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2008年8月13日 (水)

血液型で政治を語る

コメント欄にも貼りましたが、エントリーを上げておきましょう。

kikulog経由⇒東京新聞:心理研究家御瀧 政子さん Q 福田さんは典型的なA型?:政治(TOKYO Web)

誰も止める人はいなかったの? て言うか、「心理研究家」ってなんだよ。

この記事の内容を海外へ伝えて、日本の新聞記事の優秀さを知らしめるのも、良いかも知れませんね。

載るか、今時? こんな記事が。稀に見るダメ記事でしょう。

今回は少し軟らかく政治を考えてみようと、血液型を取り上げてみました。

そういう問題か?

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コメント

こんばんは、TAKESANさん。

エントリーとは関係ないことで申し訳ないのですが、
少し前から気になっていたのですが、記事の下にあるSponsored Linkにおいて、

http://nabako.com/
「テレビゲーム中毒・依存症完全撃退マニュアル」

というのを発見して、気になって少し覘いてみましたが胡散臭さが
モロに出てると思います。(まあ、情報商材などほとんどは胡散臭いですが・・・。私も情報商材を1~2回買って金を無駄にしたことがあります・・・・。)
 テレビゲームにしか熱中せず他のことを全くやらないという状況は確かに決して好ましくないですけど、

>最近、急増している青少年による残酷な犯罪。  その、テレビゲームとの意外な関係とは?

>「テレビゲーム脳内汚染」の実態

などをでかい文字で書いていて、さすがに呆れました。
 推測ですけど、マニュアルの中には、「ゲーム脳の恐怖」を肯定的に取り上げていると思います。あと、ゲーム脳関連の新聞記事や報道関連も。

投稿: バートレット | 2008年8月13日 (水) 02:19

血液型が人間の性格の何かに寄与していて,言われているような性格の違いが本当にあるのかどうか。
 1)血液型別の性格リストABO4タイプを作る。
 2)4タイプの血液型の人をサンプル数に偏りがないように,1000人ばかり無作為抽出。A以外は人口比率的に大変かな。
 3)各人にブラインドで性格リストを見せて該当する項目に 全く当てはまらない。少し当てはまる,非常に良く当てはまる。の評価点を入れて貰う。
 4)血液型と血液型性格リストの関連の有意性を解析。テスト法は腐るほどあります。

 5)更に日本国以外でもサンプルを集めて実施。

 恐らく,日本では「B型は○○だ」というような情報があまりにも伝搬していて,既に,バイアスが掛かっているはずです。ついでに血液型性格分類への認知度や判断の情報も得た上で,解析の因子に使うと面白い。

 これで,とりあえず,決着がつきそうだと思うのですけど,て言うか,旧日本軍も企業も,役に立たないとこのトンデモを採用するのを諦めて,既にでたらめだと結論は,出ているのに。
 
 だから,初対面で血液型を聞くとかというわけの分からない風習のな国からのサンプルを集める必要がありますし,自己診断と,本人を知る第三者診断(会社組織の人事がしっかりしているところなら,一応本人の性格評価はしているでしょう)の二つの方法でリストの評価をやってみればいいと思います。

 私は,大学生時代教育学でこの理屈を振り回す教官に出遭ったことがあって,彼の配った血液型別性格リストをもとに,直ぐに自分でやってみましたが,検出力は怪しいな思ったので,上記のテストを小規模でもやってみたいと,抗議が終わって申し上げたことがあります。一仮説だからと,はぐらかされましたが。
 彼には先ず追試という概念がありませんでした。

投稿: complex_cat | 2008年8月13日 (水) 10:09

バートレットさん、今日は。

そこは はてブで見つけて、私もブクマしてました。
なんというか、デザインが、2秒で閉じてしまうレベルですよね。
でも、よく知らない人は、購入してしまう可能性があるかも…。

もしかすると、作った人間は、ゲームのニセ科学性を解ってやっているかも知れません。大部分の人が無視しても、数人が買えば、利益は出る訳ですからね。よくある手口。本気だとしたら、違う意味でダメですが。

