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2008年9月 4日 (木)

フィジカル

はてなブックマーク - 見物人の論理: サッカー界はなぜ鈴木桂治を見逃したのか。

見物人の論理: サッカー界はなぜ鈴木桂治を見逃したのか。

なかなか面白い見方です。もちろん、実際鈴木選手がサッカーをやるかどうか、というのは、本質的な話では無いと思います。ようするに、フィジカル云々というのをどう捉えるか、という事。

ここでちょっと、スポーツ、あるいはサッカーに詳しい方に伺いたいのですが、サッカーでは、「フィジカル」というのはどのような概念として捉えられているのでしょうか。身長・体重の、いわゆる「体格」を指すのか、あるいは、そこに、体力測定で得られるような能力の指標を加えるのか。教えて欲しいです。

私は以前、Interdisciplinary: 違いは何かというエントリーを書きました。サッカー界において、こういった視点からの分析は、どのくらいあるのでしょう。それについてもご教示頂ければ幸いです。

私の認識を平たく言うと、基本的な筋力等の側面以外に、身体を制御するという面が重要である、というものです。後は、仮説になりますので、取り敢えずは書きません(上で紹介したエントリーには書いてますが。もし関心ある方がいらしたら、コメント欄にも書こうと思います)。

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武術・身体運動」カテゴリの記事

コメント

スポーツに詳しい方ではなくて恐縮ですが、サッカーでいう「フィジカルが強い」というのは、接触プレーでもバランスを崩しにくいとか、バランスを崩しながらでも次のプレーができるといったことではないかと推察します。体格そのもののことをいっているのではない様な気がします。

投稿: Noe | 2008年9月 4日 (木) 12:17

サッカーの町清水育ちのあがたしです。

サッカー界におけるフィジカルなる言葉の使われ方は、文脈によっていろいろ異なりますね。

・1対1の状況でのフィジカルコンタクト。
・もう少し広く、1対1でボールをキープできる、ないしボールを奪取できるすべての要素。
・10mダッシュといったパワー系の話。
・運動能力を長時間キープできるスタミナの話。

上記いずれも、決して「体格」にとどまりません。しかし「身体の使い方」という側面を明示的に重視することは確かに少ないと思います。

うまい選手の身体の使い方、とくに腕(肩甲骨から手の先までを含む)の使い方はよく参考にされますね。俗に「身体を入れる」と言いますが、相手とボールの間に自分の身体を割り込ませる/割り込ませないテクニックは、基礎練習においてよく練習されていると思います。ただし武術の人がみればまだまだなのかもしれません。

ところで、「体格」というと、アフリカ系のサッカー選手のことはよく話題になりますね。信じられないところまで届く足(ボールをいとも簡単に奪取されてしまう)、柔軟に脚を制御して相手を幻惑する術のことです。こちらは俗には「ひとふし多い」といいます。もっとも、これも純粋に体格だけの話ではないのだと思いますが。

投稿: あがたし | 2008年9月 4日 (木) 12:30

Noeさん、あがたしさん、今日は。

ありがとうございます。なるほど、ある程度総合的な概念で、多義的に用いられている、という事ですね。

私が「フィジカル」云々という言い回しを耳にして思うのは、それが選手内である程度一定で、変化の少ない能力だと看做されているのではないか、という事でした。
身体の使い方、つまり、身体運動の制御の「開発」、という面についての考察があまり無いのではないかな、と。
もちろん、現場の指導者には、そこら辺に目を向けている人もいるのでしょうけれど、マスメディアを通して聞こえてくる情報からは、一般的に、「ではフィジカルとは何ぞや」、という所を突き詰めて考えられているようには見えなかったので、伺った次第です。

確かに、体力的(体格含む)側面については、個人差があります。身長であったり、筋繊維の割合や収縮の特性の違いだったり、手足の長さであったり、腱の長さでったり。
しかし、ある程度の差であれば、それは身体の制御の仕方を開発する事によって、カバー出来ると考えています。サッカーのような、集団で行う、非常に複雑な競技構造であれば、基礎的な体力的因子を充分カバー出来るのではないかと思います。

この、身体を開発する、つまり「使い方」の観点は、武術等では基本的な認識としてある訳ですが(その代わり、「気」の概念を用いて説明したり、という面があるので、必ずしも科学的論理として認知されている訳ではありませんが)、集団競技だと戦術論に目が行きがちなのかな、とも感じます。

ちなみに、サッカーの世界最高レベルの選手の身体制御は、そこら辺の武術家を軽く凌駕するものと思います。多分、体力的にそれほど恵まれていないが活躍している、という超一流選手もいますよね。それが実は、興味深い事例ですよね(ポジションにもよるのでしょうけれど)。

投稿: TAKESAN | 2008年9月 4日 (木) 13:27

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