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2008年1月29日 (火)

知りましょう

そういえば。

超能力捜査を信じていたのは、いつの頃だったろう。

いや、信じていた、と言うより、「もしかしたらあるかもな」、という感じだったか。

そんなに前では無い。5年も経って無いだろう。

一体、何故そういう認識だったのか。

それは、「基盤」に目が行き届いていなかったから、と言える。

基盤、即ち、「物質」の振る舞い。

そして、その基盤の上に成立する、人間が物を見、音を聞き、味わう、その機序。

メカニズム。それは意識していた。

だけれど、物という概念について、浅い認識。

だから、

「見た事も無い遠くの犯行現場が意識に入って来て”見える”」、等といった現象の可能性を、比較的肯定的に捉えていた。

しかし。

自然現象の精密さ、巨大さ、そして、科学という知の体系の偉大さを知る。

人間の五官の構造・機能を知る。

人間は、解剖学的・生理学的な論理構造に規定された存在である、という事を知る。

そうなると、透視能力等を素朴に信ずる事が、いかにバカバカしいか、解ってくる。

人は言う。

否定出来るのか?

科学を妄信しているのではないのか。

頭が固いのではないか。

違う。

では問う。

あなたは、何故自動車が走るか知っているか。

テレビが映る仕組みを知っているか。

今読んでいる本が、どのように作られ、どうやって運ばれ店頭に並ぶか、説明出来るか。

私達の生活を成り立たせている様々なものの「基盤」に思いを馳せた事は、あるか。

そこに思いを馳せてみるといい。

「どうなっているか」を、徹底的に考えてみて欲しい。

先人達の努力の跡を、辿ってみて欲しい。

自然の仕組みを解明し、記述しようとした壮大な歴史を、なぞってみて欲しい。

そうすれば、色々なものが「見えて」くる、と思う。

傲岸不遜な態度に見えるかも知れないけれど、

これは、心からの願いです。

「知って欲しい」のです。

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コメント

こんにちは、TAKESANさん。変なおとぎ話を考え付いたので書いてみます。

人類が弓矢というものを使い始めたばかりの頃のお話です。最初に作られた弓矢というのは、今の弓矢に比べて真っ直ぐに飛ばなかったり、当たってもなかなか獲物に刺さらなかったりしました。その当時ですから、人類は狩り関しては「狩りの神様」にお祈りをしました。当然、弓矢に関しても「神様にお祈りすれば良く当たる」と言うことも信じられていました。

2つの村がありました。どちらの村も神に祈りながら弓矢を使って狩りをしていましたが、お祈りの仕方が違いました。

Aという村では、狩りの間に様々な弓矢を作って的に向かって飛ばし、真っ直ぐ飛んで的に良く刺さる弓矢を工夫して、狩りの前にお祈りをして狩りに出かけます。Bという村では、「そんな工夫をする時間があるならお祈りをしろ」とひたすら時間さえあればお祈りをして、そして狩りに出かけます。Aという村では、バランスの良い弓や鏃や矢羽根のついた矢が工夫されましたが、Bという村では、お祈りの仕方ばかりが工夫されました。

山の獲物が極端に少ない年がきました。A村では、獲物は少ないけどなんかその年の冬をのりきるだけの蓄えができてなんとか冬を越しました。B村では、冬をのりきるだけの蓄えができずに皆餓死してしまいましたとさ。おしまい。

なんていうかな、私だけではないと思うのだけど、自然科学の研究者だって、「うまく行って欲しい実験」の時には「祈る」のですよ。神にか仏にか天にかは知らないけどね。でもね、その祈りは、「やれる限りのことをやった後」なんです。我々は、そういう努力の末の祈りで生き延びて来た者たちの子孫だと思うのですよ。

投稿: 技術開発者 | 2008年1月29日 (火) 12:41

技術開発者さん、今日は。

私が今のような認識に至ったのは、「知ろうとした」から、なのですね。で、どうしてそうなったかというと、「何も知らない事を知った」、からです。

そうすると、色々な事が見えてくるのですよね。そして、自分が何を知らないかが、より正確に解ってくる。

「自分が考えた程度の事は他の人も考えてきたであろう」、なんかも、そういう経験から思い知りました。

自分の周り、それも、ほんの数十センチ先の所にも、不思議が溢れてるんですよね。その「不思議の仕組み」を知ろうとするのが、大切なのではないかな、と。

投稿: TAKESAN | 2008年1月29日 (火) 13:02

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