« 思い | トップページ | クエスチョン »

2008年6月11日 (水)

ゆるめる

404 Blog Not Found:トレーニングよりコンディショニング - 書評 - 40歳からの肉体改造

そしてなんといっても、本書がよいのは「体を鍛える本」ではなく「体をゆるめる本」であることだ。これが今までありそうでなかった。いや、あったかもしれないが、「ごたくはあとまわし」にしているものばかり。体をゆるめるためには、まず頭をゆるめなければならないのだ。

10年以上前からあったりして。しかも、武術界とかでは有名人だったりして。

超多読家たるdankogai氏も、アンテナが及ばない部分があったか。

最近のエクササイズとかトレーニング論とか見て、ほっほっほ、遅い遅い、と感じてほくそえんでいる人もいるかもね(笑)

それはともかく、紹介されている本、目次を見ると、面白そうですね。

「脳を説得する」というのは、結構いい表現かも。

------------

超余談ですが。
私が高岡氏の論で衝撃を受けたものの一つに、「均等呼吸」があります。
言われてみればなるほどだけど、言われなけりゃ気付けない、という概念。これは凄い、と思った。解剖学的な知識と呼吸法の知識があれば気付けるんですけどね。両方の知識を持って結び付ける事自体が難しい訳です。

「腹式」だと、腹側に意識が行き過ぎになるんですよね。正中線を中心にして「均等」に呼吸が(←生理学的な意味では無いので注意)広がっていく、というイメージと意識。

私は類似の概念を知らないのですが、他にありますかね?

究極の身体 Book 究極の身体

著者:高岡 英夫
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

からだにはココロがある―丹田、センター、身体意識の謎を解く (講談社+α文庫) Book からだにはココロがある―丹田、センター、身体意識の謎を解く (講談社+α文庫)

著者:高岡 英夫
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

無難な大人しめの本を貼るのがいいですね(笑) 『極意と人間』とかは、間違っても貼れない(『身体経営術』を貼ろうと思ったけど止めた。あの本には、齋藤孝氏の話が載ったりもするけど)。あんまり飛ばし過ぎちゃいけないと思うんですけどねえ。ちょっと、理論(仮説)が先行し過ぎてるんじゃないかな。最近の本は、タイトルとか紹介文からしてアレだ。

|

« 思い | トップページ | クエスチョン »

武術・身体運動」カテゴリの記事

コメント

今晩は、
高岡さんなら「ゆる体操」系統のもいいんじゃありませんでしょうか。
高岡さん以外の武術系だと「脱力」の練気柔真法なんてのがありましたね。

投稿: katsuya | 2008年6月11日 (水) 22:23

katsuyaさん、今晩は。

ゆる体操ものは、比較的安心ですよね(この言い方もどうかと思うけど…)。一応、下の本は、基礎ゆるの頃の、ゆる紹介本ですね。ここ数年は、普及書って言うか、いかにも「エクササイズ」を前面に出してますからねえ。dankogai氏が「ごたくはあとまわし」というのを強調してたんで、ごたくばっかりな(笑) 『究極の身体』を入れてみました。

練気柔真法もありますね。結構早くから「脱力」を唱えていますね。

投稿: TAKESAN | 2008年6月11日 (水) 22:31

高岡先生が私の「ゆる」のぱくりだと言ってきそうな本ですね。高岡さんといえば,こんな本も出してます。武術研究者からのHow to sex本. 多分,甲野さんや他の武術オタク系ライターが苦手とする分野かも。さすが商売,いやマーケティングが確か?と思いました。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4828414274
武技はもともとあっち系の技術論と無関係ではないので,それは「裏バキ」なんかにも書いてあったテクニック主義もあるのかなと思いましたが,それで本書いちゃった人は少ないような。
 武技と性技両方扱っている手裏剣投げの方の怪しいお方のサイトもありました。手裏剣の方の動画は参考にしましたけど。

 ちなみにdankogai氏は,生物ネタを使うのが結構お好きと拝察しておりますが,マクロ系はかなり勘違いをされます。読書量と知能の高さがあっても(いや,それに自信のある方ほど)罠にはまるそのパターンは,頭の良い学生さんの指導方法なども含めて参考になります。

投稿: complex_cat | 2008年6月24日 (火) 17:59

complex_catさん、今晩は。

 >高岡先生が私の「ゆる」のぱくりだと言ってき
 >そうな本ですね。
はてブでもそう書いておられましたね。高岡氏の影響を受けたと思しき(断言は出来ないけれど)エクササイズが、結構ありますからねえ。実際、ゆるは、随分前からありますものね(私が知る限りでは、11年くらい前からあったかな)。

 >高岡さんといえば,こんな本も出してます。

本文で、「最近の本は、タイトルとか紹介文からしてアレだ。」と書いたのは、その件の事でした。頭が良くなる、とかですね。
有効性を謳うのと、万能性を謳うのは、全く違いますから、明らかに行き過ぎだと思っています。せっかく実証研究もしているのに。

高岡氏はホーリスムな方で、色々な現象の共通性を見つけて論ずるのは、まさに天才的ですよね。そういう所から、何でも論じてしまう、という風にもなってますよね。全てを「運動」という観点で論ずるのは、以前からですし。

dankogai氏は、その明晰さや知識の豊富さは凄いですが、結構、具体的な所では批判を受けてもいるみたいですね。私が知っているのは、きくちさんとのやり取りですけれど(その時には、かなりダメな感じでした)。
私は、頭が鈍重で、解ったという気にほとんどならないのですが、それは却って良い事なのかも知れません。

それにしても、高岡理論(の一部。これは超重要)の支持とニセ科学批判を両方やってるのは、結構特殊なんだろうなあ、と思います。我ながら。

投稿: TAKESAN | 2008年6月24日 (火) 19:46

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゆるめる:

« 思い | トップページ | クエスチョン »