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2008年6月23日 (月)

質問募集。後、ゲーム脳Q&A:α版くらい

質問募集。

テーマは、「ゲーム脳」について。

ゲーム脳のQ&Aっぽいものを作ろうと考えています。

そこで、皆さんから、ゲーム脳に関しての疑問・質問を受け付けます。

自分では思い付きに限界があるので、皆さんのお力をお借りしたいです。

出来れば、ゲーム脳という言葉と危険性(が主張されている事実)は知っているが、具体的には全然解っていない、という立場からの質問も欲しいです。詳しい方も、知らない人ならこういう質問するんじゃないか、という風に想像して書いて頂くのもいいですね。もちろん、少しは調べたがここら辺が解らない、というのでもOK。

完成までにはどのくらい掛かるか解りません。もしかすると、Q&A形式にはならないかも知れません。気長にお待ち下さい…。今の所は、どういう問いが考え得るか、というのを知りたいですね。どんな視点からのものでも結構です。たとえば、小学生が言いそうな、ストレートだが本質的な質問、みたいなのも。ゲーム脳を知っているお子さんがいらっしゃれば、リアルな質問が得られるかも。WEBから拾ってくるのでも、何でも構わないです。100でも200でも、いくらでも。

是非、よろしく…。

コメント欄は、レスせずに後で纏めてエントリーにするか、一つ一つレスしていって、説明について指摘を頂くか、どちらかにしようと思ってます。まだ決めていません。

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以下は、自分でちょこっと考えたものです。論理的に込み入り過ぎていて、重複も多く、Q&Aとして今一つ。ただ、ゲーム脳=前頭前野機能低下  では無い、というのは、どうしても説明しておきたい所だから、あまり極端に単純には出来ないですね。ゲーム脳は間違っているんですよ、と言うだけの答えでは話にならないし、実証とはどういう事か、というのも、少しは入れておきたい。なかなか悩ましい所。まあ、以前に断念したもの(某遊鬱氏に軽く催促されたあれです)ですから、一筋縄では行かないのは覚悟しています。

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Q.ゲーム脳とは何ですか。

A.ゲーム脳とは、日本大学の教授である森昭雄氏が考えた言葉です。

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Q.ゲーム脳とは、どういう意味ですか。

A.森氏は、ゲームを長時間やる事によって、人間の脳の、前頭前野という場所の機能が低下してしまった状態、としています。それによって、物忘れが激しくなる、すぐ感情を爆発させる、無気力になる、等の悪影響が惹き起こされる、と森氏は言います。そして森氏は、その状態が、自身が開発に携わった脳波計によって判別出来る、としています。

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Q.ゲーム脳説は科学的に正しいのですか。

A.科学では、こうではないか、という仮説があった場合、実験や観察、または調査によってデータを集めて、それを適切に処理して、仮説が当たっているかどうか、というのを判断します。そして、研究を纏めた論文が審査され。審査に通ったものが、他の研究者によって確かめられ、同じような結果が安定して得られた場合、仮説であったものが、科学の理論として認められます。ゲーム脳説は、それらの手続きが不充分で、きちんとした論文も無く、他の研究者からは、全く理論として認められていません。

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Q.という事は、ゲーム脳は無い、という意味ですか。

A.上で、ゲーム脳説がどういうものか、というのがありますが、実は森氏は、「ゲーム脳」がどういうものか、きちんと言葉の意味を明らかにしていません。「前頭前野の機能が低下」と言った場合、どのくらい低下するのか、それはどうやって確かめる事が出来るか。また、物忘れが激しいとか無気力になる、というのをどうやって調べるか、等について、ほとんど何も書いていません。そして、それがどのくらいであれば「ゲーム脳」と言うのか、というのも明らかではありません※ つまり、正確に言うと、「ゲーム脳」とは何なのかが実は解らない、という事です。ですから、間違っているか正しいか、自体が言えない、となります。

※森氏は、自分が開発に携わった「脳波計」というもので得られたグラフを読み取る事で、ゲーム脳等のタイプが判別出来る、と言っているのですが、この脳波計についても、きちんと信頼出来るものか、という所に疑問が出されています。森氏の著書では、その脳波のグラフのパターンの一種を「ゲーム脳」としている箇所もあります。ですが、そのグラフの読み方の矛盾も指摘されています。たとえば、同じようなグラフであるのに、何をやった時のグラフかによって、解釈を変えてしまいます。

結局、ゲーム脳があるか無いか、という以前に、言葉の意味がちゃんと解らないので、科学の仮説として取り上げようが無い、と言えるでしょう。ですから、ゲーム脳というものは、仮説の出し方、確認の仕方の段階で「間違っている」、とも言えます。

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Q.でも、「前頭前野が機能低下している状態」を指す、と言っている所を確かめる事は出来るのでは。

A.それはその通りです。きちんと、前頭前野が機能低下するとはどういう意味か、とか、それをちゃんと測定出来るか、というのを考えて、実際に実験や観察をしてみれば、色々な結果が得られるでしょう。

ただ、注意しなくてはならないのが、それは「ゲーム脳」についてどうこう、という話とは異なる、という所です。元々ゲーム脳という言葉は、森氏が作ったものです。だから、森氏がきちんと、この言葉はこういう意味である、というのを明らかにしなければなりません。ところが、上にも書いたように、森氏は、それをやっていません。ある所では、単に前頭前野の機能が低下している、と言い、別の所では、すぐにキレるとか物忘れが激しくなる、等の傾向を言い、また別の所では、森氏の脳波計によって出されたグラフのパターンの一種を指す場合もあります。

つまり、正確に言うと実は、「ゲーム脳」=「前頭前野の機能低下」では無い、という事です。ですから、「ゲーム脳が正しいか間違っているか」=「前頭前野の機能が低下しているかどうか」、という事でも無いのです。

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コメント

Q:どんなゲームをするとゲーム脳になるのですか?

Q:大人の脳トレでもゲーム脳になりますか?

ゲーム名はまずいか・・・

Q:森さんが嫌いなゲームの方がよりゲーム脳になりやすいですか?

これでは単なる嫌味だな・・・

一番上のは使えませんか?

投稿: Noe | 2008年6月23日 (月) 09:02

Noeさん、今日は。

上の2つは、子どもとかが素直に出してきそうな鋭い質問ですね。答えるのは大変。ゲーム脳のおかしさを初めに書いて、後の方に持ってくるとか。

シンプルな質問て、シンプルに返すしか無いんですよねえ。どんなゲームを~と聞かれたら、ホントは、ゲーム脳なんてウソだよ、と答えたいけれど、それじゃQ&Aにならない(笑)

一番下のは、大人向けです(笑)

投稿: TAKESAN | 2008年6月23日 (月) 11:47

ずいぶん昔に否定されたものとかで

Q.ゲームをしていると自閉症になるのは本当ですか?
Q.ゲーム脳の治療にはお手玉が有効だと聞いてますが?
Q.最近文庫化された『脳内汚染』(岡田尊司)とは関係ありますか?