------

complex_catさん、今日は。

血液型性格判断に関しては、kikulogで途方も無い数のコメントのやり取りがありましたね。大部分は、ループですが…。

これにはいくつか見方がありますね。性格が判断出来るほどの構成比の偏りがあるか、それは生物学的な関係なのか、それとも社会心理学的なバイアス(ステレオタイプ)の効果なのか。
まあ、心理学者はプロですから、そこら辺は大概考え付いて、研究している訳ですね。で、結論は一応出ている。「心理研究家」の意見が入り込む余地など全く無いのですよね。そういう人の意見を記事にして載せるというのが呆れます。

投稿: TAKESAN | 2008年8月13日 (水) 13:24

補足すると,関連の有意性≒傾向が有意に判別できる,あるいは多群判別分析的な有意性という意味で,単純な差異の有意性と云うことではありません。このあたりは,菊池先生や多くの方も書いておられますね。
 いずれにせよ,マスコミのネタ,コンテンツなどのニーズがあって,商売になるので,トンデモは,叩いても叩いても,ゾンビのように蘇って再生産されますね。芸にならなければ,利用できませんが,なってしまう状況がある。
 とどめを刺すには,それが経済的に割が合わない状況に持って行くしかないのですが,それは簡単ではないですね。
 必要なことは,論議を続けると云うことでしょうか。

投稿: complex_cat | 2008年8月13日 (水) 18:38

血液型性格判断は、科学的な根拠は無いという話も広く知られているもの、だと思うんですよね。少なくとも、「実は根拠無いらしいよ」程度の認識は、それなりに広まっているでしょう。
テレビでの採り上げ方も問題になったりしたのに、性懲りも無く採り上げる、というのがいかにもダメです。
血液型性格判断は、一般にあまりにも普及してしまったから、それを話題にするに抵抗感が少ないのかも知れません。この間、1週間くらいで7・8回、テレビでそれが話題に上っていたのを観ました。

投稿: TAKESAN | 2008年8月13日 (水) 22:13

 あのう、ご存知だったらすいません。今コンビニとかでも売っているアンアンにABO FANさんが登場してましたよ。そういえば、どこかでお見かけした名前だなあと思いだしました。
 「大人の教養」として知っておきたい「血液」のネタ話コーナーでした。旧日本軍の話しとか、韓国人が論文を発表で「血液型による性格の違いを明確に証明!」と書かれておりました・・。
http://magazineworld.jp/#/anan/

投稿: 安原 | 2008年8月16日 (土) 20:17

安原さん、今晩は。

げっ、マジですか?

うう、さすがはこの分野の「有名人」。確か、過去にも何度か雑誌等で採り上げられていたんでしたっけ。

▼▼▼引用▼▼▼
韓国人が論文を発表で「血液型による性格の違いを明確に証明!」と書かれておりました・・。
▲▲引用終了▲▲
えー。
困った人だなあ。

『an・an』は、人気雑誌ですよね。結構シャレにならない気もするなあ…。特集を組まれるだけでもダメな話なんで、ちょっとkiklogに書いてきましょう。

投稿: TAKESAN | 2008年8月16日 (土) 22:12

>確か、過去にも何度か雑誌等で採り上げられていたんでしたっけ。
ごめんなさい。このたびはたまたまパラパラめくって気がついたのでよくわからないです。

私も女性誌にいたし、そのときの編集長は占いが嫌いで、一時星占いもはずすという大英断をやって喜んでたんですが、あっという間に読者のクレームと販売からのクレームで復活してしまい、私はこの話はほんと他人のこと言えないです。女性誌のライターがこういう仕事を受けないと苦しい部分もあるのは自分の身をふりかえってもわかるので(今は年とって図々しくなってしまって、仕事で断って仕事失ってたりしてもも、これでいいやと思えるんですけどね)、なんとかならんものかなあと思います…。

投稿: 安原 | 2008年8月16日 (土) 23:35

星占いまではずす、というのは凄い思い切りですね。
しかしさすがに、需要は大きいですか…(個人的には、占いは○で血液型性格判断は×です)。

難しいのでしょうね。以前、poohさんの所で、同じような議論がありましたが、そちらを見ていて、何と言うか、ジレンマみたいなものも感じました。

それにしても、血液型性格判断は無いよなあ、と思います。問題点が指摘されまくってるものですからね。まだやるか、と。まあ、そういうのは沢山あるでしょうから、出るたびに指摘していくしか無いのだと考えていますけれど。

