« ミクで武術:走運動(基本運動) | トップページ | 読書感想文 »

2008年7月20日 (日)

ナンセンス

アルファさんのブログによると、18日の読売新聞に、森昭雄氏が登場した模様⇒森昭雄 読売新聞に登場 - アルファ’s blog(仮

WEBの方には上がっていないようで、私はソース確認出来ていません。

それにしても、(読売に限りません)未だに森氏の意見を専門家のものとして紹介するって、どういう了見なんでしょうね。可能性としては、ゲームの印象を悪くしようと故意にやっているか、記者が馬鹿であるかのどちらかですが。ああ、前者だとしても、馬鹿ですね。いずれにしても、馬鹿です。

ゲーム脳って、それに反論がある、という説と同時に紹介して、それを両論併記と言える、という代物ですら無い訳です。それを、一説として紹介する事自体がナンセンス。そこら辺の所が理解されていないようで。

|

« ミクで武術:走運動(基本運動) | トップページ | 読書感想文 »

「ゲーム脳」カテゴリの記事

「メディア論」カテゴリの記事

コメント

TAKESANさん、おはようございます。
件の読売新聞は私もまだ読んでないんですが、それとは別に今週の木曜日にたまたまTVで典型的なゲーム脳肯定発言が放送されていました。

7月17日にTBSで全国放送された「ピンポン!」という福澤朗司会の番組で、普段ほとんど見ないんですけど、その日たまたま家で見てたんですよ。
それで、番組の中で今日発行の新聞の記事をパネルで紹介するコーナーがあって、そこで四歳くらいの子供にゲーム(DSのどうぶつの森だと記事内容から推測しました)を与えたら、3時間もゲームに夢中になってしまい、トイレに行けずお漏らしを子供がしてしまった、だから子供にゲーム機をやらせるのは控えましょうといった内容の新聞記事を紹介していたんです。
まあ、この記事自体ツッコミどころが山ほどある(四歳の子供に3時間もDSをやらせるのはどうか?とか)記事だったんですが、これについてのコメントもヒドくて、元検事の大澤孝征氏が「最近の劇場型犯罪の背景に、こうしたゲームによる現実感の希薄化がある」といった内容の心底どうでもいい科学的な根拠ゼロの俗論を言ったり、作家の室井佑月氏が「ゲームは子供が夢中になるから危ない、自分の子供もゲームを与えたらやりすぎた」といった、これまたどうでもいい内容ゼロの個人体験からの意見を言っていて、「またこの手の論か、聞き飽きたなあ」と思いながら見ていたら、最後になって司会の福澤朗が「ゲームをプレイすると、脳内のセロトニンの量が減る事が研究でわかっている、子供には絵本の読み聞かせが良い」と発言しました。
突然の直球のゲーム脳肯定発言に驚きましたが、その直後に別の新聞記事の紹介に話題が移った為、発言に対する何の反論も無いまま番組は進行されました。

この福澤朗氏の発言は相当酷いと私は思います。
「ゲームをプレイすると脳内のセロトニン量が減る事がわかっている」というのは、それを科学的に証明した研究者や機関が存在するという事なんでしょうか。
存在するとしたら、それは一体誰なんでしょうか。
まさか森昭雄とでも言うんでしょうかね。
脳内のセロトニンの減少についてゲームが直接的な原因だと断定できる程のデータはあるんでしょうか。
あるのであれば、福澤氏に自分の番組で紹介して頂きたいですね。
また、ゲームで脳内のセロトニン量が減るのを、どうやって測定したんでしょう。
測定方法も難しいですし、「減る」という事は、人間の脳内のセロトニン量に平均値がなければ定義出来ないでしょうが、その平均値は(あるとすれば)どれくらいなんでしょう。
量も単位も定義せずに「脳内のセロトニン量が減る」と言われても、証明も反証も出来ません。
それで、仮に「ゲームによって脳内のセロトニン量が減った」としても、それが直接的に人体に悪影響を及ぼすかどうか研究されているんでしょうか。

まだまだ疑問点は書き出せますが、ぜひ福澤朗氏には「ゲームで脳内のセロトニン量が減少する」という根拠を示していただきたいと思います。

投稿: 内海 | 2008年7月20日 (日) 08:34

読売の連載記事、読んでいました(ご紹介のブログ記事はまだ未見です)。
ぼくはこの連載、ゲーム脳が出て来たのは第2回なんですが、「ゲーム脳」の単語が目に飛び込んで来て第1回を探し、土曜日の第3回を読んで、むしろ、けっこう頑張っているのかもと見ていました。まあ、かなり微妙であることは確か(特に第2回だけ見ると、もう一歩踏み込んでちゃんとゴミだと言ってほしかった)ですし、今後の展開次第でもあるのですけど。
TAKESANさん、メールいただければスキャンした記事をお送り致しますよ。実は、できればご意見をうかがいたいと思って準備していたのです(^^;;