これは使える質問なのかな……

投稿: アルファ | 2008年6月23日 (月) 12:35

発達障害との関連は、よく興味を持たれる所ですよね。実際、森氏はそこら辺にも言及してますからね。ややこしい説だなあ…。

お手玉辺りは、ゲーム脳説のおかしさを説明するのに良い題材かもです。

脳内汚染とは、言っている事に共通性が一部ある、という感じでしょうね。

投稿: TAKESAN | 2008年6月23日 (月) 13:01

お邪魔します。

Q 森氏はどれくらい「ゲーム」に詳しいのですか?
Q 体感ゲームや体を動かすゲームでも「ゲーム脳」になりますか?
Q 歴史学習ソフトや漢字・英語検定向け学習ソフトでも「ゲーム脳」になりますか?
Q B社が大々的に宣伝している学習ソフトで学習していても「ゲーム脳」になりますか?
Q 携帯用ゲーム、テレビ用ゲーム、パソコン用ゲームで違いはありますか?
Q 屋内で行うボードゲーム(「人生ゲーム」など)でも「ゲーム脳」になりますか?
Q 屋外の日光が当たる場所でゲームをやっても「ゲーム脳」になりますか?
Q ゲーム以外で「ゲーム脳」と同じ現象が起こることはありませんか?
Q 森氏が実行を推薦していることはどんなことですか? 
Q 森氏は結局、何をしたいのですか?

すみません、数だけこなしてしまいました。
質問を作っているうちに、だんだん森氏への怒りが湧いてきてしまって・・・・・・。

投稿: 憂鬱亭 | 2008年6月23日 (月) 19:19

憂鬱亭さん、今晩は。

 >Q 森氏はどれくらい「ゲーム」に詳しいので
 >すか?
これなんか、実にいいですねえ。もう、「全然詳しく無い」と言えますものね(RPGで無いものをRPGと言ったし)。

一番最後の質問が(笑) ホント、何をしたいんでしょうね。色んな人が迷惑を被りっぱなしなのに。

---

上から順に。短めに回答の練習を。一切資料を見ずにやってみます。

A.ほとんど詳しくありません。『バイオハザード』と思しきゲームを「ロールプレイングゲーム」と呼んでいたりします。

A.森氏は、(最近では特に)ゲームによってはならない、とも言っています。ダンスゲーム等では脳波はゲーム脳にならない、と書いています。※その脳波の読み方自体が、とても曖昧で、信用出来ないものです。

A.脳トレ系はゲーム脳にはならないかも、的な発言もあります。基本的に、主張が一貫していません。

A.森氏は、メールやチャットや掲示板等、ディスプレイを用いるもの全般で、「ゲーム脳」になると言っています。「メール脳」という言葉も作っています。それなら、「ゲーム脳」という名前にするのはおかしいですよね。

A.上に書いたように、ディスプレイを用いるものについて言っているようです。お手玉等がゲーム脳改善に有効だ、とも言っているので、ボードゲームは奨励するかも知れません(どこかに言及あるかな。ご存知の方、おられますか?)。

A.場所による影響については特に触れていませんが、それまでの主張の内容から考えると、携帯ゲームは液晶ディスプレイなので、そうなると考えている、と思われます。

A.「ゲーム脳と同じ現象」というのが、たとえば物忘れがひどい、等を指すのであれば、森氏は、ゲーム脳は認知症と同じような状態になる、と言っています。そもそも、森氏は認知症を脳波(と森氏が言っているもの)で判定する研究を行っており、ゲームをやっている時に同じような脳波が出てくるのを見て、それを「ゲーム脳」と名付けたようです。しかし、この「脳波で認知症が判定出来る」という研究自体が科学的に妥当で無い可能性があります。
また、認知症の人の多くがある特徴を持っているとして、その特徴を持っている人が、認知症と同じような状態である、とはなりません。

A.全身をよく動かす運動、お手玉、読書であれば、紙の本を読み、書く際は手書きを奨励しています。

A.思い込みに囚われて、自説の正しさをどうしても納得させたい、という感じなんじゃないでしょうか。科学者失格ですよね。※これは、ここ限定の回答です。

投稿: TAKESAN | 2008年6月23日 (月) 22:23

あれ? 以前、「将棋でもゲーム脳になる」と言うことを言っていませんでしたっけ? そうすると、ボードゲームでもゲーム脳になる、ということなるような…。

Q.ゲーム脳と認知症は同じなのですか?
Q.ゲーム脳、半ゲーム脳、ビジュアル脳、ノーマル脳の違いを教えてください
Q.森昭雄氏は、どこの学科の出身で何の専門家ですか?

ちょっと思いついたものを3つほど。最後のは…微妙ですけど…。

投稿: たこやき | 2008年6月23日 (月) 23:46

ありそうな「ゲーム脳批判」批判なものを。

Q.「ゲーム脳」を批判している人は、子供たちがコンピュータ・ゲームをやりすぎても構わないと言うのですか?
Q.仮に森氏の「ゲーム脳」説が間違っているとしても、子供たちのコンピュータ・ゲームのやり過ぎを止められるならよいのではありませんか?
Q.「ゲーム脳」を批判している人って、自分がゲーム好きだからじゃないの?
Q.「ゲーム脳」を批判している人は、コンピュータ・ゲームをやり過ぎても悪影響なんか受けないって言うの?
Q.コンピュータ・ゲームをやりすぎれば悪影響が出るなんて、当たり前じゃない。なにがおかしいっていうの?
Q.「ゲーム脳」を批判したいなら、森氏のように実験でデータを集めるべきなのでは?
Q.ほかの脳科学者はゲーム脳や、コンピュータ・ゲームの子供への影響について、どう言っているのですか。
Q.コンピュータ・ゲームが登場してからの歴史は浅いです。悪影響がないなんて言いきれるのでしょうか。

投稿: 亀@渋研X | 2008年6月23日 (月) 23:57

たこやきさん、今晩は。

あれ。記憶違いかな。

調べました。ああ、『ゲーム批評』か? これは読んでません。引用されてたのを読んでいて、別のものと混同していたかも。

将棋で考えなくなる、というのを言っているみたいですね。これ、解釈はどんな風にしてるんでしょう? ゲーム脳本では、ものによっては「慣れ」で、コンピュータゲームでは「ゲーム脳」と、恣意的にやってましたけれど。
もちろん、実際の駒と盤を使うものでも「ゲーム脳になる」と言ったのであれば、矛盾する事になりますね。
ソースをお持ちの方がいらしたら、教えて頂ければありがたいです。

