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2008年8月24日 (日)

必修化2

<武道必修化>中学校に道場新設へ 来年度予算要求60億円(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

関連エントリー⇒Interdisciplinary: 必修化

そんなに予算を割いてまでやる事なの?

武道というのは本質的に、暴力的な要素を含むものだから、高い精神性を持った指導者が丹念に指導していくのが重要でしょう。それをきちんと考察・研究せずに、まるで、「武道を経験する事そのものが、精神性を高める」、というのが自明であるかのように、安易に決定されているように思います。

まあ、必修化はもう決まったようなので、高度に記号化、あるいは様式的であって、競技の色合いが薄いのをやらせるのが良さそうに思います。型武道とかね。「簡単には使えない」ものをやらせる。日本剣道形とか柔道の型だけやる、とかどうでしょう。剣術の型ならば、たこやきさんも仰ったように体育館で出来ますし、木刀を使うので、慎重に道具を扱う、というのを学ばせる程度は出来るかも知れませんよ。高度に記号化されていれば、それを憶えるというプロセスも入りますし。

ところで、体育で柔道・剣道をやった方、それを体育の時間でだけやる事によって、何がしかの良い影響を実感しました? 後になって、やって良かった、と思った事はあります?

体力的に優位な子どもがそうで無い子どもを技の「実験台」にする事とか、ありますからね。ちゃんと考慮してるかな。週にたかが数時間やる程度で、武道の特徴を学ばせる、というのが可能なのでしょうか。

そもそも、この件に関して、武道・武術の専門家の意見をどのくらい取り入れたのでしょうね。凄く疑問。

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コメント

おはようございます。

私の通っていた高校では、男子は体育で週2回、柔道の授業がありました。授業のある日は胴着を持っていかなくてはいけないので、汽車通学(電車じゃないんです)だった私は、荷物が増えるのが面倒でいやでした。

一方、部活動は弓道だったのですが、こっちは好きでやっていたこともあって、教本も自分で探して読んだし(顧問は進路指導担当で部活にはほぼ出てこない)、その関連で作法や(小笠原流弓術だったので)、江戸時代の風俗習慣に興味を持ったりして、「良い」かどうかは知りませんが、影響は受けました。

結局、良い影響になるかどうかは、それを好きかどうか、または、好きになれるかどうか、次第だと思います。そして好きになるには、良い教師や良い友人との出会いが欠かせないと思います。

投稿: A-WING | 2008年8月24日 (日) 09:48

A-WINGさん、今日は。

自発的で無く、「やらされる」事にどれほどの意味があるか、という話なんですよね。そして、良い指導者に恵まれるか。
私は、最初の武術の先生に教えを頂けたのは、奇跡だと思っています。全くの偶然ですし(未経験者が良師を見分けるのは不可能だから)。

そういう所は、他の文化と同じなのに、敢えて武道をやらせる意味が解りませんね。日本の独自の文化について学ぶ、というのは良いんですが、それなら、現代武道で無くて、古流とかでもいいと思います。

決して、武道=競技 では無いから、型を中心にやった方が、と感じるのですが、まあ、そんな所に目が向かないんでしょうね。基本、柔道・剣道・相撲 から選択ってのが、いかにも過ぎて。

特に相撲なんて、あれだけ大相撲の世界で色々起きてるのに、それを用いて教育するなんて、ちょっと考えて首を傾げる人は多いんじゃないかな。

現代武道でも、柔道・剣道・合気道・空手(の一部)・少林寺拳法(これは日本の武道で、現代武道)等、バラエティに富んでいるのですよね。古流なら、柔術・空手(の一部)・各種武器術(剣・杖・槍・薙刀・手裏剣)なんかがありますね。統一する事に拘らなければ、地域に伝承される古流を学ぶ、なんてやり方も出来そうですが、そんなに融通を効かせるのは無理かな。

投稿: TAKESAN | 2008年8月24日 (日) 12:35

 中学だか高校だかで、男子が武道をやっているとき女子は家庭科をやれ、ということになってまして……。
 体育は苦手なんだけど、武道には興味があり経験してみたいと思っていた上、家庭科は嫌いだったので、この扱いで家庭科がますます嫌いになりました。