投稿: TAKESAN | 2008年8月16日 (土) 23:48

>しかしさすがに、需要は大きいですか…
編集部にいたときに書店調査を定期的にしていて女性誌を買う読者がどのページを立ち読みしてどれを買うか観察したりしてたんですけど、「占い」ページから見る女性はけっこういたことに驚きましたかねえ。私はおみくじもひかないのでよくわかんないですけど。アンアンの占い特集は「当たる!」らしく、売れるんじゃないでしょうか。ウェブでみると、この売号もう在庫僅少ですね。

>出るたびに指摘していくしか無いのだと
編集部にもよると思いますが、きちんとしたクレームやお願いにはあとで調べて手紙を書いてました。ありがたいことです。ありがたがらなくていいい場合の逆のパターンもまああるんですが。私は基本的には料理ページ担当だったので、レシピまちがいは何度か指摘いただいたことはあります。料理レシピは文章あっても手順でまちがえたりするので、里芋切って下処理したまま、まな板の上で放置してたり…とか。

投稿: 安原 | 2008年8月17日 (日) 12:44

まだお店にあったので…。文字起こししてみました。
72頁
■戦時中の日本では、軍が真面目に血液型の研究をしていた。(キャッチ)

日本では戦前から学者や軍部によって、盛んに血液型別の性格研究が行われていた。「特に戦時中は、兵士が負傷したらすぐ輸血できるという理由から、血液型別の班分けが行われました。するとB型の版はまとまらず、A型班は平時のまとまりはいいけれど、極限状態になると一人一人の頑固さが顔を出してチームワークが低下。O型班は戦闘時のチームワークはピカイチだけど、平時では互いにライバル心を燃やして権力争いを始める…というふうに、血液型別の特徴が如実に表れたのだそうです」(血液型サイト運営・ABOFANさん)AB型は、残念ながら、人数が少なくて班が作れなかったのだとか。

■フランスにも血液型性格診断があった!?

血液型を元に性格分析をするのは日本だけといわれているが、実は約半世紀前、フランスでも『血液型の気質』という著書が出版されている。「フランスの女性心理学者レオン・ブールデルが、1960年に発表しています。彼女は、A型=ハーモニー型、B型=リズム型、AB型=複雑型と分類しています。優雅に音楽にたとえているところが、実にフランスらしいですね」(ABOFANさん)各性格は、A型は自分の個性を抑えて周りの人と気持ちを合わせようとする。O型は変化を好む。B型は個性的で熱しやすく冷めやすい。AB型はデリケートで神経質な反面、大胆。「この分析は1927年に古川竹二という人が欧米に発表した論文に似ていて、これを参考にしたともいわれています」

73頁
■ゴリラB型、ブタA型、牛B型・・。動物にもABO式の血液型が。

「人間だけでなく、動物もABO式の血液型物質を持っています」(ABOFANさん)
 猫と犬の血液型はともにA型、B型、AB型の3種類。でも猫はほとんどがA型。逆に犬はB型が多い。
 他の動物を見てみると、人にもっとも近いチンパンジーはA型とO型。ゴリラはB型で、A型とAB型も少数いる。オランウータンもA型、B型、AB型に分かれているとのこと。またブタは9割がA型で、残り1割がO型。牛はB型が多い。「霊長類はA型が起源で、突然変異でB型やO型が生まれたと考えられます。ですので、チンパンジーやゴリラのB型とO型の遺伝子は構造的には人間と別のものです。」

74頁
■血判や遺髪などからわかってきた歴史上の人物の血液型。

歴史上の人物の血液型は文書に残された血判や遺髪などから何人か判明している。「織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人のうち、血液型が判明しているのは豊臣秀吉のO型のみ。これは血判から判明しています。権力志向の強さや家族や身内を大事にするところはまさにO型的といえます。徳川家康は2代将軍の秀忠がO型であるため、AB型ではないことだけがわかっています。織田信長については諸説ありますが、今のところ確かな証拠はありません。」(ABOFANさん)
 この他、上杉謙信AB型、北条政子O型、西郷隆盛B型、大久保久通O型、夏目漱石A型というのがわかっている。語り伝えられる人物と血液型を見比べてみると・・・なるほど納得!?