上から順に。

1.これは、同じようなものと看做している記述は散見されますね。微妙に違う、というのも確か書いていましたけれど。

2.グラフの違い、もしくは心理学的状態の違い、もしくはゲームプレイ時間の違い、ですね。ここら辺、完全に主観的なもので、しかも論理的整合性が全くありませんよね。それだけに、説明もややこしい。

3.これは、「森氏は脳科学の専門家なのですか?」という問いにすればやりやすいですね。

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亀@渋研Xさん、今晩は。

 > ありそうな「ゲーム脳批判」批判なものを。

これは重要ですね。ゲーム有害説一般との区別を理解させるためにも。

っと、回答の練習しようと思ったら、ちょっと長くなりますね。かなり本質的で難しい問い。エントリーにしてみます。

投稿: TAKESAN | 2008年6月24日 (火) 00:04

ゲーム脳本には、「将棋ゲーム」の話が出てますね。最初はいいが、次第にβ波が下がる、と。で、それは考えなくてもよくなるから、としています。

ゲイムマンさんの記事によると、コンピュータゲームで無い将棋でも「考えなくなる」という発言が、『ゲーム批評』にあったようですね。

それについての解釈が知りたい所です。森氏の場合、「運動」を重視するので、将棋を指す指の運動が効いている、とか本気で言いかねないですからね…(ゲーム脳本の続編に、その手の記述があったはず)。

まあ、ともかく、主張はめちゃくちゃですね。

投稿: TAKESAN | 2008年6月24日 (火) 00:29

右サイドバーに、このエントリーへのリンクを貼りました。

投稿: TAKESAN | 2008年6月24日 (火) 01:45

質問形式じゃなくてすみません。

森氏の文章を読んだ記憶なので、あまり正確ではないのですが、
彼は身体同士の接触と身体運動を伴う「遊び」を重視しているのでしたよね。

その方向で行くと、「ゲームじゃなくて勉強すれば良い」という、彼の支持者たちと微妙に違う路線になる、と思うのです。

今回のQ&Aは森氏本人に絞っていくのでしょうか。

投稿: 憂鬱亭 | 2008年6月24日 (火) 18:33

憂鬱亭さん、今晩は。

ゲーム脳関連についてでしたら、何でもOKです。まとめる際には、ある程度絞るかも知れませんが、コメントに書いて頂くのは何でも。私の認識の整理にも役立ちますし。

森氏は確かに、全身をよく動かす運動を奨励しています。ですけれど、その一方で、読書なんかも奨めているんですね。それも、読書をゲームの3倍の時間しろ、紙の本を読め、という感じです。
ですから、一見、運動をしろ、という主張にも見えますが、実の所は、ゲームやチャットやメールや掲示板をするな、という主張になっていて、それを正当化するために論を展開しています。で、根拠が不明確なので、全体的に論旨が破綻していく訳ですね。そうして出来上がったのが、ゲーム脳本やその続編である、という具合です。

たとえば、こちらに、森氏の講演のレポートがあります(ちょっと言葉に曖昧な部分もありますが、録音で無くメモを基にしたもののようです)⇒http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/game_brain.html

こちらを読めば、森氏の論がいかなるものか、という一端が垣間見られると思います。

投稿: TAKESAN | 2008年6月24日 (火) 19:56

森氏の主張は、同じ勉強をする、でも、「紙のノートに手書きで文字を書いて勉強する」は推奨するが、「PCなどを使って行う」のはダメと言う。辞書をひく行為でも、「紙の辞書を引く」のは良いけれども、「電子辞書」を使うのはダメ、というような論調ですね。

森氏の主張は、「IT批判」が主なのですが、その背景には、「自分たちの知らないものはダメなもの」と言う強烈な懐古主義があるように感じますね。
その結果、『ITに殺される子どもたち』の中では、剣玉やベーゴマを「昔からの遊びだから脳に良いと思う」と推奨してしまったりしている場面もありますし。

投稿: たこやき | 2008年6月24日 (火) 20:25

たこやきさん、今晩は。

森氏の真骨頂は、『ITに殺される子どもたち』で発揮されている、とも言えますね。メール脳というのも出していますし。

ゲーム、と言うより、電子メディア全般を否定していますね。だから、目に優しいディスプレイが出来れば…なんて事も言っていたと思います。

まあ、電子メディア一般の話なら、「ゲーム脳」という名前なのがおかしい、というのはここで何度も書いている通りですし、電子メディアの悪影響の根拠の提示が不明確なのは、色々な論者が指摘している通りですね。

投稿: TAKESAN | 2008年6月24日 (火) 20:32

TAKESANさん、ありがとうございます。
講演レポート、読んでみました。

講演の場でも主張は支離滅裂な感じで、スライドの連続しようなどによるイメージ操作に終始し、
会場との質疑応答でも「ゲーム会社から何らかの経済的関与を受けた研究者の研究は参考にならない」と決めてかかっているわけですね。

少年の犯罪件数の動向なども感覚だけが頼りな訳で。
昨日(6月24日)に起きた70代男性による一家皆殺しなど、どう考えるのか、興味がありますね。

結局、自分の好き嫌いに、一見もっともらしく見えるかもしれない理屈をつけているだけ(この辺の表現、かなり苦しいです)のことと考えてよろしいのでしょうか。

で、最後に思いついた質問を1つ。
Q 森氏の意見に賛同したり好意的な発言をしている有名人にはどのような人がいますか?

投稿: 憂鬱亭 | 2008年6月25日 (水) 01:13

憂鬱亭さん、今日は。

他のニセ科学でもそうですが、森氏は、まず主張したい事(電子メディアの危険性。ゲームをやると認知症と同じような状態になる)があって、それを正当化すべくアド・ホックに説明を重ねていくのですね。だから、めちゃくちゃに破綻しています。

ご存知かも知れませんが、これは有名な記事で、森氏の主張がいかに最低であるかを示す(ZAKZAKが最低なのは言うまでも無いです)代表的なものです⇒http://www.zakzak.co.jp/rank2005/top_kiji/t2005042623.html

賛同した有名人、誰かいたかなあ。脳内汚染は著名人に賛同者がいましたが、ゲーム脳について明確に支持している著名な人は…。ゲーム脳的な説を支持している人はいると思いますが、ゲーム脳という言葉を出している人、というのは、ちょっと思い当たらないですね。
ご存知の方、おられます?