投稿: 亀@渋研X | 2008年7月20日 (日) 10:36

記事を取り上げてくださってどうもです。
もう1つ見つけたので楽しみに待っててください(実際問題見つけるたびに楽しめる状況じゃなくなってくるけど)。

>大澤孝征
「最近の劇場型犯罪の背景に、こうしたゲームによる現実感の希薄化がある」
>室井佑月
「ゲームは子供が夢中になるから危ない、自分の子供もゲームを与えたらやりすぎた」
>福澤朗
「ゲームをプレイすると、脳内のセロトニンの量が減る事が研究でわかっている、子供には絵本の読み聞かせが良い」

ひどいコメンテーターたちだ。特に最後のセロトニン話。「釈迦がセロトニンを知っていた」とか書いてあったどこぞのセロトニン本を思い出します。

投稿: アルファ | 2008年7月20日 (日) 12:51

内海さん、今日は。

セロトニン欠乏は、有田秀穂氏が言っている事ですね。この辺の主張をしている論者は、たこやきさんのamazonのリストにまとめられていますね⇒http://www.amazon.co.jp/gp/pdp/profile/A2CAUVZMJLKJID/ref=cm_lm_fullview_header_name

私が知る限りは、「ゲーム」によってセロトニンが云々、という研究は、無かったと思います。脳内汚染の場合は、ドーパミンが沢山出る、というものですしね(論理はこれと似ていますよね。こちらは、ちがやまるさんに色々教えて頂いて、元の研究をかなり無理矢理に解釈したものだという事が判明しました)。

福澤氏は多分、テレビによってセロトニンがどうこう、というのを憶えていて、そこからゲームに結び付けたんだろうと思います。ゲーム脳とかとごっちゃになっているかも知れません。いや、そもそも、そこら辺の論者はごっちゃになっている訳ですね。森・高橋・片岡・有田・柳田・岡田 の各氏とか。

大澤氏は、時折そのような見解を表明なさいますね。困ったものです。室井氏は論外ですね。他の事は知らないのですが、科学的なものの考え方に関しては、全然、だと思います。

------

亀@渋研Xさん、今日は。

なるほど、全体の論旨としては、それなりに評価出来るものであった、という事なんですね。

▼▼▼引用▼▼▼
TAKESANさん、メールいただければスキャンした記事をお送り致しますよ。
▲▲引用終了▲▲
ありがとうございます。

えっと、フォームを作りましたので、こちらから送って頂けるとありがたいです⇒http://form1.fc2.com/form/?id=325239

------

アルファさん、今日は。

 >もう1つ見つけたので

おお、まだあるのですね…。

コメンテーターは適当な事を言っていますね。あんまり考えていないんでしょうね。

------

『脳内汚染』の文庫版のamazonレビューを見ると、高評価がついたりしますね。あれは、色んな分野のメカニズムを都合良く解釈してゲームの害悪を強く論じている、という所に大きな問題があるのに、そこら辺は全然理解されていないんですね。て言うか、寝屋川調査を主張の核としている時点で、社会調査的観点としてはダメダメなんですが。

投稿: TAKESAN | 2008年7月20日 (日) 14:26

『脳内汚染』における、ドーパミンが覚醒剤使用時レベルに増加した、という部分のロジックのおかしさは、たこやきさんのレビューで触れられていますね。たこやきさんが書いておられる通り、かなり捻じ曲がったロジックですね。少なくとも、ゲームが覚醒剤と同じような効果を及ぼす、とは、元の実験からは言えません。

