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2008年9月17日 (水)

不見識

『教育現場に水のメッセージを』(『Hado』9月号)|ほたるいかの書きつけ

実際、由々しき問題だと思います。

校長の役職につく人達百数十名の前で江本氏の講演が行われ、

 すると、後日、各小学校より続々と注文があり、すでに約7000冊の絵本が関東圏内の子どもたちの手元に届けられました。

このような事になったのは。

7000というのはかなりの量です。いや、700でも多い。児童・生徒に配布するにしろ、図書館で所蔵するにしろ。

他にも色々凄まじい内容が書いてありますが、詳しくはFSMさんのブログをご覧下さい。

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コメント

普段実質的な仕事を他の人に任せている「管理職一辺倒」の人が会のお膳立てをしくじったのかな、と一旦は思ったのです(それにしたって、「人を育てる」領域にいる人ならつちかっているはずの見識はあろうというものですが)。
でも総計7000冊の発注というのが(もし本当とすれば)すごいですね。おかしいと思わなかった人が相当数いた、とみていいのでしょうね。

投稿: ちがやまる | 2008年9月17日 (水) 07:17

こんにちは。
絵本の初版は5000部程度が通常ですので、それと比較しても7000部とう数は凄まじいです。無料配布だから、気楽に発注したのかもしれませんが、この「ただ」は将来「高い」ものにつきそうですね。

投稿: corvo | 2008年9月17日 (水) 09:57

最近、絵本を手にとって見る機会が時々ありますが、昔からある絵本でも内容的には不道徳っぽいものも結構ありますね(小さい頃にはその不道徳性には気付かなかったのですが)。

絵本の中身を見ていないので、正確なところはわかりませんが、絵本そのものは子どもに悪影響を及ぼすほどの力はないかもしれません。
教師が道徳の授業に悪用したらまずいと思いますが。
教師には子どもに悪影響を及ぼす力があります。
(最近はないのか?)

投稿: Noe | 2008年9月17日 (水) 11:04

ちがやまるさん、今日は。

記事を読んで、このひどさは尋常じゃ無いな、と思いました。

▼▼▼引用▼▼▼
でも総計7000冊の発注というのが(もし本当とすれば)すごいですね。おかしいと思わなかった人が相当数いた、とみていいのでしょうね。
▲▲引用終了▲▲
そうですね。雑誌が少々大袈裟に書いたかも、というのを考慮して、仮に10分の1だとしても多い、と思います。冊数で表現しているのがちょっと怪しいかな、という気もしないでは無いですが。○校から発注があった、という書き方よりもインパクトが大きい、という狙いがあるのかと穿った見方をしてしまいます。

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corvoさん、今日は。

なるほど、一般的な絵本の発行数と較べても多いのですね。江本氏には壮大な野望がありますからね。とんでもない数刷っているのでしょうね。

しかし、頭の痛い話です…。

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Noeさん、今日は。

桃太郎のような童話すら不道徳的だからやめろ、と真面目に言っている人も、以前いましたね(テレビに出て熱く語っていました)。

絵本は、記事にもあるように、「EMOTO PEACE PROJECT」とやらで配っているやつですよね。6億5000万の子どもに配布する、という(上に書いた「壮大な野望」)。

これ⇒http://www.emotoproject.org/japanese/picturebook.html

あまり楽観は出来ないようにも思います。

投稿: TAKESAN | 2008年9月17日 (水) 12:00

TAKESANNさんがご紹介したサイトから、絵本がまるまるダウンロード出来るようになってます。
配布よりももっと手軽で、より広く知れ渡る事になる何と効果的な方法でしょう。
これをダウンロードした方がブログを上げていました。↓
http://plaza.rakuten.co.jp/crystaltea/diary/200807110000/#comment
この方があちら側の人かどうかは分りませんが、こういう情報が「学校発」という事にでもなったらまさにゆゆしき事態です。決して楽観視は出来ません。

投稿: OSATO | 2008年9月17日 (水) 20:13

OSATOさん、今晩は。

無償で配布、というのは結構大きいですね。

リンク先、うーむ、コメント欄の反応は、よく見られるものですねえ。

ところで、黒影さんの所で、校長の言っている事だからといってそれがすぐ大きな影響を与える訳では無いのでは、という意味合い(要約)の事を言っている人がいましたが、私としては、まず数千冊もの絵本が配布なりされる、という事実そのものが重要だと考えています。で、その上で、たとえば校長が全校集会で訓話を行うのも充分考えられるのですから、楽観出来ないだろうと思っています。

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この件がGIGAZINEで採り上げられた、という話を見たのですが、どこだろう。見つけられませんでした。

投稿: TAKESAN | 2008年9月17日 (水) 23:20

こんばんは。

うーん、本当に困った事態ですね。
たとえネット上だけでも、あちこちで取り上げられれば大きな問題になるのではないか、という希望的観測もあるのですが・・・

とりあえずは、批判を絶やさないようにする事が大切なのかもしれません。

投稿: PseuDoctor | 2008年9月17日 (水) 23:26

PseuDoctorさん、今晩は。

▼▼▼引用▼▼▼
とりあえずは、批判を絶やさないようにする事が大切なのかもしれません。
▲▲引用終了▲▲
そう思います。

黒影さんの所が大きな反響を呼んだ事で、kikulogやapjさんの所とも併せて(重複を考慮しても)恐らく数万の人に情報は行き渡ったと考えられますが、それはかなりの威力ではないかと思っています。