投稿: TAKESAN | 2008年6月25日 (水) 12:04

いいですねえ。ゲーム脳の解説

>ゲーム脳 テレビゲームに熱中すると、人間の脳波にはβ波が出ない場合がある。この状態になると思考活動が衰え、無気力、感情の爆発など、いわゆる「キレる」状態になるという。また、携帯電話を頻繁に利用する人も「ゲーム脳」になると指摘されている。

「無気力」と「感情の爆発」は同じ現象なんでしょうか。正反対な気がしますが。
(無気力な人を「キレている」と捉える人がいたとは・・・)


本題ですが、ゲーム脳と言われている芸能人はいるみたいですが、ゲーム脳を支持している芸能人は見つかりませんでした。
まあ人気商売ですから、心の中では信じていてもファン層を減らすような発言をあえてする人はなかなかいないでしょうけど。

投稿: Noe | 2008年6月25日 (水) 14:24

>賛同した有名人、誰かいたかなあ。
埼玉県教育委員長の高橋史朗がいます。情報はウィキペディア参照で

4月以降、森昭雄の講演の話を聞かなくなりましたが、どうも埼玉県では講演を定期的に開いてるのではないかと思ってしまいます。

投稿: アルファ | 2008年6月25日 (水) 15:25

Noeさん、今日は。

森氏の事ですから、普段は無気力だが、時に感情を爆発される(「キレる」)、という説明でもするでしょうね。それも含めてコントロール不可なのだ、と。

当該部分を、

 思考活動が衰え、無気力になる。また、感情の爆
 発など、いわゆる「キレる」状態になるという。

と読み替えられない事も無いですしね。

ゲーム脳という言葉を明言している人は、多分、ほとんどいないですよね(私は芸能人では思いつかないです。たとえば、櫻井よしこ氏は、ゲーム脳的なものを支持いていましたが、「ゲーム脳」とは書いていなかったと記憶してます)。

――これですね⇒http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2005/01/08/post_308/

------

アルファさん、今日は。

高橋氏を有名人、と言えるかが、ちょっと難しいかな、とも思います。どちらかというと、テレビによく出ている、とか、そっち系の「有名人(芸能人とか)」を想定していました。

高橋氏は、森氏が作った学会の役員でもありますね。後、「親学」の人。
……って、森氏、理事長じゃ無くなってる。いつの間に理事に?

講演は、一年に数回は行われているようですね。それだけでも由々しき事態なんですよね。教育機関とかがやっちゃってるし…。

投稿: TAKESAN | 2008年6月25日 (水) 16:22

とりあえず、どこからが「有名人」なのか、と言う疑問はありますが、私が読んだことのある書で森氏の支持をしている人とその書籍名を挙げると…

・柳田邦男(『壊れる日本人』)
・石川九楊(『縦に書け!』)
・草薙厚子(『子どもが壊れる家』ほか)
・有田秀穂(『セロトニン欠乏脳』)
・永井洋一(『スポーツは「良い子」を育てるか』)

なんていったところでしょうか。柳田氏以外は「一般的な意味」での有名人ではないですが…。
ちなみに、有田氏、署名も挙げて支持していますが、自説と無理矢理結びつけて、さらに矛盾を重ね、凄まじいことになっています。
ただ、所謂「芸能人」ではなく、自称であっても「教育に詳しい」なんていうようなジャーナリストなどが、支持しているんはむしろ問題のように思いますね。

投稿: たこやき | 2008年6月25日 (水) 16:30

たこやきさん、今日は。

やはり、ジャーナリストやら教育関係者やら学者やらが主ですね。
『脳内汚染』の場合は、齋藤孝氏が支持してますね。齋藤氏は、テレビにも結構出てましたので(最近見ないけど)、有名人と言えなくも無いかな、と。

たこやきさんが挙げて下さった人の中では、草薙氏は、ワイドショー等にも結構出ていましたね。そこそこ知られている、という感じかな。

投稿: TAKESAN | 2008年6月25日 (水) 16:37

賛同した学者ならいました。北大医学部・澤口俊之教授(当時)。

ゲーム脳」の影響はここまで来た!? 女たちはなぜパンツを見せるのか
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2002_10_23/content.html

ただ、この方は血液型性格判断を実験で裏付けると称するテレビ番組に協力していたりなんかしてまして。まあ「テレビなんだからどうでもいいじゃん」みたいな考え方をする方らしいので、上掲サイトの記事でのコメントがまじめなモノではない可能性もあります。

投稿: 亀@渋研X | 2008年6月25日 (水) 22:35

澤口氏、最近は、ゲーム脳に対して否定的なコメントを自身のブログでするなど、言っていること自体は変化しているんですよね。
ただ、澤口氏自身は、「平然と電車の中で化粧をするのは、脳機能の低下だ」などと言う、文化の問題を脳の問題に摩り替える論調のさきがけ的な存在なので色々と罪のある人物ではあるのですが…。

学者と言う意味であれば、前述の有田秀穂氏、川崎医大の片岡直樹氏、アルファさんの述べている高橋史朗氏などは有名どころになるかと思います。

投稿: たこやき | 2008年6月25日 (水) 22:56

亀@渋研Xさん、今晩は。

澤口氏は、「翻意」する方ですね。ここら辺でも触れています⇒
http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_558c.html
http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_0ede.html
※上は、澤口氏のブログはリンク切れ、下は、私は言及図書未読(確認したような気もするけど…記憶曖昧です)。

ブログでは、ゲーム脳に関する言及や科学的研究の姿勢について、真っ当なものを書いていましたが、きくちさんのエントリー(血液型性格判断の番組の件)もありましたし、下のエントリーで言及した本もありますので、その一貫性の無さについては、懐疑的にならざるを得ないですね。

投稿: TAKESAN | 2008年6月25日 (水) 22:57

>たこやきさん

澤口氏は、今一つ掴めない人ですね。故意なのか革新的なのか…。あまり一貫していない、というのは言えそうですけれど。

ここまで出てきた方の内3人+αの名前(αは、使われてしまった、と言うのが正確なのでしょうけれど)が一挙に出てくる記事がこれですね⇒http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2002_11_13/index.html

まあ、ライターは、当然のようにあの人(ゲーム脳を広めた張本人の一人)です。

投稿: TAKESAN | 2008年6月25日 (水) 23:07

ぼくの質問案に回答案をありがとうございます。というか、おつかれさまです。まさか、こんなにとっとと回答案が示されるとは(^^;;