投稿: apj | 2008年8月24日 (日) 12:36

apjさん、今日は。

あー、教科が違ってたんですね。私の学校はどうだったっけ。武道とソフトボールを交互にやって、男女共に武道はやるんだったかな。……あれ、女子はやらないのだったかな。

個人的には、男女共にやらせるのは良いと思ってます。その代わり、武道に選択の幅を持たせる、というのがいいかな、と。でもやっぱりそうすると、指導者の養成をどうするか、という問題が出てくるのでしょうけれど。

投稿: TAKESAN | 2008年8月24日 (日) 13:15

うーん、、、
apjさんの「男子は武道、女子は家庭科」というエピソードから見てもそうなんですが、基本的にこの国のこうした教育って富国強兵の頃の思考パターンをずっと引きずってきている気がします。

今回の武道の必修化も「武道を通じて精神性を高める」などというのはただの建て前で、本音は「過酷な労働にも耐えられる体と、上司の指示通りの事を実行する事に疑問を持たないような精神を、教師を「師匠」のポジションに立たせる事を可能とする武道の授業を手段として、若年層の段階から叩き込む」というような物なんじゃないでしょうか。
社会全体の生産性や国家間の競争力とかを「日本とかアメリカとか中国とかイギリスとかが、陸上の100メートル走みたいに「位置について、よーい、ドン」で一斉にスタートをきって、国民が労働力を高めたら国のスピードが上がって、で一番働いた国が一着でGOAL!!」みたいなものだと考えている人間が山ほどいる訳で、こうした発想を彼等がしていても私は不思議ではない気がしますが。

投稿: 内海 | 2008年8月24日 (日) 15:43

 こんにちは。

 専用の武道場を作るための予算が、来年度だけで中学校200校で50億円。1校あたりに直すと2500万円。悪いが、こんな値段じゃあ、まともな武道場は立たないよ。耐震性を伴うきちんとした鉄骨の建物というのは、想像以上に建築費用がかかるのだ。だから、これは200校で武道場を作るための調査費用が50億円と見るべきではないだろうか?
 私の知る範囲で、「敷地が余って仕方がない」なんていう中学校はないし、用地取得にも金がかかるかもしれない。
 新聞記事等によると、全国で武道場新設が必要な中学校が5000校だそうで、全部にきちんと武道場を作ろうとすると、総額1兆円以上の巨大プロジェクトになってしまう。

 などなど想像をめぐらすと、本音は日本文化の尊重、などというところからは遠く離れてしまっている気がしてならないのであります。

投稿: 憂鬱亭 | 2008年8月24日 (日) 15:46

正直なところを言うと、内海さんの仰るような
「過酷な労働にも耐えられる体と、上司の指示通りの事を実行する事に疑問を持たないような精神を、教師を「師匠」のポジションに立たせる事を可能とする武道の授業を手段として、若年層の段階から叩き込む」
という効果だって疑問です。だって、所詮、学校の授業ですよね。しかも、週に1度あるかどうか、くらいの割合の(体育だって、他にやらなければならないことは沢山あるわけですから、これ以上は無理でしょう)
意図そのものに関する是非もさることながら、その期待されている効果が出るのか、は甚だ疑問ですね。
だからこそ、ただの「思いつき」と感じるわけです。

一応、私自身は、高校で週1で柔道がありました。殆ど、効果はなかったと思います。
また、指導者そのものも疑問でした。私の母校は、柔道・剣道で全国制覇などもある学校なのですが、中学時代の経験者に対して、かなり強引な勧誘をかけたりしていましたし、また、体育の柔道の時間、入らなかった元柔道部員に対して私刑とでも言えるように、ひたすら教師が組み手を仕掛けるようなことがまかり通っていました(勿論、技の見本をするためには、経験者にやった方が安全、という理由でしたが、かなりしつこく、陰湿な私刑にしか見えませんでした。大体、安全性を考えるなら、現役の部員を使う方が安全でしょう)

投稿: たこやき | 2008年8月24日 (日) 17:04

内海さん、今日は。

潜在的に、そういう意識がある、というのは考えられる事だと思います。ただ、それが明示されていないので、今の所は、「武道は精神性を高める(この言い回しも曖昧な訳ですが)」などという一般的な効力を素朴に信じている、と看做し、それ以外は推測に留めておくのが妥当であろうと考えます。
男女共に、というのは、そこら辺のフォローである、という見方も出来ますね。

