦闘と共通点も多いのだと理解しました。極論すればそこから崩して打突に行くか,投げるかの違いですね。両手に接触できているのなら,下に引いて崩してそのまま腕伝いに耳を打ち膝を蹴り上げたりできます(双風貫耳)。
 只,打突系の体系ではないので,手刀の打ち方は,やや練習者によっては無頓着ですね。手刀だけの練習は,体系としてあるのでしょうか。私見ですが剣を振っておられる方の手刀は,全然違いますね。手刀を打つなら,肘は落とさないと普通威力は出ませんが,ベストが使える方の肘は伸びているように見えても,ちゃんとそこに重さが落ちていますので,数十キロが乗っていますね。
 剣道3段のご近所にパンチングミットの打ち方を教えたことがあります。勿論私のコーチングですので,中国武術の沖拳です。で,コツを掴んだ瞬間に,ミットから快音が響きました。くれぐれもご主人に使わないようにと冗談でしたが申し上げました。

投稿: complex_cat | 2008年9月12日 (金) 09:19

complex_catさん、今日は。

恐らく、ご覧になった横面打ち技は、相手の攻撃を受け流すパターンですよね。いわゆる気の流れですね。

面打ちに関する考察、さすがに鋭いですね。
仰るように、あまり上手で無い人は、腕肩が悪い意味で伸びてしまいます。これは、「呼吸力が無い」とか「気が入っていない」、などと形容されます。
合気道の場合、剣の稽古が手刀打ちの練習になっている、という所もありますし、もちろん、無手で面打ち部分だけを繰り返す事もありますね。基本、全く剣の打ち方と一緒です。合気道が、剣術と体術が合わさった体系であるという所以です。

ここで紹介した横面打ちの受け部分までを繰り返すのもあります。受けの前腕は痣で真っ黒になったり…。

やはり、剣道3段ともなると、肩の操作が上手なのでしょうね。面白いです。

では、おまけ映像。色々教えて頂いているお礼も兼ねて、プレゼントです。
http://jp.youtube.com/watch?v=P9eA0wRQD0Q

多分、よくイメージされたり実際目にする合気道とは、印象が違うと思います。ちなみに、私がここで「合気道」と言った場合、この動画にあるようなものを指します。

投稿: TAKESAN | 2008年9月12日 (金) 12:05

プレゼント,たった今,堪能させていただきました。
素晴らしいですね。いや,これは凄いです。この方を存じ上げていないので,私ごときがコメントするのはおそらく失礼に当たるような方かと思いました。

 私にとって武術は使えるか使えないかが,まず第一なので(使えないものをたくさん見せられた結果かも知れません),こういうものを拝見できるのは本当に幸せです。
 投げ技でも高次レベルの方が使われる技は,打突と同じぐらい瞬時に決まりますね。剣も杖もこれまた凄い。太刀取りも杖の腕がらみも,このレベルの技は滅多に見られませんね。

投稿: complex_cat | 2008年9月12日 (金) 17:29

ご堪能頂けたようで、何よりです。

前に合気道動画探求の旅(笑)に出ていて見つけたものなのですが、見てすぐに、お気に入りに入れました。
この系統の合気道(「岩間スタイル」と言います)の人の中でも、格別に上手いのではないかと思います。

という訳で、サービスで、もう一つ動画を。
上で紹介した方の師にあたる先生のセミナービデオのブロモです(Aikido Journalのビデオ)。
今まで、敢えて一度も紹介してきませんでしたが、いい機会なので。私が、合気道の先生方の中でも最高峰の実力をお持ちだと考えている先生です(塩田先生や藤平先生と同様に)。

塩田先生は、メディアでよく紹介されますから、合気道外の人達にも有名だと思いますが、斉藤先生は、合気道界内部ではとても著名でも、外の人にはそれほど知られていないかも知れないですね。

http://jp.youtube.com/watch?v=OvUXAwsZIGI

合気道が、武器術と体術が融合した武術である、というのは、もっと知られて良いのではないかな、と考えています。私が言う「合気道」は、「岩間スタイル」を指す、という事ですね(合気道を知ってる方は、とっくに気付いてたかも)。

投稿: TAKESAN | 2008年9月12日 (金) 19:49

うーん,ここにも中国武術と収斂技が。八卦掌,陳式・楊式太極拳。ちょっとショックです。始まって二つめの動作など,単鞭,懶扎衣,攬雀尾,このレベルで運用可能な方は,日本人には皆無です。用法解説で,空手とか他の武術経験がある方からは失笑されるレベルの用法を解説しておられる方が少なくありません。
 合気の世界では軽々と実戦レベルで使いこなされている方が実際におられるのですね。発勁は力一杯やって,もっと威力が上がればこの延長上で使えるとうそぶくことが出来ますが,化勁はごまかしが出来ませんので,化勁=崩しを体得されている方の技が,中国拳法のレベルの低い用法解説よりもそのまま参考になります。套路チャンプでも,威力の高い拳を打たれる方は沢山お出でですが,実戦レベルで化勁が使える方は,ほとんどおられない状況です。
 斉藤先生,凄いなー。この動画のレクチャーでは,様々な段階で運用を教えておられることが可能なのを見ていて感じました。本当の化勁が使いこなせる方のレクチャーは初級運用イメージで説明されていても,本物からしか溢れてこないものがありますので全く違いますね。

 
 陳家のある老師も,仙道系の崩しの表演を見られて,日本の合気道がよくやらせだと勘違いされるのと同様の思いこみからウソだろうということで実際に対峙したら,あっという間に同じように転けさせられて,それ以来化勁を重視されるようになったと伺っています。残念ながら近代太極拳最強の達人であられた17世が北京に移られて指導されたため(そのため馮志強老師という関門弟子の達人が生まれましたが)本家に空白が出来てしまったことはいろいろ派生した問題を生んでいます。とはいっても,陳家溝には別の流れがいくつか伝わっていて,失伝というのと少し違いますが。

>合気道が、武器術と体術が融合した武術である、というのは、もっと知られて良いのではないかな、と考えています。

 武術である限り兵器術と体術の境界線は無いのが普通ですよね。
 開祖が高レベルに達すると,攻撃技よりも崩し技で相手を相手を傷つけずに負けを認めさせて制することを理想とされるのだと思います。その結果,「その部分だけを選び取った流れ」で目にするものは,柔の技だけになるので,誤解を生じるのではないでしょうか。
 塩田翁らが開祖から受けられていた真剣の剣風を受けられるような稽古は,全く別物でしょうから。

投稿: complex_cat | 2008年9月13日 (土) 08:53

complex_catさん、今日は。

2つ目の技(呼吸投げ)は解りやすいですよね。私も、見ていてオオッ、となりました。肩腕の力が抜けきっていて、身体が連動していますね。多分(当該ビデオは持っていないので推測)、手刀を作らずプラプラさせているのは、腕の力は要らないよ、というのを説明されているか、腰の回転の重要さの説明かと思われます(岩間スタイルでは、強い「腰」を作るのが最重要事項)。

太極拳にも、複雑な事情があるのですね。合気道にも色々とあったり…。余談ですが、斉藤先生のスタイルが、開祖のものでは無い「斉藤流」だと揶揄された事もあったようです。

植芝盛平開祖は、演武は嫌いだ、と言われたとも聞いていますし、外部では「技を見せない」という事もあったようです。武術的にはある意味当然ですね。でもそれが、誤った印象を与えてしまった、というのもあるかも知れません。開祖の最晩年の演武を見ると、明らかに触れていないのに弟子が倒れる、というのも沢山ありますしね。

投稿: TAKESAN | 2008年9月13日 (土) 12:44

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