■血液型ブームの韓国で大学教授が論文を発表。血液型が性格に影響することを初めて証明?!

お隣・韓国でも血液型がブームになっているのは、すでに知られているところ。一昨年の映画「B型の彼氏」も公開されて、日本でも話題に。「韓国ではもともと住民票に血液型を記載する習慣があったため、血液型性格診断が広まりやすかったのだと思います。また、韓国ではそこから一歩進んで、大学の教授による数本の論文も発表されています。なかでも注目すべきは2007年に延世大学心理学専門のソン・ヨンウ教授とリュ・ソンイル研究員が発表した『血液型に関する類型学的研究』。血液型が性格に影響を与えるかどうかを研究した論文を世界中から集めて、分析した結果、血液型による性格の違いが存在するこを明確に証明したといわれています」(ABOFANさん)今後のさらなる研究に期待!

投稿: 安原 | 2008年8月17日 (日) 19:59

安原さん、今晩は。

おお、ありがとうございます。コンビニで探したけど、無かったんですよ。

むう、これは…。
日本の心理学研究の動向をきちんと説明せずにそういう文章が並んでいたとすると、これはミスリードと言えますね。事実を織り交ぜつつ、絶妙に印象を誘導しているように思います。特に、韓国の論文についてのくだりは。

投稿: TAKESAN | 2008年8月17日 (日) 21:36

 FAQからBPOの見解でも送っておこうかなと思うのですが…何かほかによさげなフォーマットでもあるようでしたら教えてください。
http://www.bpo.gr.jp/youth/decision/001-010/006_blood.html

 しかし、どんなFAQでしょうorz(←だるーん脱力)
------------------
雑誌・書籍の内容に関するお問い合わせ
Q:江原啓之さんの『スピリチュアル プチ お祓いブック』に掲載の「祈願護符」を書き損じてしまい、新しくもう一枚書きました。書き間違ってしまった護符のほうはどうしたらよいのでしょうか?

A: ●護符の書き間違いについて

 護符に記入するやり方を間違えたり、書き間違えたりしても、多少ならその上から書き直しても問題ありません。護符に念を込める(記入する)時に一番大切なのは、集中して思いを込めることです。どう書くか、何を書くかばかりに意識がいってしまうと、肝心なコンセントレーションが欠けてしまいかねないので注意しましょう。
------------------
 また、書き損じてしまったりした護符は、お炊上げに出すか、川や海に流して下さい。

投稿: 安原 | 2008年8月17日 (日) 23:30

こんばんは。
さっき、コンビニで『an・an』買ってきました(10冊ぐらい重ねてあってガックリです)。
 なんつうか、内容も量もすごいですね。1冊の半分近くが血液型の話じゃないですかね、これ。
 しょっぱなの話題が「新登場!前世血液型診断でわかる、あなたの中のもう一人の自分!」で、これだけでもう脱力してしまってマジメに検討する気力を失いました。バーナム効果だよって言ってあげたい…。
 20個の質問(昔流行ったいわゆる心理テスト的なもの)に答えて、「前世血液型」なるものを判定し、それと「現世」の血液型を組み合わせて診断するんですが…(「気になる彼」の血液型は現世のものだけでいいようです^^;;)。こういうのって、血液型性格判断を「科学」と言い張るABOFANさんのような人こそ徹底的に批判しなきゃいけないもんなんじゃないかと思うんですが、コメント求められてノコノコ出てきたりして、そのあたりどう思ってるんですかね。
 後ろの方には江原啓之の連載もあるし、広告は占いのオンパレードだし、なんだかなあ。

投稿: FSM | 2008年8月18日 (月) 00:06

FSMさん、今晩は。

>安原さん、FSMさん

うーむ、困ったものですねえ。前世と血液型を組み合わせるってのもなあ。

安原さんご紹介のFAQも凄い…。

この間は、『安心』に魔法陣が出てきましたしねえ。どうなってんだか。

それにしても、前世血液型……なんか頭が痛くなってきます。占いだからいいじゃん、ってな感じなのかなあ。

て言うか、前世の血液型って何だよっ。意味の解らなさの次元が違うし。

ABO FAN氏は、いかんですね。

投稿: TAKESAN | 2008年8月18日 (月) 00:53

東京新聞の記事に関して(『東京新聞の「心理研究家」は教祖さま?』)⇒http://shibuken.seesaa.net/article/104912332.html

