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2007年12月11日 (火)

ルーペ

コメント欄に書こうとしたら、ちょっと長くなった。

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ぶっちゃけ、finalventさんのような、凄い知性の持ち主なら、ちょっとそっち方面にアンテナを向ければ、容易に理解して下さるだろう、なんて思ってたりもする訳です。知識も驚異的ですしね。とは言え、色々調べた上でのエントリーなのかも知れないんですよね。

言えるのは、”昨今ネットで一部流行の偽科学バッシング”とは、恐らく昨年に盛り上がった現象の事を指しているのだと思われるが(違う事は無いでしょう、さすがに)、そこでの中心的な立場であったと言える、きくちさんや田崎さん、apjさん達は、必ずしも、海外の疑似科学批判者等に準拠している訳では無い、という事。たとえば、針治療なんかは、○○○○○(←人名。ソース失念したので、伏せます)とかからは、かなり批判される事がありますが、こちらでは(どちら?)、未科学とされる事も多いかと思います。もしそれが、事実に反して、科学的に実証された、と謳ったりした場合には、ニセ科学とされるのですね。

繰り返すと、必ずしも、今までの、いわゆる「疑似科学」批判者等に、そのまま従っている訳では無い、という事。だから、A-WINGさんが、日本発というのを踏まえて、「Nise Kagaku」としてはどうか、と、NHKの文字起こしを英訳する際に、仰ったりしたのですよね。議論は、色々なされている訳です。そういう所を押さえておかないと、ニセ科学批判者は宗教をも否定する、なんて誤解が出てきてしまったりも、するんですよね(宗教に関しての意見は、論者によって、かなり違いがあると思います)。

当然、ニセ科学を批判する人の間でも、意見が分かれる事は、ある訳です。温泉の効用表示はどうか、とかね。これはグレーゾーンと言えるのか、それとも黒か。そういう所も、議論の対象になります。もちろん、「どう考えても黒」、というものも、ある。

カッコつけた言い方をすると、「ニセ科学批判」には、ニセ科学とは何か、とか、そもそも科学的とはどういう事か、というのを考える、知的な活動そのものを含んでいる、と。と言うか、そういう活動を含まないものを、「批判」などとは表現しないのです。

↑ちと、論理が甘いかも知れませんね。おかしな所とか、誤解があれば、ご指摘頂ければ、ありがたいです。

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「科学論」カテゴリの記事

コメント

 鍼治療は二重盲検で”痛み止め”の効果が確認されている(プラセボ群より優位)という話もありますね。そのメカニズムは、プラセボ効果と同じくエンドルフィンだという話もあり、ややこしい。
 私も聞きかじっただけなので、本格的に追ってみないと正確なところはわかりませんが、効果に関しては科学の領域かもしれません。

 ただ、灸も含めて、その理論的背景についてはニセ科学っぽい(これもまたちとひっかかるところがあるので保留)のでひとくちには言えないかもしれません。

投稿: newKamer | 2007年12月11日 (火) 09:56

newKamerさん、お早うございます。

確かに、ややこしいですよね。

当然、鍼を刺すという入力と、心身の状態の変化、という出力との関係を、科学的方法によって明らかにすれば良いのですが、まだ、充分な論証がなされた、とは言えないのでしょうね。

で、そういう状況なのに、メカニズムを想定し、その根拠として、科学とは相容れない概念を用いたり、科学を積極的に否定したりする場合が、あるのですよね。

まとめると、メカニズムとして、生理学的・心理学的論理を前提としてはいるが、実証不充分な内に、それがなされたと称するのはニセ科学。説明原理に神秘的概念を用いたり、実証そのものを否定した場合には、オカルト等と看做される。
といったところでしょうか。
細い鍼を刺す事によって、心身に有効な影響を(プラセボより高い効果を)与える、というのは、科学的仮説で、現時点では、未科学と言えるのだと思います。

複雑ですよね。鍼を刺す事自体が効果を及ぼすのか、それとも、経穴の位置が密接に関連するのか、とか。あるいは、経絡の論理をどうするか、とか。そうなると、気功の概念と重なってくるのでしょうけれど。
偽鍼を用いた研究を根拠に、効果そのものに懐疑的な人も多いでしょうし。

投稿: TAKESAN | 2007年12月11日 (火) 10:55

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080124/1201132364

ほう…。

「昨今」と「疑似科学批判」を結び付けているのは、意図的なんでしょうね。そうじゃ無いとしたら、勉強不足としか言えないし。――と思ってもう一度読んでみたら、ホントに解って無いんじゃないか、という気がしてきた。
もしかすると、最初から、「ニセ科学批判」の事では無くて、どこか別の所で、「疑似科学批判」が話題になっていて、それに対して言っているのかも知れない。
まあ、だとしたら、誰の事なのか、ちゃんと明らかにして下さいね。ややこしくてしょうがない。

投稿: TAKESAN | 2008年1月25日 (金) 12:32

finalventさんは、kikulogとかapjさんのブログとか、読んでおられないだろうなあ。
かなり膨大な議論が蓄積されてきているのに、ああいった論評をされると、何だかなあ、と思ったりするんですよね。エントリーを引用するなりして言及すれば、それを元にして、建設的な議論も出来るのかも知れないのにね。

投稿: TAKESAN | 2008年1月25日 (金) 12:37

こんにちは。

どうもどのような言説(群)を相手に愚痴っているのかつかめなかったので成り行きを見守るだけだったのですが、ブクマコメントでは冷静な意見も散見されたのでちょっと安心しました。
しかしあの書き方だとどうにも反応しづらいですよねえ…なんかコメ欄のやりとりも煮え切らない感じですし。

投稿: dlit | 2008年1月25日 (金) 17:02

dlitさん、今晩は。

そうなんですよねえ。一体何について仰っているのか、今一つ判然としないのでした。

コメント欄に、
▽▽▽引用▽▽▽(finalvent 2008/01/24 18:26 )
というか、聖書なんか、信者は死後復活するとか書いているわけで、そういう本を売るのは疑似科学であり詐欺とかいわれも、みたいな。だから、これはただ社会の合意と、科学集団への信頼というだけの問題だと思うのですしょ。
△△引用終了△△(原文ママ)
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080124#c1201166817

こういう記述があるのですよね。疑似科学とか言われてもと言われても、みたいな。この文面から察するに、最近のニセ科学論はあまり押さえていらっしゃらないかな、と。なのに、「昨今の」、なんですよね。よく解らないなあ。論宅さんが最初にやってしまった誤謬に、似ている気もします。

投稿: TAKESAN | 2008年1月25日 (金) 18:23

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