批判的思考を鍛えるために
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クリティカルシンキング―研究論文篇 著者:ジュリアン メルツォフ |
まだ途中までしか読んでいませんが、実に良い本です。
この本のユニークな所は第二部です。そこでは、創作した架空の「欠陥のある論文」の例が出され、一体、その論文のどこがおかしいのか、というのを、クリティカルに検討していくという、面白い試みが、なされています。
ただ、ちょっと難があるのが、章によってはかなり文章が読みにくい所、ですね。用語の使い方が統一されていない部分も、若干見られました。
とは言え、研究論文を批判的に見る際の、大切なポイントが纏めてあり、大変勉強になります。オススメ。
「クリシン」シリーズ、他の本も読まないと。
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コメント
http://www.yamato-gr.co.jp/ans/07-08/index.html
某ブクマ経由で。
これは良い纏め。ゲーム脳や少年犯罪増加説にまで言及されている。良く調べてあるなあ。
------
それに引き換え、電磁波対策に携帯に(以下略 某ブクマを参照)…って。なんじゃそりゃ。
投稿: TAKESAN | 2007年9月13日 (木) 12:08
同じサイトに、気功の話とか学力低下の話とかがあって、ユニークですねえ。
投稿: TAKESAN | 2007年9月13日 (木) 12:32
TAKESAN こんばんは。
クリティカルシンキングは、非常に大事なんですが、教育現場ではなかなか定着しないんですね。
日本語で、「批判的」なんて言うと、ネガティブなイメージで捉えられるせいもあるだろうと、ある教育学者の方と話したこともあります。
批判的にものを見ることができれば、水伝なんか使ったりしないですよね。
クリシン関連では、次の本もおすすめですよ。
「クリティカル進化論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法」
アマゾンの評価も良いようです。
投稿: ドラゴン | 2007年9月13日 (木) 18:20
ドラゴンさん、今晩は。
「批判」をネガティブに捉えるというのは、あるでしょうね。何でしょう、「文句」とか「揚げ足取り」とか、そういう意味合いを想起させる、と言うか。代わりに、「直感的」とかが出てきたりして。別に、相反する様なものでも無いんですけどねえ。
>「クリティカル進化論―「OL進化論」で学ぶ思考の技法」
お、面白そうです。上の本と同じシリーズですね。amazonでも絶賛ですね⇒http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E9%80%B2%E5%8C%96-%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC-%E8%AB%96%E2%80%95%E3%80%8COL%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96%E3%80%8D%E3%81%A7%E5%AD%A6%E3%81%B6%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%AE%E6%8A%80%E6%B3%95-%E9%81%93%E7%94%B0-%E6%B3%B0%E5%8F%B8/dp/476282139X
投稿: TAKESAN | 2007年9月13日 (木) 19:05
こんばんは。
この本は面白いです。私もお勧めします。
「OL進化論」も同時に読めてお得度upですし。
投稿: PseuDoctor | 2007年9月13日 (木) 23:40
今度、読んでみようと思います。
『OL進化論』という漫画があるのを、初めて知ったのでした(笑)
投稿: TAKESAN | 2007年9月14日 (金) 00:24
そのOL進化論のクリシン本、よさそうですねえ。
うちで「ニセ科学対策教材の種」のひとつとして紹介させていただきました。
ありがとうございました m(_ _)m。
投稿: 亀@渋研X | 2007年9月14日 (金) 04:09
亀@渋研Xさん、今日は。
北大路書房のクリシンシリーズ、4・5冊あるみたいで、今度、纏めて読んでみようと思っています。
「クリシン」の響きがなんかいい、と思う、今日このごろ。
クリシンのことか―――――っ!!!
投稿: TAKESAN | 2007年9月14日 (金) 11:56