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2008年7月 4日 (金)

戯言

秋葉原通り魔事件 ~ 人生はリセットできない / SAFETY JAPAN [松村 喜秀氏] / 日経BP社

本当に下らない記事。戯言です。ふざけている訳では無く本気でこのような言を撒き散らす事に、戦慄を覚える。

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コメント

・犯人はそれほどゲームしない人間だったということを知らない
・海外ではゲームと暴力性などについてある程度研究されており、特別強い関係はないという結果が殆どだという事実を知らない
・メイド喫茶や美少女ゲームなど、事件と関連が見られるとは思えないものを「秋葉原」「(主観的に)気に入らない」というだけで強引に結び付けている
・犯人は動機として「リセットできるから」などとは一言も言っていなかったはず
・「殺人と暴力のゲームは作るな」と言いながら話がギャルゲー(あるいはエロゲー)に飛んでいて論点が不明瞭

だいたい「犯人はなぜ一人で自殺しなかったのか」って、犯人が派遣の期間工だったという点を見るなら、犯人の背後には年間3万の自殺者がいて、その3万の中で、たまたま内ではなく外に攻撃が向かったのが今回の犯人だ、と言う見方だって出来るはずなわけで。

何も知らないならこんな記事書くなよ、と言いたいです。
今更ゲーム脳なんか信じてて恥ずかしくないんですかね、この人。

投稿: 黒屋ぶるー | 2008年7月 4日 (金) 22:34

黒屋ぶるーさん、今晩は。

秋葉原事件関連の記事の中でも、最悪の部類に入るものだと思います。

自分の信じたい事とつじつまが合うように、勝手な想定を積み重ねていってますね。妄想です。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 4日 (金) 22:45

このかた、技術屋さんなんですね。連載の第一回を読むと、いろんなことがわかります。

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/ea/01/

偽造紙幣の識別装置を開発したことから犯罪摘発に関わるようになって、それまでは知らなかった犯罪にまつわる話をたくさん知るようになり、「思っていたよりも世間は危険にさらされている」「警察やマスコミは正しい情報を適切に流していない」という認識に至ります。そして「犯罪について詳しくなった自分が率先して警鐘を鳴らさなければ」という思いを持つにいたったということです。
その結果、印鑑の陰影を偽造する技術や、空き巣の手口を公開する資料を作成して公表してしまうなどという、かなりアブナイことまでやるようになっています。警察に「模倣犯罪のおそれがあるから」と止められても、「犯罪者はどうせすでにみんな知っていることばかり」と押し切っています。

ほかの記事までは読んでいないのですが、採り上げられた記事とこの第1回の記事からは、犯罪は自分たちとはまったく違う、なにか理解のできない「異種」のようなものが起こすものだ、というようなという思い込みが生じている可能性が高いのではないかと疑えます。
もしもそうだとすれば、理解できない行動や人に遭遇すると、犯罪に結びつけてしまうという思考パターンも理解できます。もちろん、まったく賛同できませんが。

こうしてみると、確かにある種の犯罪(特に紙幣などの偽造)に詳しいし、技術者という意味では科学的な思考もできるはずなのですが、だからといって犯罪と人間について根拠に基づいた妥当な推論ができるわけではないのだということを明らかにするサンプルとして格好の素材といえるのかもしれません。

おそらくはノーチェックで通してしまったのであろう編集部に問題もあると思いますが、こういう人に原稿を頼んでしまった以上、全面的にご信頼申し上げるといったことは、どこの編集部でもあり得る(避けるのが難しい)ことだと思います。恐ろしいです。

投稿: 亀@渋研X | 2008年7月 5日 (土) 00:39

当人としては、やはり確信している、つまり、正義感や善意から、あのような意見を主張しているのでしょうね。それだけに厄介です。

あるカテゴリーを切断して、それが異質であるものと看做し、排除しようとする訳ですね。これは、非常に恐ろしい認識であると思います。

犯罪や危機管理に強く関心を持っているが故に、過剰に評価してしまう、というのもあるでしょうね。大切なのは、正確な評価、です。

やはり、社会的な事象を見る場合には、統計的な思考が重要だと思います。別に具体的な統計学的知識を身に着けるべきだ、とまでは言いませんが、せめて、自分の身の回りの観察や、主観的な「印象」がそのまま通用する訳では無く、統計的方法がそれを相対化するツールである、という基本的認識くらいは持っておきたい所です。

------

はてブがついてるリンクはこっちだった⇒http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/ea/27/

