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2008年2月11日 (月)

悪い意味で評論家的

この話題に関する事ばかり書いている気もするけど、大切な事なので、やっぱり書きます。

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このエピソードも書いておこう。

確かkikulogにも書いたかと思いますが。
何度か言った通り、私は、以前は、超常現象等には、どちらかと言うと肯定的な人間でした。
で、テレビなんかで、肯定派対否定派のバトルをやっているのも、たまに観ていた訳ですね。

当時は(今も? あんまり観ないので知らない)、そういう番組には、大槻教授がよく出ていたので、大槻氏の意見を、「科学者の意見」として、よく聞く訳です。

で、その時の印象を率直に書くと、

  • 頭ごなしな否定
  • 科学を中心にしてものを語っている
  • 相手の話をまともに聴かない
  • 相手を嘲笑しているように見える

と、こんな感じで、そこから、「科学者ステレオタイプ」を作り上げるのは、すぐでした。

こういう自分の経験も元になっているのですね。一部の要素なり集合なりを観察して、それを一般化する事は、往々にしてある。で、ニセ科学なりを信奉している人がそうなるのは、ある意味「当たり前」の話なのですね。
だけれど、メタ的な視点からニセ科学論に言及する人が、「批判者の態度」を一般化するのは、まずい。オカルトには懐疑的である人が、上に書いたような番組を観、大槻教授の言動に接して、「科学者は頭が固く、相手を頭ごなしに否定する、駄目な人達だ」、と言うようなもので。

後、ニセ科学批判に批判的にアプローチする方々に知って頂きたいのは、ニセ科学を批判するのは、必ずしも科学者では無い、という事実です。そんなに単純な構図では無いのですよね。

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コメント

 うーむ。昔こんなのを書いたのだけど、
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php?logid=2192
 私は、「幽霊否定派」でも「幽霊肯定派」でもなく「幽霊見えたってええんじゃないの派」なのだ。大槻教授はちと極端すぎるのではないかいな?

投稿: apj | 2008年2月11日 (月) 01:32

ありゃ、書き方、変でした?

自分が大槻さんを見てステレオタイプを形成したみたいな感じで、ニセ科学批判批判な人が、どっかで見た「駄目な批判」を元にして、「ニセ科学批判する人は駄目」、って言ってしまってるんじゃないか、って事だったのですけれど。

私は、大槻さんの影響は、「テレビによく出ていた」という所を考慮すると、そこそこ大きなものだったんじゃないか、と思ってるんですが、大袈裟かなあ。あ、「影響」って、「科学者に対する印象形成」に及ぼす影響、って意味です。
つい最近(昨日かな)も、オーラに対してよく解らない批判してたし…。

投稿: TAKESAN | 2008年2月11日 (月) 02:23

私は、ものごころついたころからずっと「あの世も幽霊も超能力も信じない」派だったのですが、大槻教授には共感したことがないです。むしろ、こういう人が”懐疑派”の代表のように扱われていることに苛立ちを感じていました。「こういう人が”懐疑派”の代表だとしたら、”懐疑派”に対して否定的な印象を持つのもしかたないなあ」という風に感じていました。大槻教授を”ビリーバー”とは逆の方向の”トンデモ”として愛でるという気も起きなかったですね。

投稿: a-gemini | 2008年2月11日 (月) 09:21

a-geminiさん、今日は。

前に、確かCSの『ニュースの深層evolution』だったかと思いますが、大槻教授が出演していて、オカルトやらについて意見を仰っていました。
で、その番組では、かなり「ちゃんとした」(※きちんと丁寧で、筋の通った)批判をなさっていたのですね。
それを観ていて、地上波のテレビ番組の「演出」であるとか、大槻氏自身の、どう映し出されるかという所への認識とか、色々な所に思いを馳せたのでした。視聴者の興味を惹くキャラとしては、逸材なんでしょうね。もしかしたら、本人もそれを解って出ているのかも知れない。

著作等では極めてまともな事を言っているのに、テレビに出てテキトーな発言している科学者は、いますね。あれは、かなり駄目だと思います。視聴者にどう取られるか、とか、発言がどう切り取られるか、という所に無頓着なんじゃないかなあ。

投稿: TAKESAN | 2008年2月11日 (月) 11:58

結構どうでもいいのかも知れないけど。

apjさんの所とdlitさんの所に、そっくりなコメントがありますよね。コピペ、という意味では無く、書き方と論旨が、という意味ね。

基本的に、「周回遅れ」っていう批判は、NKHHに向けられていると思うんですけどね。議論なり批判をするにあたって、前提とされる知識を有して無い事を批判されるのは、当たり前の話でしょう。

て言うか、あそこまで微妙な事が書いてあると、何だかなあ、なのであります。

まあ、デジャ・ヴュな感じな訳ですが。

dlitさんもお困りでしょうね。なにしろ、「周回遅れ」、「勘違い」、「素人」、「理解」、「普通の人」、「解説をする前に」、「科学の説明」、等々の、何を指しているか不明な言葉のオンパレード、なのですから。

こういうのって、「どうするべきか」、「どうなっているか」、を正確に把握して、それをちゃんと指摘出来ないと、空疎な意見にしか映らないですね。だって、書いてある事は、否定しようの無い一般論なのだから。