ちなみに、ある武道・武術の研究家は、「擁護システム」という概念を用いた理論的考察を行っています。
擁護システムとは即ち、上達させず、上に立つものに対する懐疑心を失わせるシステムです。内海さんが懸念されているようなものですね。それが、潜在的に体系に構造化されていれば、「潜在的擁護システム」と呼ばれます。

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>憂鬱亭さん

うーん、確かに、これから武道場を新設するとなると、場所の問題とかどうするんでしょうね。建設費もどのくらい掛かるか、というのもあるんですね。
掛かる費用は莫大どころでは無いですね。そんなに金掛けるメリットがあるのかな。一部にはあるのかも知れませんが、まあこれは、よく解りません。

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たこやきさん、今日は。

私も、今の所は、たこやきさんが仰るのと同じように考えています。
つまり、たかだか週に数時間やる程度では、大した効果は得られないだろうな、と。これは、いかに「熱心」に取り組むか、という事と関連しますが、良くも悪くも、学生は授業に熱心に取り組まない、という事がある訳ですね。

だから、良い影響悪い影響というよりは、意味がほとんど無い、というのも考えられます。そうすると、金と時間の無駄、という事に。武道場を一般に開放して云々、という使い方なんかはあるかも知れませんけど。

で、内海さんの仰るような懸念も考慮すべきですね。それを併せると、ある好ましく無い意図で進めたが、結果的にほとんど何の意味も無かった、という無残な事になる、という可能性も、無きにしも非ず、と思います。二重にダメ、という訳ですね。

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ていうか、何でこんなのが決まってんだろう。

宗教上の理由から武道が出来ない、という人もいると思いますが、そういう生徒への配慮はどうなるのかな。

投稿: TAKESAN | 2008年8月24日 (日) 17:42

TAKESANさん こんにちは。

「なぜこれが決まったのか」については、簡単です。
「今ならこの方針が通るから」です。

これまで、いろんな思惑を持った人たちが集まって「武道の必修化」を通そうとしてきたのですが、反対勢力がそこそこの力を持っていたので、可決できませんでした。
 反対勢力のほうも理由は一枚岩ではなかったのですが、その中には「武道の必修化をしても推進派の言うような効果は期待できない」という理性的な考えの人たちが含まれていたように思います。
 しかし現在、論理的に考えると有効かどうかわからないことでも「日本らしさ」とか「伝統の尊重」とか言うと通用してしまう状況が出来てしまっているのではないでしょうか?

例えば「教育基本法」の「改定」もそうでした。「男女平等」を否定して「男女共同参画」と呼ぶように統一したのも「日本らしさ」の尊重で語られていました。

 統一されてない意図によって決められた「武道の必修化」ですから、それぞれが期待した効果が意図された通りには表れないのは必然でしょう。

投稿: 憂鬱亭 | 2008年8月24日 (日) 18:00

そういえば、教育再生会議も、考えられないような事ばかり言っていましたね。

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話は替わって、私のように、武道文化に格別の関心を持ちつつも、今回のような事に懐疑心を持っている人達も、結構いるのではないかと思います。
むしろ、こういうのを推進する人達は、「何となく」それが役立つ、と思っているだけなのではないかと。思慮深い専門家は、手放しで賛成はしないようにも考えています。

武道をよくする人は高い人格性(定義は措きます)を持っている、なんてエビデンスはあるんですかね。私は寡聞にして知りません。
ゲーム等の与える影響に関しては「脳科学」を持ち出したりするのに、こちらは曖昧過ぎますね。……おっと、余談でした。

投稿: TAKESAN | 2008年8月24日 (日) 18:33

 武道必修化→習った学生が街に出てオヤジ狩り→逮捕→「授業で習った武道で楽々金を巻き上げることができました、いや〜唯一役にたった授業だった」などと供述、ってなことが起きそうな気もする。
 逆に、生兵法だから、授業でよくできた→街で喧嘩売った相手に叩きのめされる、が起きる可能性もあるし。