田部勝也さんがkikulogで、「空気」について論じておられましたが、重要な事だと感じます。

投稿: TAKESAN | 2008年9月17日 (水) 23:38

>この件がGIGAZINEで採り上げられた
GIGAZINEでは、9月17日のヘッドラインニュースで黒影さんとこが紹介されてます。↓
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080917_headline/

投稿: OSATO | 2008年9月18日 (木) 00:45

OSATOさん、お早うございます。

おー、ありがとうございます。

GIGAZINE経由で知った人も結構いるでしょうねえ。これは広く知られるべきですから、良い事だと思います。

投稿: TAKESAN | 2008年9月18日 (木) 10:47

おそらく,消費者省など行政が仕事をしようと思っているところで,波動関連商品などのハードウェア系トンデモは,スペックなどが厳密評価されるなどの逆風もあって売れなくなっていますので,道徳教材というのは,美味しい商売なののだと思います。知育玩具同様,スペック問題生じませんから原点に戻っているのでしょう。

 この話に「感動した」どこかの校長先生が某氏に講演依頼などされたりするかもしれませんので,撒き餌は十分という感じですね。

 彼らを利する「そこまで目くじら立てなくてもいいでしょ・・良い話じゃないか」という意見の問題をどうやって指摘して潰すか,それも重要でしょう。

 この話で気になったのは,科学的厳密性に基づいた誠実さと,豊かな情操を次世代に与えたいと思う愛情とがトレードオフだと思っている人が普通にいることです。驚くべきことです。

 人をして,難しいことは分からないけれど,人間にとって必要なことは何か分かっている人と,小難しい理屈をこね回すけれど,人の愛情とか生きていくための心理とか,深い意味で理解していない人の二つに人間が分けられると思っているところが,一番不思議かもしれません。

 人間過ちを犯すと,簡単にはそれを認められません。教育委員会のお偉いさんや校長先生ともなるとなおさらです。私は,私がもの凄く評価していた息子の担任の先生が,この話を教材に使われたのを知って,早いところゴミにしないと拙いと真剣に思いました(もちろん関連のサイトの出力を息子に持たせて,丁寧な返事が来ました。多くの論陣の素晴らしいテキストの御陰で,今では,普通の先生なら一瞬引っかかったり,何となくいい話だと思って使ってしまったとしてても,無効化出来ると思います)。
 だから,一寸調べるまでもなく,だれでも危険かつトンデモない話だと認識できる世界あるのだと判断できる状況にしておかないとなおさらいけないと感じました。

 実は,今回の件では,黒影さんのところの書き込みを読んで,さらに怒りが来ました。

 改めて書くの変ですが,私,怒っています。教育が洗脳の道具とされて私物化されるのだけは我慢しません。読み書きそろばんのスキルじゃない部分を教える分野は,危険と表裏一体でしょう。教育はもともとそういった性質を持ったものですから,通常でも危険な洗脳をやっている自覚のない人間には,「触るな!」と言いたい。金儲けのための私物化して恥じない人にもそう言いたい。

 ただ,怒りを帯びた拳ではいけないと思っています。見ている人が,おびえるだけだから。フライング・スパゲッティ・モンスター教みたいな,化勁で相手を無様に転がせるような,そういうのが理想ですね。

投稿: complex_cat | 2008年9月18日 (木) 18:10

complex_catさん、今晩は。

▼▼▼引用▼▼▼
道徳教材というのは,美味しい商売なののだと思います。知育玩具同様,スペック問題生じませんから原点に戻っているのでしょう。
▲▲引用終了▲▲
なるほど、これはあるかも知れませんね。しかも、自分達の行いが正しいと確信しながらの行為(だとすれば)というのが、故意の詐欺とは異なる厄介さを孕んでいるとも思います。

120名の内、仮に10%でも江本氏の講演に好意的に反応したとすれば、そこから情報が、ある程度の範囲に伝播する訳なので、戦略的には巧妙ですね。

▼▼▼引用▼▼▼
人をして,難しいことは分からないけれど,人間にとって必要なことは何か分かっている人と,小難しい理屈をこね回すけれど,人の愛情とか生きていくための心理とか,深い意味で理解していない人の二つに人間が分けられると思っているところが,一番不思議かもしれません。
▲▲引用終了▲▲
全くそう思います。

ここでは武術関連ブログを批判したりする事があるのですが、そこでも、論理タイプと直感タイプを分けて論じるなどの素朴な認識を持っている人を見かける事があります。大変単純な二分法的考えですね。分析的思考と情緒が相容れない、と言う人もいますね。

黒影さんの所のコメントは、私も感情的に動く部分がありました。はっきりと、洗脳的な教育を肯定している訳ですからね。水伝を具体的に知らないとしても全く許容出来ない主張だと思いました。

▼▼▼引用▼▼▼
化勁で相手を無様に転がせるような,そういうのが理想ですね。
▲▲引用終了▲▲
私もそうありたいです。なかなか難しいですが…。

投稿: TAKESAN | 2008年9月18日 (木) 21:45

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