回答の方には、検索などでマジな方がお見えになるかもしれないとも思うので、こちらで失礼します。

お気づきかと思いますが、先に挙げた設問は、ほとんどあらゆるニセ科学的なものの批判の際に、こういう反論があり得るといった類いのものです。ゲーム脳に特化させてカスタマイズしただけです。FAQの案だからと思ったんですが、質問案を書くのにほとんど手間がかかっていないので、なんだか申し訳ないです。

この手の設問は、あえて名付ければ「勘違い型」「わら人形型」とでもいうことになるでしょうか。でも、「そんな批判は誰もしとらんてば」という釈明ではなんの解決にもならない。もどかしいですよね。

FAQを作るのは大変ですが、有用だと思います。ぼく自身いろいろなところでいろいろなFAQにお世話になりましたし、作ろうとすることで勉強にもなります。自分ちのは放置プレイになっていて胃が痛いですが(汗笑

投稿: 亀@渋研X | 2008年6月26日 (木) 00:00

こちらも、認識の整理が出来ますので、助かります。

仰るように、批判に対する反論として普遍的なものなので、ああいった質問への回答があれば、応用が利きますね。そういう意味で、大変使えるものだと思います。

この回答は甘いんじゃないか、とか、間違ってるよ、というのがありましたら、遠慮無くご指摘下さい。

余談。
回答を書いてて、つくづく、自分はゲーム脳に詳しくなったものだなあ、と思いました(何も見ずに書いたし)。全然嬉しくも何とも無いですが…。
尤も、これは何度も書いていますが、ニセ科学を批判するには、科学の方法にも目を向けなければならないので、そういう所の勉強が進んだ、というのは、良かったと思います。

投稿: TAKESAN | 2008年6月26日 (木) 00:45

他と重なる部分があるかもしれませんが,質問です.

Q1:ゲーム脳と診断されました(言われました).どうしたら治りますか?
Q2:ゲーム脳を信じることにどんな問題(デメリット)がありますか?


投稿: sor_a | 2008年6月26日 (木) 21:54

sor_aさん、今晩は。

Q1は、ゲーム脳という判断がそもそも成り立たないものである、というのを説明するのが、回答になるでしょうね。それと、こうすれば治りますよと森氏が言っている、というのを紹介して、それのおかしさを指摘する、といった所でしょうか。

Q2については、ニセ科学を信じる事一般のデメリットが挙げられるかと思います。それと、
http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_66b3.html
↑の、
▼▼▼引用▼▼▼
Q.仮に森氏の「ゲーム脳」説が間違っているとしても、子供たちのコンピュータ・ゲームのやり過ぎを止められるならよいのではありませんか?
▲▲引用終了▲▲
この質問に対する回答が、間接的な答えになっていると思います。

また、たとえば、何か解決すべき問題があるとして、それを引き起こしている着目すべき要因がある仮定とした場合、それから目を逸らせてしまって、ゲームを原因だと仕立て上げてしまう、という可能性もありますね。たとえて言うと、「誤診」の可能性、でしょうか。

もちろん、ある文化を愛好する人達を含め、それに携わっている人々を不当に評価する、という面もあります。それは、社会的な悪影響、と言って良いでしょうね。デメリット、というのとはちょっと異なるかも知れませんが。

投稿: TAKESAN | 2008年6月26日 (木) 23:18

Q1への回答は、ちょっとメタですね。

もし、信じている、あるいは特に怪しんでいない、という人に同様の質問をされたら(それ以外の人が、「どうしたら治りますか?」という質問はしないので、それが自然ですね)、「その前に、ちょっとこのQ&Aを読んでみて下さいな」、と答えるでしょうね。
そのためのQ&A、とも言えます(笑)

投稿: TAKESAN | 2008年6月26日 (木) 23:29

皆さん、ありがとうございます。

一般的に(高校生あたりに)有名人と認識されている人の中には、「ゲーム脳」を信じている人はほとんどいないのですね。
PTA関係者には沢山いそうですが。

埼玉県教育委員長の高橋氏といえば、80年代、非科学的・非論理的な教科書攻撃をしていた人ですよね。
彼は筋金入りの「保守反動」タイプの人ですから、昔を懐かしむ「ゲーム脳」とは親和性が高いでしょうね。
非論理的な思考、という点でも森氏と共通してるかもしれません。

ところで、「ゲーム脳」を信じるデメリット、なんですが。
私が思うに、科学的用語をちりばめた非科学的思考を許容する習慣がつくこと、という点があると思います。
そういう習慣がつけば、科学的な用語をちりばめた詐欺に対する抵抗力が落ちてしまいます。怪しげな健康食品やら、危険なダイエットとかに引っかかりやすくなりますね。

投稿: 憂鬱亭 | 2008年6月27日 (金) 00:42

sor_aさん、こんにちは。

>Q1:ゲーム脳と診断されました(言われました).どうしたら治りますか?

うわあ、これは考えたことのないパターンだ。でも、たとえば親や友人、教師なんかに「お前、ゲーム脳なんじゃないの?」「お前、そりゃゲーム脳だよ」なんて言われてゲーム脳の説明をされたら、で、ゲーム脳を知らなかったら、かなり考え込んじゃいますよね。

ぼくなら、(1)科学的根拠のある話ではないことを伝えつつ、(2)なぜそれを言われたのか、を問題にします。
というのは、問題行動だ(または問題行動が少なくない)であるとか、コンピュータゲームをやりすぎだ、などと思われた(思われている)可能性もある、ということだから。
そのうえで、それを指摘した人にどう対応するか、自分に改めるべき部分があるかどうかを考えないとね、っていう話になるのかな。

>Q2:ゲーム脳を信じることにどんな問題(デメリット)がありますか?

かつて、こんなエントリを書きました(すでに言及先がないので、なんだか意味不明な部分もあるかも)。

ニセ科学が教育に使われると困る理由(2007年01月05日)
http://shibuken.seesaa.net/article/30850385.html

これをFAQの1項目に盛り込むのは無理がありそうですが(^^;;

投稿: 亀@渋研X | 2008年6月27日 (金) 03:01

憂鬱亭さん、お早うございます。

いわゆる芸能人的な有名人で信じている人は、少ないようですね。

ゲーム脳を信じるというのは、元々のバイアスが大きく関わってくるようにも思います。ある程度論理的に思考出来る人でも、ゲームにネガティブな感情を持っていて、「脳波」を見せつけられれば、信じる事はあるかも知れません。
ゲーム脳本をちゃんと読んで尚、論旨の破綻に気付かない、という場合には、ちょっと読解力の点で難ありですが、講演を聞いただけ、とかでは、意外と信じてしまうのかもな、というのも思いますね。結構巧みな進め方のようですし。