 そのうち「武道脳」とか言い出す人が出てくるんじゃないですか。それはそれでダメダメな議論になりそうですけど。

投稿: apj | 2008年8月24日 (日) 19:09

>今回のような事に懐疑心を持っている人達も、結構いるのではないかと
高校のとき柔道部の主将でしたけど、体育の時間だけでやるのって、受け身練習して畳スリスリして投げ技、寝技、絞め技をちょっとだけやって、乱取りやって終わりってかんじがするんですけどねえ。男女混合でやったら、わーわーきゃきゃーいってるだけのような…。「舌噛むからわーわーきゃきゃー言うのやめなさーい」「そこ絞め技かけなーい!」みたいな。柔道着は洗えますが、剣道の防具の臭さはもう信じがたい。部室の窓に蠅がびっしりいましたけどねえ(→わりあい新設の学校だったので、施設はきれいなほうでした)。好きだから耐えられるのであって、必修でやらせたら「愛国心」などは、よりなくなるような。

>授業でよくできた→街で喧嘩売った相手に叩きのめされる、が起きる可能性もあるし。
ありえそうですねえ。武道やっていて優秀な成績をおさめている人でも、精神性が高いとは思えない事件って少なくないと思うんですけどねえ。

同じお金使うなら、机といすを新調するとか、トイレをきれいにするとか、冷暖房を入れるとこには入れるとか、耐震強度をあげるとか、汚いプールをなんとかするとか、学校それぞれいろいろあるんじゃないかと思うのですが。

投稿: 安原 | 2008年8月24日 (日) 19:37

>apjさん

武道というのは実体的には即暴力なので、そこら辺をよーく考えていくべきなんですよね。攻撃行動の学習(広義)になる。

もし仰るような事例が出たとしても、埋もれてしまう気がします。武道の持つそもそものイメージなんかが関わってきそうですね。サブカルチャー等に対する社会的認知との違いを考えるのも興味深いかも知れません。現状だと、圧倒的多数を占める柔道・剣道・空手のイメージが強いと思うので、それに引きずられそうです。オリンピックで柔道選手が活躍したりすると、その選手個人の特性を一般化したり、というのもありそうです。
で、そこら辺の事情も鑑みると、「武道脳」的な考えは、出たとしてもすぐに消え去るかも。スポーツの悪影響を言う人はいますが、スポーツの浸透の仕方と市場の大きさを考えると、ネガティブな内容のものは受け容れられないと見ています。

もちろん、いわゆる「体育会系」的なネガティブイメージも結構あるでしょうから、なかなかこうだ、とも言い切れませんが…。

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安原さん、今晩は。

下手に「真剣」に取り組むよりは、そういう傾向になった方が良いような気もしますね。

関連エントリーにも書きましたが、前にある学校の武道場に行ったら、それはひどいものでした。胴着が散乱していて。ああ、指導者によるのだろうなあ、と思いましたね。

ホント、こういうのに金を使う前に、もっと使い所があるような…。

そもそも、テレビのニュースなんかでも、見た事無いんですが、どれくらい周知されているのでしょうね。

投稿: TAKESAN | 2008年8月25日 (月) 00:03

>ホント、こういうのに金を使う前に、もっと使い所があるような…。

ほんとに、こういうニュースにはどうして騒がないんでしょうね。
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雨漏り2年、修繕費出ず
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/aomori/TKY200707270093.html

全国的に見ると、自治体が交付税から出している学校図書購入費総額は、文科省によると、03年度に162億円だったが、05年度には150億円に減った。

「食器が買えない」 食育重視も予算がネック 
http://sankei.jp.msn.com/life/education/071214/edc0712140847001-n1.htm
給食器具開発・販売の「レーベン販売」(横浜市)が先月から、大小のスプーン計200本を含む食器や調理器具のセット(約30万円相当)を全国の小学校100校に贈るキャンペーンを始めたところ、全国から2000を超える応募が殺到した。
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投稿: 安原 | 2008年8月25日 (月) 19:21

これ、建てたら建てたで、今度は維持費がかかるようになるわけですから、どんどん予算が必要になりますよね…。
単純計算で、5000校に毎年200校ずつ建てていけば、全部終わるのは25年後、最初に作った建物はすでに築25年とかなりの年数が経っているわけですから、色々と問題が起こっているでしょうし、場合によっては立て替えが必要になる可能性も。勿論、現在建っている武道場だって、すでに老朽化しているものもあるでしょう。
そう考えると、50億円やら何やらがどんどんふくれていく、ということだけは目に見えているような…。