取材対象について下調べすらしなかったのか、それとも調べた上での記事なのか。どっちでもダメ過ぎですが。

件の人はともかく(自称しているのか不明なので。じゃあ何で、記事ではその紹介なのかなあ。どっかの「脳神経科学」専門の人みたいだ)、心理研究家とか、紛らわしいよね。心理学に関連しているかのような誤解を与えるのを意図しているとしか思えない。

投稿: TAKESAN | 2008年8月18日 (月) 01:14

魔法陣と同じじゃないか…⇒http://www.makino-g.jp/anshin/detail/30809/#5

投稿: TAKESAN | 2008年8月18日 (月) 01:49

FSMさま

こんばんは。
>さっき、コンビニで『an・an』買ってきました(10冊ぐらい重ねてあってガックリです)。
おっしゃっている部分はもちろん脱力100万倍なのですが、いろんな意味でガックリです(まあこれ1冊でってわけじゃないんですが)。

『an・an』ってこういう雑誌だったんですよ。悲しくなってきますよ。
http://re-make-re-model.com/anan1.htm

お手元にあるなら見ていただきたいんですけど、例えば9頁~13頁が物紹介ですけど、紋切型で大げさなだけのコピーといい(独特な~なんてコピーをつけたら「それを説明するのが仕事でしょ」ってつっ返されました)、商品撮影の工夫のなさといい、レイアウトのメリハリのなさといい、100円ショップで売ってそうな指輪をセレクトするセンスといい、まったくもってセンスも物に対する愛情も感じないですよ。昔の『an・an』を完全に復刊して毎号出したほうがいいんじゃないかと思うくらいです(ついこないだも20代のカメラマンと見入っておりました)。おもしろかったころの『an・an』を作ってた編集者とペーペーのころに話をしたことがあったんですが、「自分のこと“エディター”などと言っていいのは、ファッションエディターだけだから!」と言われたことありました。ほんとに超上から目線です。でもそれだけ言っていいだけの仕事されてたと思います。「私がかわいい、美しい、おもしろい」と思ったら、何が何でもそう見せてやるって覚悟みたいなものがあるんです。私は“エディター”にはフッションピーポーとしてのプライドは捨てないでほしいんですよ。「読者にそういう興味がなくなった」って言ったりする人もいるんですけど、ネット見てれば、全世界からおもしろい画像やニュースや写真を拾ってきて「へええー!」って見てたりするわけですよね。若い人のそういう好奇心みたいなものって別に変わらないと思うんですよね。自分が年とったり、何度も同じことやる部分はあるんで飽きてしまったりして熱意がなくなったことを読者のせいにしてはいけないと思う。その超上から目線の人は「占いとエロとグロと道徳に走ったら、麻薬みたいなものだからファッション誌は終わる」って言ってました。私もそうだと思います。ダルビッシュ脱がして“エディター”として何が楽しいんでしょうか。私はわかりません。個人的意見でかなり偏見に満ちてて申し訳ないんですが。

投稿: 安原 | 2008年8月18日 (月) 03:21

安原さん、
おー、昔のは目次見ただけでも読み応えありそうな雰囲気が伝わってきますね。それに比べて、確かに今号の物紹介のコピーはテキトー感に満ち溢れていますね。
 なんというか、「安易」ですよね、作りが。職人の誇り、プロの意地みたいなものが感じられない。この『an・an』を編集した方々に、安原さんのように熱く何かを語れる人っているんでしょうかね。語るものを何も持っていないんじゃないかと不安になります。

投稿: FSM | 2008年8月18日 (月) 09:28

安原さん、FSMさん、今日は。

なるほどね、という感じです。

占いとかって、今や週刊誌に欠かせないもの、みたいな扱いですよね。

確かに、昔の目次と較べると、まるで違う本のようです。

オフィシャルサイト見たら、『パワーストーンにお願い』という短編が載ってたりしますねー。いや、別に良いんですが。

投稿: TAKESAN | 2008年8月18日 (月) 11:43

an・anの血液型特集、コンビニで立ち読みしました。
根も葉もないネタで雑誌一冊作れるなんて、編集者ってスゴイナーと思いました。
(半分皮肉で、半分本気です)
この能力を、何かもっと建設的なものに使えないのでしょーか。