投稿: TAKESAN | 2008年7月 5日 (土) 01:00

 この連載に限らず、「SAFETY JAPAN」全体に言える事かと思うのですが、コラム執筆者が自身の専門分野について書くことは、かなり興味深いし考えさせられるものが多いです。一方、専門からはみ出して言及しているものは、怪しい話やら事実誤認やらにあふれています。(全部怪しい話の人もいますけど)
 で、ここのサイトは「日経BP社」という、名前も使われている「日経」の関連サイトなんですよね。
 どうも「毎日」だけじゃなく、「日経」もネットの文章に対するチェックは実施していないのじゃないでしょうか?
 または、大前研一や花岡信昭に好き勝手書かせていることも含めて考えると、意図的に書き飛ばさせているのでしょうか?

投稿: 憂鬱亭 | 2008年7月 5日 (土) 01:17

だらだら『週刊ポスト』の記事への
ツッコミを書いていたらこんなひどい記事が。
問題になりそうな部分を挙げてみる。

1ページ目
まあいいだろう。

2ページ目
・コスプレを異常視(森昭雄と同レベル)。
・メイド喫茶=風俗店。男は現実世界の女と付き合え。

3ページ目
・犯人はゲームに影響された。

・ゲームメーカーが資金提供して
「影響はほとんどない」という結果が出ると
有害論者は結果を無視。むしろ批判材料に使う。

・人殺し感覚を学習してしまうと思う(←主観)。

・殺しても何をしてもリセットすれば、元に戻る。
言葉の体系の典型例。

・加藤容疑者を見ていると、(中略)としか思えない(←主観)。

4ページ
・やっぱりオタクは異常だ。

・ゲームオタク⇔(必要十分条件)
ゲームのキャラクターのような女の子を自由にするシナリオが好き
→それならパソコンゲーム市場はもう少し成長してていいはずだが(アメリカに比べれば日本のパソコンゲーム市場は小さい)。

・ゲームより現実の方が素晴らしい
(『子どもをゲーム依存から救う本』と同レベル)

・殺人や暴力を扱うゲームを作るのをやめてほしい
→それなら殺人や暴力を扱う映画・小説・ドラマも作るのをやめさせるように呼びかけたらどうか。

投稿: アルファ | 2008年7月 5日 (土) 01:25

アルファさんが別の戯言へ言及なさっているエントリーの続き⇒http://d.hatena.ne.jp/tabiture/20080704/1215186997

加藤が高校生だったのが、10年くらい前。1998年頃ですね。その頃、現在の観点から暴力的だとか過激だと認知されるようなゲームが、どのくらいあったかな。

▼▼▼孫引▼▼▼
見逃せないのは、加藤容疑者も、"酒鬼薔薇"も(中略)1982年生まれだということだ。
▲▲孫引終了▲▲
恥ずかしく無いんでしょうね。こんな馬鹿げた意見が記事として載る事自体が嘆かわしい。

ゲームの影響の話をしているのに、ゲームについてちゃんと調べないのは、馬鹿だと思う。

時限爆弾のアナロジーで説明するのはタチが悪いですね。もう、いかようにでも説明出来てしまうから。
だって、論者がタイマーを設定すればいいんですからね。

------

憂鬱亭さん、今晩は。

専門以外の事については語らない、もしくは慎重に語る、となるべきなのですよね。なんでしょう、ある分野の知識が深まると、その知識から他分野の論理についても直観的に「理解出来ている」、という認識が働くのでしょうか。本当に深く考えると、他分野について不用意な事を言ってはならない、という認識に到達すると思うんですけどね…。

チェック体制はどうなっているのでしょうね。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 5日 (土) 01:30

連投ですいません。
全記事を見てゲーム言及記事を探しました。
第16・25回にありました。

言いたくありませんが59歳がゲームのことを
まともに知ってるとは思えません。
ゲーム脳も脳内汚染も知ったら信じ込みそうです。

投稿: アルファ | 2008年7月 5日 (土) 01:35

アルファさん、今晩は。コメントのタイミングがかぶっていましたね。

『週間ポスト』、ひどいですね。話にならない、と言うか。そんなのばっかですが。

 >第16・25回にありました。

読んでみよう…。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 5日 (土) 02:05

今晩は~。

この人も、ゲームなんか殆どやった事無いのでしょうね。脳を鍛えるゲーム云々が出たあたりから読みたくなくなってきましたよ。いや、まぁタイトルがダメな気がしますけど。

そういえば、後の方で、子供は良い手本がいればそれを取り込んでいく、なんて事を書いてますね。ただ、メイド喫茶を風俗産業の一つと言ってしまうなら、手本にも問題あるのでは?と思うのですが。

