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2008年8月11日 (月)

process

おさらいの意味で。

Interdisciplinary: 論文の読み方

Interdisciplinary: SEARCH

Interdisciplinary: 論文の読み方#comment-20808409(PseuDoctorさんが書く、『論文の読み方』 )

科学における実証の過程。

再掲。

研究論文を読むための重要なポイント。

  1. 研究上の問いは明確に述べられているか?
  2. 導入,問題の陳述,文献の概観は,読み手に適切に設定されているか? またこの題材は研究上の問いと一致しているか?
  3. 研究上の問いや題材からみて,仮説は適切で,明確に述べられているか?
  4. 鍵となる術語はきちんと定義されているか?
  5. 独立変数はこの研究上の問いに適切か? 独立変数の水準は適切か?
  6. 独立変数の基準や基準測度は適切か,妥当か,信頼性があるか?
  7. 従属変数は,この研究にとって適切か?
  8. 従属変数の基準や基準測度は適切か,妥当か,信頼性があるか? 得点化,評定,判定の手続きは妥当で信頼性があるか? 装置が用いられている場合,それは正確で信頼できるか?
  9. 統制は適切か? 結果は統制されていない変数に影響される可能性がないか? 統制群や比較対照群がある場合,それは適切に選ばれているか?
  10. 研究デザインは仮説の検証に適しているか,また研究上の問いに答えるものか?
  11. 方法や手続きは理解され追試できるよう十分な詳細さをもって明瞭に記述されているか? 参加者は適切に方向づけられ,動機づけられているか? 彼らは課題をどのように理解しているのか? 教示は十分に明瞭で正確か? 参加者間のコミュニケーションが,結果への影響要因のひとつになっていないか? デザイン,データ収集,査定,分析,報告の中に実験者バイアスの徴候はないか?
  12. 参加者は適切に選ばれているか? サンプルは対象をきちんと代表しており偏りがないか? 手続きは,実験参加者を保護するための指針を遵守しているか? サンプルの人数(N)は適切か? 参加者をグループ,処理,あるいは条件に割り当てるのに適切な手続きが使われているか? マッチング,均等化,ランダマイズのような群の等価性を確立するための適切な技法が使われているか? 参加者の欠落が生じているか? また生じている場合,それはサンプルを偏らせていないか?
  13. 統計的検定は適切か? そして,その使用の前提条件に合っているか? 自由度は正しいか? 誤差の測度は妥当か? 計算や統計的な結果の表示に間違いがないか?
  14. 表や図ははっきりと凡例がつけられ正しく表示されているか?
  15. 結果は正しく解釈され,適切に報告され,意味づけられ,きちんと書かれているか?
  16. 考察はデータの概観からみて適切か?
  17. 結論はデータからみて妥当であり,データによって保証されるものか?
  18. 結果の一般化は妥当か?
  19. 引用文献は本文の中の引用と対応しているか?
  20. 倫理的な基準は研究のすべての段階で遵守されているか?
  21. この研究を改善し,再デザインするとしたらあなたはどうするか?

SEARCH

  1. 主張の言明(State)。
  2. 主張を支持する証拠(Evidence)の検証。
  3. 代替(Alternative)仮説の考察。
  4. 査定(Rate)――妥当かどうかの基準(Criteria)に従い、各仮説(Hypothesis)を評価。(P232-233)

Rate(査定)の妥当性の基準。

  • テスト可能性――テスト不能な仮説は価値が無い。本書の例:「頭の中に発見不可能なグレムリンがいて、それが時々、頭痛を引き起こしている」という主張。この仮説は意味をなさない。何故ならば、グレムリンは発見不可能、という定義がなされており、テストのしようが無いからである。この仮説は、何の情報ももたらさない。
  • 豊饒性――仮説が、新しい現象を説明するか、検証可能な驚くべき予測をもたらしているか。たとえば、アインシュタインの理論から予測された現象が、エディントンの観測によって検証された例。
  • 範囲――仮説がどれくらい多くの現象を説明出来るか。たとえば、ニュートンの理論とアインシュタインの理論との関係。”他の条件が同じであれば、最大の範囲を持つ仮説が、すわち、最も多くの異なる現象を予測し説明するものが、最もよい仮説である”(P166)
  • 保守性――よく知られた、しっかりした根拠に基づく信念と、矛盾していないか。”経験的証拠――信頼が置ける観察と科学的検証から導かれた結果や、自然の法則や、すでに確立されている理論――と矛盾していないか”(P237)。ニセ科学の議論でも、よく出てくる話ですね。つまり、数多くの人が長い時間をかけて積み上げてきた科学の体系と矛盾するかどうか、という事です。
    • 同様に、もし誰かが極めて確固とした理論と矛盾する仮説を出してきた場合、その仮説が正しく、理論が間違っていることを示す、よい証拠が出されるまで、その仮説は信憑性がないとみなさなければならない。超常的主張というのは、定義からしてありそうもないことである。したがって、そうではないというよい証拠が提出されて初めて、この判定を覆すことができるのである。(P238)

これらがチェックされる事によって、仮説が妥当な理論として認められていく訳ですね。

色々な説をこれらの基準に当てはめて総合的に検討してみるのも、興味深い試みでしょう。

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