ところで、占いに関してはオッサン雑誌の方も女性雑誌を笑えなくなってきてますね。
『週刊ポスト』には干支(!)と血液型の組み合わせの占いコナーがあるし、『週刊現代』には運気予報なんてものが載ってる上に江原の連載まであります。
サラリーマンのオッサンたちが、こういう記事を真剣に読んでいるとは思えないんですが、どうなんでしょうね。

投稿: a-gemini | 2008年8月18日 (月) 22:37

a-geminiさん、今晩は。

こういうのは、読者の志向が変わったからそれに合わせる、という場合と、新たな読者層を獲得したい、という場合があると思うのですが、どちらなのでしょうね。
あー。コミュニケーション用の情報取得という意味もあるのかも。知っといた方が話についていけるとか、話題が広がる、とか。血液型性格判断なんかは、特にそういう風に見られるんじゃないかなあ。

まあ、私にはよく解らん世界ですけれど。

投稿: TAKESAN | 2008年8月18日 (月) 23:23

以前、古本屋で買った「ヨーロッパ文化~その形成と空間構造」(/T.G.ジョーダン著/山本正三・石井英也訳/大明堂発行/1989年初版)(原書は、1988年発行)によると、

「A型」は、西ヨーロッパでは他の地域より一般的で、また、「周辺地域と山岳地域に集中していることは、ヨーロッパの非常に古い血液型であることを示唆している。」と記され、
「B型」は、東ヨーロッパでは普通に見られる。」「B型はアジアのモンゴロイドの人々の間に普通に見られる」(?)ので、「かなり近年コーカソイドとモンゴロイドが混ざり合った結果かもしれない。」としている。<フン族の来襲が関係しているのか?>

一般的な血液型は「O型」で、地図に見られるように、「アイスランド、スコットランド、アイルランド、コルシカ、サルジニア、バスク地方では、住民の70%以上がO型である。」
「ヨーロッパのほとんど全ての地域は、少なくとも住民の半分がO型で」、「ヨーロッパの西端部でO型が卓越することから、何人かの遺伝子学者はO型がヨーロッパ最古の血液型であったとみなしている。」と記されていました。

私は、同書のO型の地域は、ケルト人が優位の地域が多く、ケルト人がヨーロッパの大元の原住民と思われますので、それが関係していると考えています。特にバスク地方にO型が多いのが興味があります。ここは、ケルトより古い地域ですが…。

このように、ヨーロッパでも、国ごとの血液を調べている文献はあるようですが、
私は、民族、国によって、血液型が違っても、人の性格までが、血液型によって違いがあるとは思いません。
ABO型の血液による民族の違いはあっても、その国の皆が皆、同じ性格である訳はありません。

ちなみに我が家は、親子4人O型ですが、それぞれ、性格が違います。

ABO型で、人を括るのは、妄想でしか無いと思います。

投稿: mohariza | 2008年8月19日 (火) 03:07

moharizaさん、今日は。

血液型性格判断は原理的には現象としてあって構わないものなので、重要なのは、調査研究によって強い関連が見出されなかった、という事実かと思います。

いずれにせよ、実際に高い確率で性格を当てられるほどの関連があるか、というのがポイントな訳ですね。そして、どうも、差があるとしてもそれはごく小さいようだ、という結果が得られた。従って、世間で言われるような関係は無いだろう、と結論されるのですね。

尤も、主張内容が、単に「血液型の情報で性格が判るか」、というものなのか、それとも、それが成り立つ原理として生物学的な関係をも前提とするか、というのも考えなければならないので、ちょっとややこしいのですが。

そういう意味で、現段階で血液型によって性格を云々するのは問題ですが、それが関係あるかも知れない、と考える事そのものは、妄想とまでは言えないだろう、というのが、私の認識です(態度として、ある属性の情報のみで他の要素まで決め付けるのは、私は非常に良くないものだと思っています)。

投稿: TAKESAN | 2008年8月19日 (火) 12:31

すごいことになってるですね。江原さん。
後光が…。
http://www.tsutaya.co.jp/com/dispimage.zhtml?photo=jacket&cat=1&pdid=10103211