投稿: 知己 | 2008年7月 5日 (土) 02:48

「人生はリセットできない」というのは文脈によっては「正しい」言葉だと思いますけど、この事件に関してそんなことを言って何か意味があるんですかね。
「人生はリセットできない」と思っていたからこそ、自暴自棄になったのだと思うんですけど。
「ゲーム感覚」というのとは、むしろ正反対だと思う。

投稿: a-gemini | 2008年7月 5日 (土) 05:28

最近目も眩むような怒りを感じることが多いのですが,こういう自分が良識派だと思っている人が一番どうしようもない気分になります。
 トンデモというのは,知能とか社会的ニッチェとか関係なく,「人力(ひとりょく)」みたいなものがあって,それが低いと陥るような気がしました。
 私のブログチラと冷やかしに来た社長業の方,危うい方がお出でだったのを思い出しましたが,どんな講演やってんだろう。

投稿: complex_cat | 2008年7月 5日 (土) 08:01

ぼくがしょっちゅう引き合いに出す「紋切型思考」の問題と、こう云う記事がメディアに載ってしまうことの問題って、実は通底してるんだと思っています。

書いてるほうは要するにお金が欲しいのだから、受けさえすればこう云う「人体の70%は水分」程度の紋切型ロジックを並べてしまうのは理解できないでもないんですけど(度し難い志の低さだとは思いますが)、問題はそれを求める読者の「分かりやすさ」指向のほうだよなぁ、みたいに感じます。

投稿: pooh | 2008年7月 5日 (土) 11:44

いろいろツッコミどころのある記事ですが、とりあえずツッコミは置いといて、私の意見を書いてみます。

・まず欲求があって、それが形になったものが創作物。欲求を生みだすように創作物を作ることは出来ない。アダルトビデオやゲームは、他者の欲求を踏まえて、他者によって創作されたもの。

・創作物が、欲求発現の肯定として働く可能性はある。しかしどのような表現がその働きをするかについては、受け手の個人差によるので、一般化に限界がある。が、一般化の限界点を探る議論は、あってよい。

とりあえず、こんなところです。

投稿: A-WING | 2008年7月 5日 (土) 11:48

皆さん、今日は。

>知己さん

ある意味当然なのかも知れませんが、ゲームを批判している人がゲームに無理解な事が、ままありますね。

手本を示すべきだ、と言ってる人が全然手本になって無かったりするのは、喜劇的です…。

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>a-geminiさん

リセット出来ない、というのは、何か言っているようで実は何も言っていないに等しい、と思います。リセット出来ると思ったから殺した、と犯人が言ったのならまだ考える余地がありますが。その場合でも、「リセット」などという言葉にどういう意味を持たせているか、とか、「本気で言った」のか、とか、色々考える所はあります。

リセットというのは、「ゲーム感覚」と対応させていますね。
少なくとも加藤の場合、この文脈で言うゲーム感覚で、というのが当てはまらないのは明らかだと言って良いと思うんですけどね…。

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>complex_catさん

あの手の論者が恐ろしいのは、自分が正しいと確信している所でしょうね。反省的な態度と科学的な思考が足りない。実際、明らかに差別的言説な訳ですが、それが正当な事であると思っているのでしょう。

自分の「好き嫌い」が「正しい」価値付けであると認識したい、というのがあると考えています。自分が嫌いなあれは「悪いもの」なんだ、と正当化したい、と言うか。

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>poohさん

「解りやすい」んですよね。何かを嗜好する人々を異質のものと看做して、それが「異常」である、と言えば、そこに属さない人は安心出来るのでしょう。

直感を正当化するために、事実を無視してロジックを組み立てているだけなんですよね。事実や根拠ほど大切なものは無いのに。

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>A-WINGさん

創作物が人間にどのような影響を与えるか、というのは、「確かめる」べきなんですよね。にも拘らず、未検証のままに様々な前提を積み重ねていく。そうして構成された論理は、事実に基づいた根拠を持たない脆弱なものですが、直感を共有する人にとっては受けるのでしょうね。特に、異質なものとされるのがマイナーであれば、共感が得られやすいのかも知れません。
ゲームは既に超メジャーな文化な訳ですが、比較的新奇でジャンルが多様である所が、ああいう言説を生み出す理由になっている、と考えています。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 5日 (土) 13:15