------

亀@渋研Xさん、今晩は。

最も答えるのが難しく、結構出てきそうな質問、ですね。

こういう質問をするような人にいかに「説明を読ませるか」が、重要になると思います。

信じる事のデメリット、参考になります。
これも、難しい質問ですね。いかにそのデメリットを理解出来るか、という問題が絡んできますからね。いかようにでも、反論が可能ですし。

投稿: TAKESAN | 2008年6月27日 (金) 10:05

sor_aさんに。
「Q1:ゲーム脳と診断されました(言われました).どうしたら治りますか?」
自分で体調をくずしていたり、まわりの人とうまくいっていなかったり、生活が乱れていたりしているようなことに気付く場合には、自分にできる範囲でうまくできるように工夫してみたらいいですよね。ちゃんと睡眠や食事をとる(スナック菓子みたいなものではだめです)ことはとても大切です(←エラソウですが)。
「ゲーム脳」ということばは忘れましょう。自分の処理できる範囲外のことについてはくよくよ悩む必要はないでしょう。

皆さんへ。
「ゲーム脳」ということに、こんな「倫理的」問題がひそんでいたのですね。森氏はこういうことで悩む人にツケをまわすことで懐を肥やしているとも言えますね。

投稿: ちがやまる | 2008年6月27日 (金) 10:54

ちがやまるさん、今日は。

ゲーム脳は、問題だらけ、ですね。それを知って貰いたい、というのが、このブログを作った目的の一つでもあります。

森氏が確信的なのかどうかは解らないですが、いずれにしても、科学者としての基本的なモラルや能力を疑わずにはいられません。

投稿: TAKESAN | 2008年6月27日 (金) 12:44

皆さん、ありがとうございます
最初に自分の立場をいっておりませんでしたが,私はゲーム脳に関しては,仮に森氏の実験手続きが全て妥当だったとしてもそれってただの自動化じゃないのか,なんでそんな人間の基本的な機能について怖がる必要があるんだと考えております.

アンサーを読みながら,Q1に関しては2種類あるのかなと思いました.

1つめは,亀@渋研X |さんの
>親や友人、教師なんかに「お前、ゲーム脳なんじゃないの?」「お前、そりゃゲーム脳だよ」なんて言われて
というような,軽い感じで言われた場合.
この場合は,問題行動に対する誤診であることを説明した上でその問題行動に対処する方法を考えるということが良いというのはもっともだと思います.

もう1つは,ガチで信じた人が森氏の機械を購入した上で診断を行って,その上で診断されてしまった場合(新聞で実例を読みました.校長先生が小学校の生徒に縦断的に検査させていると言うものだったと思います.北海道新聞だったと思いますが記事の名前が分かりませんでした)です.
このようなケースが今後出てくるのか分かりませんが,現象としてのゲーム脳が見られた場合(脳波のパターンでしたっけ?)は,ゲーム脳が間違いであるかどうかよりも「悪い」と言われている結果が出たということを重視されそうな気がします.なので,「その現象が悪い現象ではない」ということに絞った方がわかりやすいかなと思いました.

また,Q2については,亀@渋研X |さんの記事や次の記事の回答例が非常にもっともだと思いました.

投稿: sor_a | 2008年6月27日 (金) 22:29

sor_aさん、今晩は。

 >新聞で実例を読みました.

恐らく、桑原清四郎氏の取り組みの事だと思います。「脳科学」を教育に取り込むのに熱心なようです(「桑原清四郎 ゲーム脳」でググると、色々出てきます)。

今後、学校などで率先してゲーム脳が教育に用いられていて、ゲーム脳と「診断」される事はあり得るでしょうね(あって欲しく無いですが…)。その場合には、よく解らないけど、そう診断されたらしいから心配だ、という半信半疑のケースもあると思いますが、そういうものだと、Q&A的なものが比較的役に立ちやすいかも知れませんね。元々脳波云々という所があやしいのですよ、という風に。

投稿: TAKESAN | 2008年6月27日 (金) 22:50

ゲーム脳と「診断された」という事実は無かった(嘘だった)ということですか。それについては断固として抗議します。

それはそれとして、「診断」という言葉は安易に使ってはならないと思います。大雑把な話として聞いておいていただきたいのですが、「肺がん」の診断はほとんど不治を宣告されるようなものでしょう。「診断」というプロセスが独立してあるわけではなく、それは「ケア」という全体の(患者さんからすれば全人生の)中の「告知」とか「治療」とかとつながった一過程に過ぎないわけです。スクリーニング検査などで治療法の無い病気は診断してはならない、という話があります。

学校で「診断的」に使われるのはもっとまずいですね。上に述べたように「診断」は「治療」とペアで意味がある。同じ意味で学校では「評価」と「教育実践」とがペアになって意味があるんです。人を育てる過程と不良品を捨てる過程を混同してはいけません。
この点で私が学校を信頼できないでいる点は、学習障害,注意欠陥/多動性障害が注目をあびて以来、その情報を本来の教育の目的で生かすという姿が見えてきてないことです。調査と称して「診断」に近いことを教職にやらせていないでしょうか。
そんなところに「ゲーム脳」が入っていきつつあるとしたら、本当にまずいですね。

投稿: ちがやまる | 2008年6月27日 (金) 23:36

あれ。

ちがやまるさん
▼▼▼引用▼▼▼
ゲーム脳と「診断された」という事実は無かった(嘘だった)ということですか。それについては断固として抗議します。
▲▲引用終了▲▲
これは、sor_aさんへのレスかな?

このエントリーは本質的に、仮想的な想定問答を作る、という目的ですので、sor_aさんはそれを踏まえて質問例を書かれたのですよね。私は、初めからそう読んだ訳ですけれども(だから最初からメタな答え方をしました)。

うーん。本文の書き方とコメント欄の流れから、実際(というのも変だけれど)の質問では無い、というのが共通了解だと思っていましたが、そうですね、ちょっと私の書き方が良くないかも…。

いずれにしても、責任は私にあります。すみません。

---

ちがやまるさんの「診断的にゲーム脳が用いられる」事についてのご意見は、まさにそうであると思います。かなり恐ろしい事です。桑原氏等の実践例もある訳ですしね。

投稿: TAKESAN | 2008年6月28日 (土) 01:18

ちなみに、診断という語は、医学・医療的に根拠があるが如く森氏が「使ってしまっている」というのを意識して用いました。即ち、ちがやまるさんが書かれた「診断的」という意味です。ですから、鉤括弧で括りました。ご理解頂けるとありがたいです。

