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2007年11月 3日 (土)

メモ:血液型性格判断と血液型性格連関(相関、関連、関係、等)

○「血液型性格判断」説:「状態」に関する説。

状態とは:分布のあり方。各血液型ごとの性格傾向の構成比が、大きく異なっている、という状態。つまり、社会が「どうなっているか」、という仮説。これ自体には、血液型と性格との因果関係に関する主張は含まれない。

定性的な定義:各血液型における性格傾向の割合は、大きく異なる。そしてそれは、短時間の行動の観察から、高い確率で血液型を当てたり、血液型から性格傾向が当てられたりする程のものである。

定量的な定義:不明。どの様な根拠で定義を行うか。

○血液型と性格との連関のメカニズム:1)生物学的――ABO式血液型が、遺伝的・生理学的等の機構により、性格の形成に関連している。 2)社会科学的――社会的認知による、ステレオタイプの形成。知識が流布する事によって、その知識が性格形成に関与し、実際に分布が偏る。

血液型性格判断説とは区別して考える必要がある。

○統計解析。

母集団:標本を得た時点での全体。(たとえば、日本に住む○×歳~△□歳の男女) 経年による分布の変化が見出されれば、それは、社会的認知の影響を示唆する。それは論理的に、生物学的関連性の小ささを示す。

推定:各血液型ごとの、性格傾向の構成比を推定する。

検定:血液型と性格傾向との連関を、検定によって調べる。

この本を読んでいて、考え付きました↓

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結構良い本だと思います。ただ、統計の基本的な文献をある程度読んでいないと、ほとんど意味は解らないですね。直感的な理解を促そうとするあまり、かなり説明を端折っている所もあります(著者はそれを断って書いています)。尤も、何かを勉強しようとする場合に、何冊も参考書を読まないというのは、考えにくい訳ですが。

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コメント

ちがやまるさんも引用された、ABO FAN氏のこの部分、
▽▽▽引用▽▽▽
2つの異なる正規分布を比較する場合、平均から離れれば離れるほど、2つの差(比率)は多きくなるということです。
逆に、平均の近くで比較すると、それほど差はありません。
△△引用終了△△(原文ママ)
これだけの短い文章の中に、宇宙が広がっていますね。
「2つの差」の「2つ」って、一体何なのだろう。
しかもこれ、「小さい差を認めると、大きな差を認めた事になる、というのは何故か?」という問いへの答え、ですよね。

うーん、カオス。

投稿: TAKESAN | 2007年11月 3日 (土) 20:06

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