http://sankei.jp.msn.com/life/education/080704/edc0807040132000-n1.htm

…何と言うか…
森昭雄氏、鹿島茂氏、柳田邦男氏と勢ぞろいでネット批判してます。

投稿: たこやき | 2008年7月 6日 (日) 17:52

たこやきさんのコメントのリンク先の記事、ヒドい内容ですねえ。
これぞまさに「ノスタルジジイ論法」の典型例というか。

結局、柳田邦男氏も鹿島茂氏も森昭雄氏も言いたい事は「パソコンやネットはダメ、手書きや読書が一番」という事でしか無い。
同じ事しか言わないなら1人のコメントで十分、スペースの無駄でしょう。
しかもバカみたいな単純かつ粗雑な二分法でしか物事を語れない。
こんな連中が「言葉に対する感性」だの「相手の意見を自分の中に取り入れて発言する対話能力という思考力」だの語るなど笑止千万です。
森昭雄に至っては、「あなたの場合は文章をパソコンで読もうが書物で読もうが、まともに頭に入っていく事は稀でしょうね」としか言えない。完全に無内容なコメントしか残していません。

それにしても、森氏のこんなコメントをまだ堂々と載せるとはさすが産経。
朝日の環境記事、毎日の経済記事と並んで産経の教育関係の記事を見ると、この国のジャーナリズムのレベルがホントに心配になりますね。

投稿: 内海 | 2008年7月 6日 (日) 19:15

たこやきさん、内海さん、今晩は。

なんか、電子メディア悪影響論者の三巨頭って感じですね。
普通に事実誤認があるし。

2ページ目は比較的良いと思うんですけどね。

森氏、実証が必要だ、と言ってますけど、じゃあ、「記憶に残りづらい」ってのはどこから出てきたのか、と。そもそもそれを実証すべきなんでしょ、って。仮説じゃないですか。

個人的には、1ページ目に軽く失笑しました。
陰謀説を信じる大人が一杯いますよ、って。そっちを何とかしませんか。それは、ネット云々とはまた違った話でしょうし。

森氏の意見を載せるのは、もう「やっちゃいけない」事として認知されても良かろうと思うのですが、講演会が未だに行われる現状ですしねえ…。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 6日 (日) 19:56

また産経ですか。これは毎日チェックし始めないと。

>ノンフィクション作家の柳田邦男氏は「ネットの掲示板では(略)
>また明治大の鹿島茂教授は「思考力とは(略)

「ネットでは一方的に自説を述べている」ってどこからそんなことを……新聞・テレビの方がよッパド一方的ですよ。投書欄なんか新聞社の意向に沿わないような投稿(特に政治関係)は全部受け付けないんじゃないんですか。

>さらに日本大の(略)
実証的な実験を行う際は科学的根拠のある機械の誤使用をお願いします。

投稿: アルファ | 2008年7月 6日 (日) 20:42

↑誤使用でなくてご使用でした。

投稿: アルファ | 2008年7月 6日 (日) 20:44

アルファさん、今晩は。

もう、産経には参りますね。

ゲーム批判について言及した際にも書いたのですけれど、フィールドワーク的な事をせずに批判を繰り広げているのですよね。外から眺めて。前、ゲーム批判するならゲームを100本(数字は適当)くらいしてみたらどうだ、と書いたのですが、これは結構本気です。対象を知らずに非難するって、どう考えてもおかしな話ですから。でもそれをしないのは、「舐められている」んでしょう。
ゲーム文化を甘く見ちゃいけないんですけどね。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 7日 (月) 00:02

「昔は良かった」という素朴な幻想を解いてあげないと、いつまでも繰り返す現象だと思います。

いや「昔は良かった」事が全く無いという訳ではないですが、こういったところで挙げられる例は大抵「今」の方が良いことが多いので。

投稿: Noe | 2008年7月 7日 (月) 08:10

Noeさん、今日は。

ある意味、認識を180度転換させるに等しい事なので、困難でしょうね。私もその経験をした訳ですが、自分の場合には、「データ」を見る事の大切さに気付けたから、見方を変える事が出来たのですよね。で、それ自体にもきっかけがありました。それは、自分が好きな作家がそういう事(たとえば、凶悪犯罪は増えていない)を書いていたから。そういうものなんですよね。だから私は、認識が変わるきっかけは人それぞれだ、といつも言っているのですけれど。

直感や印象を覆すのは、物凄く難しい。件の人は、防犯に特別の関心を持っているので、それも厄介ですよね。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 7日 (月) 11:46

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