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2008年2月10日 (日)

殺し屋の本能?

男性の方が「ゲームによる快感」が強い:fMRIで脳を分析 | WIRED VISION

研究自体も興味深いですが、最後の方にある、

このデータに基づく結論は何だろうか?

ひとつ明らかなのは、男性は狩りがうまいという進化的特質を踏まえれば、このデータは意外なものではないということだ。いわゆる「殺し屋の本能」がまだ存在していて、ゲーム中に発揮するチャンスがあると、そうした本能が働くのだろう。

不幸なことに、この傾向は同時に、男性の方がこうした報酬に基づく神経科学的依存――いわゆる「ゲーム中毒」――になりやすい原因にもなっているかもしれない。

この記述が、なかなかに味わい深い。

紹介されている研究の結果から、こういう進化心理学的?論理を引き出すのは、ちょっと飛躍に見えますが、どうでしょうか。「殺し屋の本能」というフレーズが、なんか可笑しい。

他に、いくらでも考慮すべき変数があるようにも思えるのですが、どうなんだろう。性差があるとして、それが何に由来しているかは、きちんと考える必要がある、と感じるのだけれど。社会心理学的なメカニズムとか。

ともあれ、こういう研究は、どんどんやれば良いと思います。ただ、マスメディアは、慎重に報道すべきでしょうね。あまり期待は出来ませんけれども。

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