投稿: TAKESAN | 2008年7月20日 (日) 14:36

この間の産経の記事にまつわる興味深いエントリーをご紹介。

http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=1899

http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=1901

以前から、森氏や川島氏等に批判的に言及しておられて、とても参考になるブログですね。

投稿: TAKESAN | 2008年7月20日 (日) 14:45

有田秀穂氏に関しては、「ゲーム脳」を肯定しながらも(「ゲーム脳」とは不可分の関係とすら言います)、「リズム運動をすると、脳内のα波が増えるから、脳によい」と、ゲーム脳と全く逆の主張をし始めたりと、極めて杜撰なストーリー展開をしています。
そもそも、有田氏の主張は、「血中、尿中のセロトニン濃度を測定することで、脳内のセロトニン分泌量がわかる」という、これまた極めて怪しい説(しかも、書籍の中では一切、そういった数値などは示されず「増える」「減る」だけが連呼されます)で、疑ってかかるべき内容になっています。
代わりにあるのが、アルファさんがおっしゃっているような「釈迦はセロトニンを知っていたんだ」とか、「王貞治やイチローが偉大な野球選手になったのは、あの独特の打法がリズム運動になっているから」とか、ツッコミ満載の実例です(苦笑)

ちなみに、有田氏自身、脳の専門家ではなくて、呼吸器の専門家という風にとらえるべき人物で、そういう意味では、森氏と同じような人物じゃないかと思えるんですよね。

投稿: たこやき | 2008年7月20日 (日) 15:07

たこやきさん、今日は。

ありがとうございます。実は、有田氏の著作は未チェックなので、参考になります。

この手の論者にあるのが、過度の単純化とメカニズムの恣意的な援用ですね。本当に、好き勝手してますね。

『インフォ・ドラッグ』なんかもありますしね。悩ましい事です。

投稿: TAKESAN | 2008年7月20日 (日) 15:53

「ピンポン!」での福澤氏のコメントに関して少し検索して調べてみたら、件の有田秀穂氏がつい先日の08年7月10日放送の「ピンポン!」の中で、キレる中高年とセロトニンの関係についてコメントしていたようです。 「セロトニンの働きが弱まってくると、衝動性のコントロールの切り替えがうまく出来なくなり、その結果キレる行動を起こしてしまう」、「不規則な生活がセロトニンの作用を弱める要因の一つ」などと応えていたとの事。
福澤氏の発言の元ネタがここだけとは、さすがに思いませんが、脳内のセロトニン量とキレる行動に関係があるという有田氏のコメントから、ゲーム脳的な安易な脳内物質と思考や行動との連関性を想起して、その事をゲームに対しても適用しようとしたとは考えられますね。

投稿: 内海 | 2008年7月20日 (日) 17:28

有田氏自身が、ゲームというか、「日光に当たること、昼型生活が重要」というような説を述べており、その中で、「ゲームなどをしての、昼夜逆転生活は、セロトニン神経を弱らせ、キレやすくする。引きこもりは凶悪犯罪の温床」などと言うすさまじいことを言っています。
先に述べたように、そもそも、本当に弱らせているのか、ということ自体を著書の中では何も証明していませんし、ゲーム脳説と不可分の関係だ、と言ったりで、かなり怪しい言説になっていますが。

そもそも、有田氏の言う「血中や尿中のセロトニンを計測することで、脳内のセロトニン神経の働きがわかる」という説そのものが、実証されたものとは言い難いらしく(これは、私のただの聞きかじりですが)、そこからして問題がある、ということらしいのですが。

投稿: たこやき | 2008年7月20日 (日) 17:42

やはり、論理の単純化と無理矢理な結び付けがありますね。犯罪や問題行動等の心理学的事象を、神経伝達物質の働きに即関連付ける、という。そんな事を言う人がいるから、実験科学的方法は要素還元主義だからダメだ、とか誤解されるのではないかなあ。

ほとんど全てのコンピュータゲームは、ディスプレイを見てプレイするものなので、テレビを見れば……という所から類推するのは、ありそうです。福澤氏は、「キレる」という所に結び付けて考えているのかも。

上で紹介したvikingさんのブログに書いてある事を、弁える必要があると思います。弁えていないから、メディアでべらべら喋るんだろう、という話でもありますが。
▼▼▼引用▼▼▼
さて、何度でも書きますが。こういう問題に関して現在の神経科学(脳科学)にできることは限られています。そのできることを列挙してみると

 1.疫学的(統計学的)に有意な知見が得られる程度に症例(ケース)を蓄積する
 2.ケース間で共通する知見がないかどうか分類する
 3.その神経科学的な基礎(解剖学的・生理学的)を追究する
 4.以上の知見を総合して因果関係の有無を疫学的に追究する
▲▲引用終了▲▲

余談ですが、昨日、テレビにモギケンさんが出ていて、また適当な事を言っていました。例の勉強法。よくもまあ、あれほど自信満々に語れるものです。あの自信満々さが、ウケる理由なのかも知れませんが。