投稿: たこやき | 2008年8月25日 (月) 21:32

安原さん、たこやきさん、今晩は。

常識的に考えると、既存の施設を充実させたりするのが先ですよね。武道教育を早くしなければ大変な事になる! ってな訳でも無いのですし(どう考えても、老朽化した校舎とかに回すのが先決ですよね)。いや、それに近い考えを持っている想像力過剰な人間も、いるのかも知れませんが。

超個人的な意見としては、武道場に金を掛けるなら、図書館に掛けて欲しい、なんて思いますけれど。

投稿: TAKESAN | 2008年8月25日 (月) 23:10

みなさん、こんばんは。

私の勝手な想像なんですが、
武道の必修化を言い続けてきた人たちは、「急がないと大変なことになる!」と感じているのだと思います。犯罪が低年齢化し、男性が外見に気を使い、女性が(不自然に)でしゃばってきた、と感じているのだと思います。
 一部の新聞や雑誌の論調のままに感じていれば、そういう強迫観念に取り付かれるのは、それほど難しくはないでしょう。

 そこで、可及的速やかに「武士道」を「日本男児」に学ばせる必要があるのです。女子に対してはおまけですから、どこかで手を抜けばよい、とでもお考えではないかと。

 え~と、この先、純粋な冗談なのですが。

 武道場の建設が進まないのなら、インターネットを用いた通信教育はいかがでしょうか。こどもたちが各自、家庭で実施するのです。
 ノウハウなら、空手の通信教育ですでに確立済みだったはずです。
 所定の学習を終えた後、成果をビデオに撮影してネットで送付、単位(段位?)取得証明を講座からもらえば、履修・習得の証明になります。

 これなら新時代の教育にもぴったりマッチした武道教育が出来ますね。
 全員が用具を自前で全部準備するので、武道具屋さんも満足です。
 複数の人が共有してとんでもない匂いを発する剣道やなぎなたの籠手の問題も、これなら解決!!個人用だから、いつでも気になるときに消臭スプレーが使えます。

 以上のようなことを冗談で考えたのですが、「組み手」をする相手がいないと型を覚えるのも難しい柔道には向きませんね。

投稿: 憂鬱亭 | 2008年8月26日 (火) 00:10

憂鬱亭さん、今晩は。

▼▼▼引用▼▼▼
武道の必修化を言い続けてきた人たちは、「急がないと大変なことになる!」と感じているのだと思います。犯罪が低年齢化し、男性が外見に気を使い、女性が(不自然に)でしゃばってきた、と感じているのだと思います。
▲▲引用終了▲▲
これはまさに、体感治安悪化と俗流若者論との合わせ技ですよね。実際、そういう類の主張をしている人は、いますね。後藤和智さんや安原さん、遊鬱さんなかがお詳しい所です。
これは、そう思っている人間が多いかどうか、では無く、何らかの決定権を持っている人間がどういう認識であるか、という問題なので、可能性としては、あり得る事かとは思います。義家氏が教育再生会議の議員になった事などが、解りやすい例ですね。

▼▼▼引用▼▼▼
 そこで、可及的速やかに「武士道」を「日本男児」に学ばせる必要があるのです。女子に対してはおまけですから、どこかで手を抜けばよい、とでもお考えではないかと。
▲▲引用終了▲▲
ここは、私の考えは若干違っていて、男女共に武道によって精神を鍛えねばならない、という思惑を感じます。それと、必ずしも「武士道」や、はっきりとした思想性を植えつける、というのは、あまり想定していません。もちろん、これは推測ですから、断言は難しい所です。結局、決めた人間達の認識を探る必要がありますので。

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▼▼▼引用▼▼▼
 武道場の建設が進まないのなら、インターネットを用いた通信教育はいかがでしょうか。こどもたちが各自、家庭で実施するのです。
▲▲引用終了▲▲
武道教育推進派(笑)になったつもりで反論すると、それはダメです(笑)

何故ならば、通信教育では、「五感」をフルに使った指導が疎かになるからです。五感を使う事によって、前頭前野の機能低下を抑え、健やかに育つのを促すのも、武道教育の重要な役割なのであります。

とまあ、こういう風に、「脳科学」的な事とも絡めてこじつけるのも可能ですね。書いてて、「絶対本気でこう考えてる人間はいるぞ」、と思って頭が痛くなりましたが…。
多分、剣道の防具の臭いも、「貴重な体験」なんですよ。

投稿: TAKESAN | 2008年8月26日 (火) 00:37

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