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2007年8月30日 (木)

高級技の汎用性

覚え書きより。修正あり。

○術の汎用性

充分な闘気で向かってくる敵に対して、触れ合気の様な術技がどこまで通用するだろうか。

生理・心理学的反応がメカニズムの大部分を占めるのだから、相手の状態によって、技の効果も変わってしまうのではないか、という疑問が出てくる。我を忘れる程怒り狂っている敵に対して、そっと触れただけで(力学的に小さいエネルギーで)動きを止め、或いは体勢を崩す、というのは、やはり難しいのではないか。

○考えられる答え

  • 練習時の様な、ある程度の協調的な関係があり、お互いに平静な状態である場合にのみ通用する、(非協力な”敵”を制する目的からすると)汎用性の低い技術である。
  • 相手の状況に左右されない(つまり、ごく敏感な生理学的・心理学的メカニズムに働きかける)。という事は、誰にでも、どの様な時にも、相手が反応するだけの刺激が与えられるならば通用する、極めて汎用性の高い技術である。

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端的に書くと、こうです。

「軽く触れる程度の力で相手を制すると言われる技には、どれくらいの汎用性があるのですか? こちらを殺そうとする相手にでも、出来るんですか?」

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武術・身体運動」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
先日、通りすがりとしてコメントさせていただいたものです。

自分もよく女性から「合気道は力を使わずに相手を倒せるから私もやろうかな」と言われて返事に困る事がよくあります。
(自分がやってるのは合気道ではありませんが)

さて、本気でこちらに危害を加えるべく攻撃してくる相手を制圧する事はそう簡単な事ではないとと思います。
確かに中には「危険を予知し、そういった場所に近づかない事も護身だ」と言う人もいますが武と付くものを修行しているのですからある程度は対処できるようにはしたいものですね。

投稿: kuro | 2007年10月 5日 (金) 08:06

kuroさん、今日は。

仰る通りだと思います。

高岡英夫氏は確か、「行動次元の護身」と、「運動次元の護身」を、分けておられました(ソースが手元に無いので、記憶を頼り)。行動次元というのは、仰る様な、危ない所には近づかず、という次元ですね。運動次元というのは、実際にトラブルに巻き込まれた場合の次元。
で、これら両方の事を考える必要があるのだと思います。

それを踏まえると、武術の技が実際に効くか、というのは、運動次元の護身ですね。
こちらに積極的に危害を加えようとするのですから、なかなか、テレビで紹介される「誰でも出来る護身術」の様にはいかないでしょうね。体格差なども考えなくてはなりませんし。なにより、心理的な状況が、全く異なるものでしょうから…。

投稿: TAKESAN | 2007年10月 5日 (金) 11:58

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