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2008年7月13日 (日)

ゲーム性

なんか、「ゲーム性」という概念について、議論的なもの(よく知らない)があったみたいですね。昨日、こちらを読んだのです⇒「ゲーム性」の定義が曖昧になってマジックワード化しているのは、コンピュータゲーム登場以降、そこで動く娯楽ソフトはゲームではないものまで「ゲーム」と呼ばれるようになったからじゃね? - 世界のはて

こういう定義論というのは、とても難しいものがあって、ゲーム性という概念に関しても、なかなか明確な定義は出来ないだろうと思います。現在多くの人の共通認識となっているものか、それとも、用いられ始めた時の意味の分析をするか、というアプローチの違いによっても、見方は変わってくるでしょうし。

まあ、それはややこしいので措いとくとして、ゲームらしいゲームとは - はてなダイアリーの記述にはびっくりしました。

ゲーム性の強いゲーム。

「ゲーム性」の定義は人によって異なるが、ゲーマーと呼ばれる人々の中では『ファイナルファンタジー』や『真・三國無双』などといった従来の重厚長大なゲームを指し、任天堂製のゲームや任天堂ハードのゲームは「ゲームらしいゲーム」に含まれないことが多い。

Touch! Generationsの大ヒットを好ましく思わない一部ゲーマーが、これまでの「ゲームらしいゲーム」の範疇に含まれていないゲームに対して、従来の重厚長大なゲームを強調するために使われるようになった。バンダイナムコゲームス副社長など*1、メーカー側の人間が使用するケースもある。

私の認識としては、こんな定義はあり得ない、と感じました。こういう用法が本当にあるのか、と。

たとえば、ゲーム性に乏しい、と言った場合、それは、高度のグラフィックを用いた映画的演出に大部分を割いた一本道のストーリーのRPGを評価する際などに用いられる表現、だと考えていました。近年のFFなんかですね。少なくとも、「重厚長大」なゲームを「ゲーム性が高い」などと評するのは、聞いた事が無い。私は、最近この概念についてどういう議論がなされてきたのか全く知らないので、本当にそういう意味合いで用いられるかどうかも判らないのですが、もしあるのだとすると、とても違和感のある用いられ方です。どちらかというと、プレイヤーとコンピュータのインタラクティビティに関わる概念だと思います。「操作性」や「ゲームシステム」なんかと繋がる訳ですね。

て言うか、象徴的な物言いとして、最近のスクウェア(スクエニ)のRPGにはゲーム性が無く(乏しく)て、任天堂のソフトにはそれが豊かだ、という見方が一般的だと思ってたんですよ。はてなの記述には、えー、と感じました。

重厚長大なのであれば、「重厚長大」と言えばいいじゃない。何をもってそう評するのかは、さっぱり判りませんが。ゲーム時間の長さ? それとも、ストーリーに関する事? シリアスだとかコミカルで無い、とか。だとすると、「ストーリー性」とすれば良いような。

ちなみに、これは私自身の価値観ですが、私は、ゲーム性の高いゲームが優れたゲームの必要条件とは考えていません。色々な要素を総合して評価されるものであるので、選択肢を選ぶだけのゲームでも、傑作はあるのですから。ある程度複雑なシステムであるが故につまらない、と評価されるものもある訳ですね。で、その評価は、他の部分によって変わってくるのでしょう。グラフィックが優れているとか音楽が良いとか。複雑に絡み合っているのだと思います。

ところで、前に書いたのですが、私は、コンピュータ・ゲームを、相当広い概念として捉えています(定義しようとしたけれど、「ゲーム」を未定義のまま「コンピュータ・ゲーム」を定義するという、物凄く微妙な論考になってしまった。全然参考になりません⇒●Interdisciplinary: ゲームとは何か(1) ●Interdisciplinary: コンピュータゲームの定義 ●Interdisciplinary: ゲームとは何か(2)´ 寿司とゲームのアナロジー´)。ですから、リンク先で言う所の”「コンピュータ上で動くゲームではない娯楽ソフト」”も、コンピュータ・ゲームに含まれると看做します。一応私は、そのような意味合いで「ゲーム」を用います。人によっては、意味が広過ぎると捉えるでしょうね。私はこの場合には、社会的にゲームがどのように認知されているか、という観点で分析しているので、そのような考えになります。

そうすると、「ゲーム性がゼロに近いゲーム」というのも、当然、全く矛盾無く成立し得るのですね。こうなると、「ゲーム」という概念から逸脱するのではないか、という見方も出来そうです。いずれにしても、大変ややこしい問題です。

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コメント

おはようございます。

タッチ・ジェネレーションズシリーズは、明らかにゲームと言えるものと、家計簿や語学といった実用系のソフトが混じっています。しかも割合は実用ソフトの方が多いです。なので「タッチ・ジェネレーションズ=実用ソフトシリーズ」と考えているゲーマーもいるんじゃないでしょうか。

投稿: A-WING | 2008年7月13日 (日) 10:38

A-WINGさん、今日は。

見てみると、かなりバリエーション豊かですね⇒ http://touch-ds.jp/news/touchgen/index.html

料理のレシピ集みたいなのは、ゲームと呼ぶのは難しそうな気もしますね。電子書籍に近いと言うか。でも、その中にたとえばクイズが入っていたりすると、途端にゲームと認識されたりするかも知れません。やはりインタラクティビティや「操作」というのが関わってくるのかな。

後、ゲーム性というのは、ゲーム的な部分の構造の評価という面と、ゲーム的なものがソフトのどのくらいの割合を占めるか、という所の評価の面とがある気がします。

投稿: TAKESAN | 2008年7月13日 (日) 11:25

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