たとえば、血液型性格「診断」とは絶対言わないようにしてたりします。

一応、そこそこ言葉には気を遣っているつもりなので…。

投稿: TAKESAN | 2008年6月28日 (土) 01:38

おはようございます。
夕べの私のコメントの冒頭部は、sor_aさんのコメントを私が混乱して人生相談のように解釈してしまったものでした。スーパーのレジにできた行列の意味を理解できないで怒っている老人みたい(そのもの)でしたね(それって「FAQ」かなあ、とは今でも思ってますが)。不愉快になった皆様全員に謝ります。ごめんなさい。

「診断」ということばについての私の主張は書いたとおりでした。「ゲーム脳であるかどうか」を病気の診断のように使っている、ということが問題であるなら、なおさらその文脈で「診断」ということばの使い分けに注意する必要があるでしょう。

投稿: ちがやまる | 2008年6月28日 (土) 07:08

おはようございます。
ちがやまるさんの「断固として抗議します」には、びっくりしました(別に不快ではありませんでした(^^;;) 同時に、「ああ、こっちのコメント欄でも、実際に質問しちゃう人が出て来てもおかしくないかも」とも思いました。

この場は相談にのる場ではなくて、Q&Aの収集を目的とした場だということは、エントリの冒頭で明示されています(再読すると、Frequentlyとかいうことは本文では明示されていませんね。ありふれてはいない、ディープなものでもよいということでしょう)。

>ゲーム脳のQ&Aっぽいものを作ろうと考えています。
>
>そこで、皆さんから、ゲーム脳に関しての疑問・質問を受け付けます。

ぼくも仮想的なものを含めて「FAQね」と理解したわけですが、よくよく考えると、本当に質問・相談がしたい人が書き込んできちゃうことが、「あり得ない」とまでは言えないわけですよね。文脈を読まない少数の人がいるというだけではなくて、それをしてはいけないとは考えない人は一定数いることでしょう。

で、sor_aさんの場合は「質問例です」とか「質問案です」ではなく、「質問です」と書かれています。ぼくは「FAQ作成のための場だから」という思い込みのようなものがあったせいか、自明のように仮想的な質問と受け止めましたが、そうじゃない可能性もあったのだ、と気づいたりもしたのでした。
もしも実際の体験だったら、先のぼくの書き方はどうだったんだろうと、ちょっとびびって読み返してしまいました。幸い、FAQの類いは実際の質問に応えるためのものなので、あんまり無茶な書き方はしていなくてホッとしましたが。

そんなわけなので、ちがやまるさんのように「実際の疑問」という読み方をされてもおかしくないんだなあ、なんてことも思っているのでした。
まあ、ふつうに読みこなす人ならば、実際の体験は、それとわかるように書きそうなものでもありますが、そこに思い至らない人もいても不思議ではないですしね。

いや、どうすべきだとかいうことではなくて、難しいものだなあ、という以上の話ではないのですが(汗)

投稿: 亀@渋研X | 2008年6月28日 (土) 08:55

あ、そうか、ほんとに「実例があった」のでしたね。
ああ怖い(大汗

投稿: 亀@渋研X | 2008年6月28日 (土) 09:03

こんにちは。

FAQでなくても良い、という事なので、ちょっとズルイ質問を書いてみます。

Q:いい大人である学者や教育者などが「ゲーム脳」なんかを信じてしまうのは何故ですか?

かなり皮肉入ってますし印象操作しまくりの文面ですが(笑)、内容の意味するところはお汲み取り頂けると思います。
実際、ゲーム脳に関して正しい知識を得た場合には、どこかの段階で必ずこうした疑問が出てくると思うんですね。そこで「人間は本質的に弱くて騙され易い面もある」「人間には自分の信じたい物を信じる傾向がある」という事を伝えてあげないと、若い人ほど周囲の大人や権威を侮るようになってしまうかもしれません。
そういう事態は避けたいところです。

投稿: PseuDoctor | 2008年6月28日 (土) 12:06

ちがやまるさん、今日は。

ああ、いえ、不快という事はありませんので…。

「診断」については、「ゲーム脳って診断されちゃったんだけど、どうしたらいいんでしょう?」という人が実際にいた場合、「それは”診断”などと言える代物じゃありませんよ」、と説明する必要があるだろうと思いました。

------

亀@渋研Xさん、今日は。

このエントリーのタイトルが「FAQ」じゃ無くて「Q&A」であるのがポイントだったりします。実はこのコメント欄でも、私は一度もFAQとは書いていなかったり…。

sor_aさんは、

 >他と重なる部分があるかもしれませんが

と書いておられますので、メタな視点から質問例を提供して下さったのだと読み取りました。実際にゲーム脳だと言われ、「どうすれば治るだろう」と考える立場の方は、多分こういう書き方はしないと思いますので。

いずれにしても、sor_aさんの書き方に問題は全く無いと考えております。もしご覧になっていたら、お気になさらないで下さい>sor_aさん

もちろん、質問例(メタな視点からの)と、実際に持っている(解消されていない)疑問の両方を受け付けるエントリーではあります。
ほとんど知識が無くて半信半疑の人なんかからは、「質問」と言うより「相談」に近いものが寄せられると思います。それをQ&Aとして採り上げるかは別として、とても興味深い対象だと考えています。

------

PseuDoctorさん、今日は。

これは……実に良い(答えにくい(笑) )質問ですね。

心理学的な所に踏み込まざるを得ないですよね。後、懐疑的・批判的思考とか。
「解っている人」に説明するのは簡単だけれど、そうで無い人にどう説明すべきか…。

専門家でも、他の分野に関してもきちんと考える事が出来るとは限らない、とか、「好き嫌い」がバイアスを掛ける場合がある、とか、そういう所から説明していくのが良いでしょうね。

投稿: TAKESAN | 2008年6月28日 (土) 12:29

sor_aです.

特に,だます意図はなかったのですが,あの質問はどちらともとりうる形だったなと思います.質問の意図を明示的に表さなかったために誤解をさせて心配させてしまいました.言葉足らずで不親切だったと思います.ごめんなさい.

で,あの質問がFAQかということなんですが.
私があのQ1の質問をしたのは,Q&Aを読む対象として,「あなた(またはあなたの子供)はゲーム脳という病気です.ゲームをやめてお手玉(でしたっけ?)を1日に30分しなさい」などという診断をされてしまった人を想定したからです.ゲーム脳は一種の病気(なのか障害なのかはよく分かりませんが)として言われているようですし桑原清四郎氏のような実例(ぐぐったらこの人だとわかりました.TAKESANさんありがとうございます)もあることですから,こういう人は起こると思います.
もし自分がこういう人の立場に立ったら,まずその病気がどういうことかを調べるということはあまりなくて,むしろ,真っ先に治療法に注意がむくと思います.それは治療というのは,急いで対処しなければならない問題である場合があるからです.ゲーム脳とはという項目はその場合まだるっこしく感じるかと思います.そして「ゲーム脳 治療法」などでぐぐるだろうなと.そういうときにこのQ&Aにあれば良いなと思ったので質問しました.だから,私にとってはFAQのつもりです.