て言うか、あの方、「脳科学者」として周知されているから、何とかしないと、脳科学という分野についての誤解が広まって、ホントにやばいんじゃないですかね。ニセ心理テストがメディアで出てきて、心理学と言えば投映法とか精神分析だ、と思われるのと一緒な気がします。

矢幡氏もなんとかした方がいいと思う⇒http://news.www.infoseek.co.jp/society/story/20gendainet02037715/

投稿: TAKESAN | 2008年7月20日 (日) 18:54

上で書いたもう1つの文章ができました。書いた文章は「がっかりする内容」とだけ書いておきます。

>1日に4件も!“ナイフ事件”多発のナゾ (ゲンダイネット)

日本全国で自動車事故とか自殺とかも年数万件単位で起きてることを考えれば別に驚くことでもないでしょう。
それを「暑さ」が原因で「女性の肌の露出も増えるので、刃物で傷つけたときの感触が、厚着の季節に比べてよりダイレクトになるのです」って刺した感触が事件を起こす原因になると本気で考えているのだか。

投稿: アルファ | 2008年7月20日 (日) 19:28

講演会
トンデモ本印税
マスコミ取材費・謝金

既に美味しい思いをしていますから,絶対に自説を言い続けることを止めないでしょう。それが科学で無かろうと。

 こういう商売の道筋を共謀して作った出版社と後援している団体など,「トンデモ利権」と言っても良いと思いますが,人を殺すような犯罪ではない限り,罪の意識はないでしょうし,金が入ってくる限り止められないでしょうね。
 講演会で稼ぐ,古武術家と同じで一つのビジネスモデルでやっているような気がします。

 勘違いからトンデモ科学を普及啓発していると考えるよりは,倫理的に問題の多いビジネスモデルだと考えて,それを不発に終わらせるか終了させる方法,を考えるべきなのかも知れません。
 最近は学会もトンデモ学会が多くて,そこがまた学会誌を出して,トンデモの権威漬けに一役買うという状況が出てきているようです。
 江本氏が水伝でダブるブラインドテストだと言い張っている論文を出しています。
http://www.explorejournal.com/article/PIIS1550830706003272/abstract
雑誌自身のタイトルがいかにもです。

投稿: complex_cat | 2008年7月20日 (日) 21:58

>アルファさん

メディアとしては、森氏より岡田氏を使うのは、上手いとは言えますね。どこまで意識しているかは知りませんが、森氏には反対でも岡田氏の見解は注目に値する、と思っている人には、ある程度受け容れられるのかも知れません。

ナイフを使った事件が数件一気に起こった理由として、一番尤もらしいのは、メディアで採り上げられていて情報を知った、というものだと思います。情報を得た人は、数百万人くらい(これでも少ないか)はいるでしょうから、意図的・無意図的に拘らず、同様の行動が数件起きても、特に確率的にはおかしく無い、と。

もちろんその前に、一日に4件「ナイフを使った犯罪」が起こるというのが、これまでと比較してどれほど高い頻度なのか、というのも考えるべきでしょうね。

矢幡氏はダメだと思います。

------

>complex_catさん

確信している、利益を得ている、強く批判されている、事などから、絶対に自説を撤回しはしないでしょうね。

厄介なのは、講演会を主催する組織が、教育関係のものだったりする事です。あまり知らない人にとっては、森氏の説は画期的なのでしょう。本当は、つけ込んでいる訳ですが。

よく知らない人は、学術論文がどのようなものか、科学的に理論が求められる手続きは、という所に意識を向ける事が無いので、「論文がある」という事実さえ言えれば、それはそれなりに効果であり、そこを狙っているのでしょうが、とても狡猾ですね。

投稿: TAKESAN | 2008年7月21日 (月) 01:44

TAKESANさん、フォームからスキャンしたデータをお送りしました。なんか、要領悪くバラバラと送っちゃってすいません。
どっかにまとめてアップして、URLを送ればよかったと、後で気づきました(汗

投稿: 亀@渋研X | 2008年7月21日 (月) 09:04

亀@渋研Xさん、お早うございます。

すみません、手数をお掛けしてしまって。容量制限とファイル数制限があるので、面倒でしたよね。

レスが激しく長くなったので、エントリーを上げました⇒http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_65bb.html

投稿: TAKESAN | 2008年7月21日 (月) 11:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/13103/22415023

この記事へのトラックバック一覧です: ナンセンス:

« ミクで武術:走運動(基本運動) | トップページ | 読書感想文 »