投稿: TAKESAN | 2008年2月11日 (月) 15:53

私は大槻教授の「科学的に見てありえない」という表現が非常に嫌いでした。

ああいう表現をするから「科学で全て分かってるわけじゃないだろ」とか「今後覆されるかもしれない」なんて反論を許すんだと思っていましたが、そういった反論を導くための呼び水だったのかもしれないと今では思います。

その方が盛り上がりますからね。

それでも、彼のそういった「演出」が、「科学者」のステロタイプを作り上げ、「科学者」のイメージをネガティブなものにしてしまったという問題はあると思います。

投稿: Noe | 2008年2月12日 (火) 12:13

Noeさん、今日は。

確かに、そういうような言い方を、よくされていましたね。

大槻さんの、ものを言い切る態度とか、淡々としている所が、キャラクターとして、ウケるものだったのかも。
もしかすると、社会に、何となくの科学者ステレオタイプみたいなものがあって、それに合致する「実際の科学者」が現れたので、ステレオタイプを強化してしまった、というのも考えられるのかも知れません。

いずれにしても、テレビ等のマスメディアって、「切り取る」装置ですから、気を付けるべきなのでしょうね。

投稿: TAKESAN | 2008年2月12日 (火) 12:46

こんにちは、皆さん。相当にピンボケな話をしますね。

この前、中学生が5人ばかり「体験学習」に来た訳です。でもって研究開発なんて体験させて上げようもないので、私の方に回ってきたから「模擬的に依頼分析の体験」という事で、赤外分光器で未知のプラスチックを測って、スペクトル集と付き合わせて同定するなんて体験をして貰ったわけです。皆さん若くて物覚えも良いから、2時間も体験した後は、結構未知の試料からサンプリングしては「ポリプロピレンだ」とかできるわけです。その時、ふと思ったんですよね。私はそういう分析をかれこれ30年近くやっている訳ですが、実際にやっている操作そのものは、その2時間体験した中学生とそう違わない訳です(笑)。この「たいして違わない様に見える」という部分がまさに「周回遅れ」という表現にぴったしだなと思うわけですね。

もちろん、その中学生と私の間には、すさまじい実力差があるわけですよ、私なら相当サンプリングしにくくて、スペクトルが混合物で複雑な試料を測らされても、スペクトル集に無い化合物でもなんとかするけど、中学生にはできないわけです(別に中学生に勝てても嬉しくは無いけど:笑)。でも、簡単な試料を測っている時の捜査そのものは同じに見える訳ですね。その時に「この人も中学生と同じ力量だ」と思うかどうかが、「周回遅れ」を理解するポイントかも知れないと思ったりする訳です。

投稿: 技術開発者 | 2008年2月12日 (火) 17:23

技術開発者さん、今晩は。

ああ、まさにそんな感じです。
知らない人から見れば、合気道一級と四段の違いが解らない、みたいな。

批判批判な人達は、土俵に乗っている訳ですから、「周回遅れ」と批判されても、仕方無いですね。

文脈を替えて同じ言葉を適用してみると、ニセ科学を主張したりする人は、「科学について」周回遅れな訳ですね。

この言葉にどういう意味合いを含めるかは、それぞれですね。私は、批判批判の人に周回遅れと言う場合には、「調べずに言っているでしょう?」という強い調子を含めていますけれど。いや、そもそも、自分で使った事、あったかな…。

投稿: TAKESAN | 2008年2月12日 (火) 18:38

こんにちは。

困っていたのですが、A-WINGさんのありがたいアシストがあったのでなんとか応答してみました…

「周回遅れ」は僕ははてブコメントで最近見かけるようになってきたような気がしたので使ってみました。もちろん、この言葉に強い批判の意味を込められることも承知の上です。

投稿: dlit | 2008年2月12日 (火) 21:32

dlitさん、今晩は。

とても困惑してしまう書き方ですよね。

読もうと思ったらどんな風にでも読めてしまう、の典型、と言うか。

投稿: TAKESAN | 2008年2月13日 (水) 00:17

ふと思ったこと。

ニセ科学批判批判(とかGENさんとか)の対象は、2ちゃんねるではないでしょうか。
あの中では、「正しい側」からの嘲笑や罵詈雑言が飛び交ってますから。
(でもそれならそうと書けばいいのに。2ちゃんねるがソースとは言いづらいのかな?)

投稿: Noe | 2008年2月13日 (水) 09:09

Genさんの場合は、近しい人が、血液型性格判断信奉者的認識を罵倒した、という経験があったみたいですね。

個人のそういう経験によって得られた認識が、たとえば2ちゃんねるのスレを見る事によって強化される、というのはありそうです。

ソースが2ちゃんねるのような場だったとすれば(Genさんの事では無いです。念のため)、それをソースとは言いにくいでしょうね。不特定多数が集まる場というのは解っているし、2ちゃんねるという場自体、かなり巨大なので、一般化しにくいのも、簡単に理解出来るでしょうから。それを根拠として示したら、そこを突っ込まれるのは容易に想像されると思います。

投稿: TAKESAN | 2008年2月13日 (水) 11:52

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