ちょっと行きたくなってきました(笑)。

投稿: 安原 | 2008年8月19日 (火) 14:28

TAKESANさん、こんにちは。

ええっと、なんで「占いは○で血液型性格判断は×」なんでしょうか。占いはニセ科学ではないからですか。それとも、もしかして占いは当たるとか。

投稿: やす | 2008年8月19日 (火) 14:47

安原さん、今日は。

ああ、この間見ました、その画像。
なんか、紅白にでも出そうな勢い…。

------

やすさん、今日は。

あくまで、「科学を装うか否か」、という観点で見た場合、という事ですね。占い程度が週刊誌に載るくらいは許容しても構わない、というのが、(少なくとも現在の)自分の立場です。ですから、毎日運勢が変わる類の血液型占いみたいなものは、まあ、別にいいんじゃない、と思っています。

ここら辺は、ニセ科学論というより、もっと広い観点の問題なので、立場は色々ある事でしょうね。kikulogでは、スピリチュアル系の番組は、せめて深夜にやれば、という意見と、その意見は甘い(テレビで放送する事そのものがダメだ)、という批判がありました(私は前者の意見)。

占いは、即ニセ科学では無い、と一般的に言える訳でも無いので、個別に見ていくべきなのでしょうけれど。

▼▼▼引用▼▼▼
もしかして占いは当たるとか。
▲▲引用終了▲▲
さすがにこれは、「読み過ぎ」ですよ。
個人的には、占いなどは一切信じませんし、そういう情報は完全に無視しています。好悪で言うと、大嫌いですし。

投稿: TAKESAN | 2008年8月19日 (火) 16:53

やすさま
>それとも、もしかして占いは当たるとか。
占いは「当たる」と思いますよ。編集部で星占い担当がお休みで代わりに校正の部分だけ引き継ぎしたことがありましたけど、「思いがけない妊娠に注意!」的文章が見開き3ケ所もあって、既婚女性で20~30代くらいの読者層なんだから、まあ「当たっている」んじゃないでしょうか。

FSMさま
>なんというか、「安易」ですよね、
上の話と絡むのですが、星占いのページは読者は自分の星座のところしか見ないでしょうが、さすがに3ケ所も同じ話があるのは(前号でも)さすがに手抜きだと感じだので、副編に「内容変えてもらっては?」(→変な話なんですが)と校正を戻したことがあります。とりあえず占いページは新人はやらないほうがいいと思います。バカになると思います。私も手抜きしてたり妥協してたりしながら仕事してますから他人のことを言えないのですが、これ以上頭悪くなりたくないので勉強はしてたいかなあと思います(謙遜でもなんでもなく)。

a-geminiさま
>ところで、占いに関してはオッサン雑誌の方も女性雑誌を笑えなくなってきてますね。
ここ10年くらいのヒットでは、スピリッツで連載してた「動物占い」が一番かも。当時小学館のマンガ以外の単行本では歴代1位だったのでは(そのあとセカチューがあったので抜いてると思うけど)、そのあたりのお兄さんがおっさんになったのかもしれません。

TAKESANさま
ご存じでしたか!さすが!(って言われてもうれしくないと思いますが)東京新聞のは東京都の消費者問題の窓口にBPOの話といっしょに送っておきました。血液型診断と食物の関係(A型はこれを食え!的な)で気になってた記事もあったので。新聞がやってはいかんですよ。

投稿: 安原 | 2008年8月19日 (火) 19:36

TAKESANさん、いつもくだらない質問をしてすみません。
私、実は占いを信じちゃうんですよね。いや、非科学的だってことは頭でわかっているんですけれど、「今日の運勢」とかで悪いことが起こるなんて言われると、ついそのことが頭から離れなくなっちゃうんですよ。だからなるべく見ないようにしているんですけど。占い恐怖症とでも言うんですかね。
そういう意味で占いも規制して欲しいなあ、といつも思ってるんですよ。
それでTAKESANさんの「占いは○」を読んでパニクってしまったという訳です。どうもすいませんでした。

