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2008年3月28日 (金)

ロークオリティ

apjさんのブログのコメント欄経由で⇒週刊文春_080403(2008年4月3日号。一番上の記事)

これは素晴らしい印象誘導ですね。

得られている情報の内、ウケそうなものをクローズアップするという、実に下品なやり方。

こういう記事を好んで読んで、鵜呑みにする大人には、なりたくないものです。メディアリテラシーを鍛えるために、ダメな記事として採り上げるくらいしか、価値が無いかな。

あー、一応。

これは、記事本文を読まなくても可能な批判です。目次を見るだけでダメな記事と解る、良い例。

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コメント

ども、Blatandaです。

記事の中身なんですが、ゲーム大会に出たとか、ゲームソフトたくさん持ってるとか、つまりは「客観的事実」を並べているわけで、「だからゲーム良くない」とか言ってるわけじゃありません。記事の出し方としては、余計悪質だと思います。

こういうので何か理解した気になるかどうかで、「踏み絵」にはなるかもしれませんが。

投稿: Blatanda | 2008年3月28日 (金) 08:33

Blatandaさん、今日は。

あ、読まれたんですね。私も後で読みに行こう。

なるほど……要するに、「読ませる」ためのインパクトのある見出し、という訳ですね。タイトルはアレだが本文では問題のある書き方はしていない、という事か。釣りとは狡猾な。

投稿: TAKESAN | 2008年3月28日 (金) 12:24

これはつまり、
ゲームに興味も思い入れも無い人が、タイトルに注目し本文を読んだ場合、本文に事実しか書かれていなくとも、タイトルが印象誘導的であるから、無意識に情報を補間する可能性がある(ゲームをする人に対するネガティブな印象を形成する)、という事なのでしょうね。

投稿: TAKESAN | 2008年3月28日 (金) 12:26

>TAKESANさん

スカして言うと、モンタージュ理論というやつですかね。それぞれの情報はそれ自体の指示する意味性しか言い切っていないのに、全体の中で特定の傾向の重み附けを施された情報群を特定の配列において特定の順序で並べることによって、読み手はそれ自体明言されていない言外の意味性を読みとることになるというわけで、編集一般がそういうロジックに則っていますね。

投稿: 黒猫亭 | 2008年3月28日 (金) 15:46

黒猫亭さん、今日は。

そうですね。見出しに強いインパクトのあるものを持ってくる事によって、本文では事実しか書かれていなくとも、何か別の事を「読み取らせる」。現に、他のメディアでは、ゲームを積極的に採り上げているので、そういう機能を果たす可能性はありますね。

中の人がどこまで意図的に行っているかは定かではありませんが、実に狡猾です。 「アキバ系ゲーマー」などという書き方からして そう。

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メディアといえば。

『家電批評monoqlo』の最新号を読みました。
今回のニセ科学研究所は、脳トレについて、でした。

ギャグも鏤められていて、雰囲気としては、ライト?な感じですが、内容的には、なかなか痛烈な批判になっていて、結構画期的なんじゃないかな、と思いました。ゲーム脳にも触れられていてnice!

投稿: TAKESAN | 2008年3月28日 (金) 16:05

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