投稿: sor_a | 2008年6月28日 (土) 16:29

sor_aさん、前回は大変失礼しました。
学校や職場などでまわりから何らかの指摘を受けた若者、という前提でお返事してましたから、私の答えはそのまま使っていただけるのではないかと思います。

学校や職場などで「ゲーム脳」とみられる人がいるようだが、というまわりの人からの質問には
「必ずスクールカウンセラー・養護教諭や産業看護職・産業医に相談してください。寝不足・栄養不足等の生活の乱れによる場合が一番疑われ、「ゲーム依存症」とみられる場合もあるといわれていますが(注・歯切れが悪いのは私は直接知らないからです)「ゲーム脳」という疾患や状態は存在しません。」
というのでどうでしょうか。
「必ず」とついてるのがミソですが、何故かは聞かれても説明しません。

投稿: ちがやまる | 2008年6月28日 (土) 18:11

sor_aさん、今晩は。

>sor_aさん、ちがやまるさん

実際森氏は、診断紛いの事をしていて、そこが大問題です。さらには、事故を起こした人や犯罪者もゲーム脳ではないか、とマスメディアのインタビューで示唆したりしています。
例:
http://seisin-isiki-karada.cocolog-nifty.com/blog/cat15642757/index.html
(「五感を鍛えるイキイキ体験を」の部分)

http://www.zakzak.co.jp/rank2005/top_kiji/t2005042623.html

このエントリーは、ゲーム脳について起こり得る疑問をなるべく知りたい、という目的で作りました。ですので、よく寄せられる質問と言うよりは、こういう質問も出てくるんじゃないだろうか、という内容も歓迎します。

sor_aさんの質問例は、誰から言われるか、というのもポイントになると思います。
確かに、ゲーム脳が疑われる、と言われた場合、取り敢えず「対処法」に気が向く事はあるでしょうね。一番参照しやすい場所に、このような、ある意味最も切実で極端な質問を載せる、という方法もあるかも知れません。

投稿: TAKESAN | 2008年6月28日 (土) 19:41

ちょっと思いついたので…

Q.「ゲーム脳」になると、「攻撃的になる」と聞きました。それは本当なのですか?
Q.「攻撃的になる」というのはどういう意味なのですか?
Q.「攻撃的になる」ことは、何故いけないのですか?

関連する質問になるわけですが、「ゲーム脳」と言う言葉の曖昧さだけでなく、その周囲の言葉についても、かなり曖昧ですから…。その辺りについても考察が必要じゃないかと思います。

投稿: たこやき | 2008年7月 1日 (火) 13:09

たこやきさん、今日は。

これは物凄く難しい話題ですね。ある意味、社会学や心理学、あるいは哲学の本質に関わるような問題。

一番上の質問には、一般に「攻撃性」は、心理学的な観察・実験によって検証するものだが、森氏はそれをやっていない、というように、比較的簡単に回答する事が出来ますが、後の方は、実証研究の内容にある程度触れざるを得ませんね。

実際、私もまだまだ勉強不足の所があります。

攻撃性に関する文献を紹介しているページを見付けましたhttp://sinribon.web.fc2.com/aggression.htm

この中で読んだのはクラーエの本だけですね。よくまとまっている本だと思いました。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 1日 (火) 13:37

いえいえ、私も尋ねられたら答えられない質問なので。
ただ、心理学でも社会学でもそうですけど、学問上の言葉の意味と、一般的な意味の間に差異がある場合、というのがしばしばありますからね。そういう部分を森氏が考慮しているのか? と言う部分でも疑問が残ります。
「ゲーム脳になると、攻撃性が増すので、ホームレスなどを簡単に殺してしまうのです」
なんていうような発言を見ていると…(^^;)

同じようなことは、岡田尊司氏など、他の論者に対しても言えるわけですけどね。

投稿: たこやき | 2008年7月 1日 (火) 19:47

私はしばしば書くのですが、科学的に、日常でよく用いられるものについて研究した場合、その成果を一般に向けて発信する際には注意しなければならない、と思っています。
坂元章氏による、ゲームで攻撃性が上がる可能性がある、という意見が紹介された時にも、批判が少なからずありましたね。あれは、心理学における「攻撃性」や「暴力性」の定義と日常での用いられ方にずれがある、という所の了解が無いから起こったのだと思います。

ですから、心理学者なんかが、研究で用いられる「攻撃性」は、こういう意味で、それはこうやって調べるのですよ、というのを説明する必要もあるのではないか、と考えています。

何を暴力的と看做すかは、社会的文脈によって異なる事ですし、もうちょっとそこら辺が議論されてもいいんじゃないかな、と。同じ行動でも、置かれている状況によってその解釈は異なる、という多義性がありますからね。例:「ふざけ/いじめ」(高岡英夫を参照)

投稿: TAKESAN | 2008年7月 1日 (火) 20:20

たこやきさん

横から失礼します.

攻撃性の操作的定義もさることながら,スパンの問題もあるなと思います.
ゲーム直後に測定された実験の結果から,まるでその後の人生全て決まったようにおっしゃる方をテレビで見たので(私はこの手の話を聞くたびに,高倉建さんの映画を見終わった人たちが肩をいからせて映画館を出てきたという昔話を思い出します).

あと,
坂元先生の『「テレビゲームと暴力」問題の過去, 現在, 未来―社会心理学における研究の動向―』がpdfでみられてわかりやすくまとまったレビューでしたのでご紹介します.

投稿: sor_a | 2008年7月 1日 (火) 23:22

sor_aさん、今晩は。

科学的に影響を評価した、という場合、その影響の強さはどのくらいか、また、それは長期に亘るものか、それとも短期的なものなのか、という視点を欠かすべきではありませんね。

ゲームに関しては、心理学的実験において、短期的には影響を与え得る事が確認されているが(攻撃性が強まる現象についての理論的根拠としては、観察学習等が考えられているようです)、長期的な観点で考えてみると、他の条件も複雑に絡み合ってくるので大袈裟に騒ぎ立ててはいけない、と見るのが妥当でしょうね。かと言って楽観してはならない訳ですが、いずれにしても、きちんと定量的に考えていく必要があろうかと思います。

投稿: TAKESAN | 2008年7月 2日 (水) 00:57

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