投稿: やす | 2008年8月19日 (火) 19:39

>安原さん

確か、kikulogに貼られたんだったか、何か調べ物してる時に見つけたのだったか、どちらかだったと思います。

東京新聞の記事は、ひど過ぎですねえ…。取材対象のリサーチはしたのかなあ。

------

>やすさん

占いを「気にする」というのは、心理学的な論理として興味深い現象です。菊池聡氏の研究的な。

ちなみに私は、10代の頃は、何か嫌な事があると、朝見た占いのせいにしていました。そして、またやな事があるんじゃないかなあ、なんて落ち込んだり。まあ、精神衛生上、誠によろしく無い訳ですね。

でも、それと、メディアでの採り上げ方についての考察は、関係しつつも一応別の話だと考えています。

仮に、占いをやる側が、自分の占いはよく当たって、それは「統計的」に云々、と言ったりすると、その根拠が求められるでしょうね。論理的には、科学の土俵に乗った、と言ってよいので。その場合は、徹底的に批判的に見るべきかと思います。

尤も、「よく当たる」という主張そのものが、統計的な論理を含意している、という見方も出来るのかも知れませんが、私としては、そこまで見る事も無いかな、と。

投稿: TAKESAN | 2008年8月19日 (火) 20:34

こんにちは、やすさん、そして皆さん。

 私は「人間の基本仕様」なんて話をするんですね。自動車は急に止まれない、速度に応じた制動距離がある。これって自動車の基本仕様でしょ。でも「だから、飛び出した子供は跳ねられても仕方ない」とはならないよね。「見通しの悪い道では速度を落として運転しなさい」これは運転マニアルですね。基本仕様が「急に止まれない」から、それを前提として運転マニアルは作られる訳です。

 「人間は占いなんかに心惹かれる面を持つ」ってこれも実のところ人間の基本仕様みたいに思えるのね。でもね、みなで占いに頼って大事なことを占い任せにしたら人間はたぶん滅んでいたんじゃないかな(安陽の遺跡から出た殷の甲骨文字はひたすら占いの結果かが書いてあったりしたけどね)。だから社会の中には「運転マニアル」みたいな何かがあって、「心惹かれるのは仕方ないけど、それが大事なことに影響及ぼさないようにしよう」みたいな雰囲気を作り出すものが必要なんだと思うんですよ。でもって、なんだか最近そういう運転マニアルみたいなものが急速に廃れている気がするんですね。

上の自動車運転の例でも、見通し悪くてもついついスピード出して仕舞う事ってあるよね。その時、「危ないからもっと速度を落とせ」と言ってくれる人が居るの方が良いのか、「大丈夫だよ、もっと飛ばそう」と言う人の方が良いのかということなのね。その時その時の気分で言うなら、「飛ばそう」と言ってくれる人の方が心地良いかもしれないんだけどね。でも、そのその時その時の心地よさで「飛ばそう」の人には「そうだね」で「スピード落とせ」の人に「うるさいこと言うなよ」と言っていたら、いつかは泣くことになるよね。

なんか、ニセ科学批判とかしていて「うるさいこと言うなよ」的な反応に沢山ぶつかると、交通事故の現場を思い浮かべてしまったりするんですね(笑)。

投稿: 技術開発者 | 2008年8月20日 (水) 13:05

技術開発者さん、今日は。

直感や狭い経験によって得られた認識は、必ずしも一般論と一致しない、というのは、とても大事であろうと思います。

占い等は、相手が懐く直感を巧く利用して普遍性を感じさせる、というシステムなのでしょうね。バーナム効果しかり、コールドリーディングしかり。

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ああ、後、やすさんは明らかに、色々解った上で書いておられるんじゃないかなあ、と思ったり思わなかったり。

投稿: TAKESAN | 2008年8月20日 (水) 15:14

TAKESANさん、 こんにちは。

なんか結構話題になっているみたいですね。

http://www.j-cast.com/2008/08/25025604.html

私も記事が載ってからすぐにメールを送ってみましたが、なしのつぶてです。

投稿: やす | 2008年8月25日 (月) 17:19

やすさん、今晩は。

ちょうどさっき、はてブ経由で読んだ所でした。

新聞社の反応がびっくり。本気で言ってるんでしょうね。ちょっとどうしようも無いと思います。

投稿: TAKESAN | 2008年8月25日 (月) 18:49

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