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2008年5月12日 (月)

直感に合わせる

Interdisciplinary: 安心したいの補足。

臨時ブログ 魔法少女・水伝子(みずでんこ)に書いた自分のコメントをこちらにも。

今晩は。

「言葉を絶対視したい」、ちょっと説明が足りなかったかも知れませんね。

えっと、たとえば、「正しい日本語」を強調する人がいますよね。最近変化してきた日本語の言い回しを否定し、由来等を重視する、という。
そういうのは、ある固定した言語観がある訳ですね。こういう言葉にはこういう意味が込められていて…とか、「元々意味と違っているからダメだ」、というように。

水伝の主唱者や肯定する人には、それ(言葉と意味の対応。あるいは、言葉の持つ機能、とでも言いましょうか)が普遍的なものである、と思いたい、絶対的な真理だと思いたい、という認識があるのだと思います。
で、ある程度科学的知識が普及している社会に住んでいる人は、自然科学的な論理が普遍的である事そのものは、直感的であるにしろ、それなりに受け容れているものだと考えられます(それは、学校教育等によるものでしょう)。従って、自分達が信じたい「言葉の正しさ、普遍性」を、「自然の振る舞い」によって根拠付けようとしたのだ、と私は考えています。
簡単に言うと、「好きなものが」「正しいもの」であれば嬉しい、という事ですよね。正しいものを見抜ける自分は正しい、という風に、自尊心を満足させる事も出来ますし。

水伝の本に書いてあるのですが、特定の宗教の神の名を書いてビンに貼ったら水が綺麗になる、というのもあります。結局、初めに言葉を善悪に振り分ける先入観があって、それに合うように、「実験」を適当にもってきたのですよね。

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水伝などというものは、本来、自然科学的に考える前に、言語論的な難問をクリアしなければいけない訳ですが、結構、そこら辺が見逃されるのですよね。

これは、ゲーム脳なんかにも通ずる論理。と言うか、直感に合うように都合良く事実を解釈・あるいは曲げる、というのは、一般的にあるのでしょうね。

ゲーム脳の場合は、ゲームが何となく嫌い、ゲームをやっている人に違和感がある、気持ちが悪い、等々の直感を正当化するために、「ゲームをやると脳にダメージが与えられる」、という論理を利用した訳ですね。私やあなたの直感は、事実だったのですよ、と考えたいのです。それで、科学は事実を明らかにするものだ、という程度の認識は、大部分の人が持っているだろうから、そこに付け込むのですね。聴く人は、方法について詳しい訳じゃ無いですから、元々先入観がある人は、信じる。

逆に、「直感に合わないから」否定する、というのもあると思います。私の場合だと、血液型性格判断は、直感的に、間違っていると思いました。つまり、周りを観察したり、自分の血液型が当てられない、という経験から一般化したのですね。で、それはそれで、全然ダメなのです。信じるのと同じ。

たとえば、もし、「ゲームが暴力性を高める事が明らかになった」、というのを見聞きした時にどう考えるか。それが科学的に(←使っちゃいました)妥当だと認められている方法によって確認されたものならば、受け容れるしか無い。それが直感に反していてもね。そういうものです。※この場合だと、暴力性という概念をどう捉えるか、なんて論点もありそうですが、それは措いときます。

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