« 選んだのは | トップページ | メンテなんすよ »

2007年7月31日 (火)

アップデートされない知識

ニセ科学を信用する理由の一つに、何年も前に学んだ知識がそのまま残っていて、それが正しいと思い込んでいる(から、それを利用したニセ科学的言説に傾き易い)、というのがあるでしょう。経験と合致していたり、マスメディアの情報だからと信じていたり、という事もあると考えられます。知識を更新しないのですよね。たとえば、現在の日本の水道水の質の高さを知らずに、過度に不安を持ったり(水道水の「不味さ」という実感がきっかけだったりする)。水道水は不衛生、もしくは危険、という信念を持っていれば、そこにつけ込まれる虞があります。農薬にしても保存料にしてもそうなのでしょう。技術が未熟であったり、研究が不足していた頃に言われた危険性等に関する知識は、たとえ当時は事実であったとしても、現代も、それがそのまま通用するとは、限らないのですね。

で、知識をアップデートするには、コストが掛かる訳ですね。時間的にも金銭的にも。しかし、今の時代、WEBという、とても便利なツールが普及していて、相対的に、掛けるコストは低くて済む様になっているのですよね。それを使わない手は無い。でもまあ、脳を使うという意味でのコストには、あまり変わりが無いので、そういう「面倒」な事が嫌いな場合、古い知識をそのまま用いるのでしょうね。

あれですか。10年前に友人宅で、ダイヤルアップでインターネットに繋いでWEBをやった事しか無い人が、今の時代に、「ネットって、画像が一枚表示されるのに、3分くらい掛かるんでしょ? そんなのやってられないよ」、と言う様なものですか。一体いつの話してんだよ、という。

|

« 選んだのは | トップページ | メンテなんすよ »

「随想」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
知識の更新がされず、古い知識だけで語る、というのもあるとは思います。
ただ、ある意味で、古い知識だけでも、その知識が正確なものであれば、それほど問題は無いだろうな、というのは感じはしますね。

例えば、水道水で言うのならば、「水道水には、これだけの薬品が使われている。これは、基準値と比べてこうだから危険だ!」というような古い知識に基づいているだけならば、「現在は、基準値が下がって、塩素もこれだけですから大丈夫」と説得することで納得してもらえると思うんですよね。
ただ、問題なのは、その古い知識をさらに簡略化して覚えてしまっている場合。TAKESANさんが仰っているように「水道水は不衛生、もしくは危険」という場合などは、古い知識というだけじゃないですからね。古い知識をさらに劣化させた形で記憶している、というものだと思います。

勿論、記憶のアップデートという問題はあると思いますが、同時に、記憶の劣化、という点も考えないといけないんじゃないでしょうか?

投稿: たこやき | 2007年7月31日 (火) 18:08

たこやきさん、今晩は。

論理は知っているが、具体的な知識が更新されていない場合、と、メカニズムなどには目もくれず、「○○は△△だ」、という単純化したかたちで記憶する場合がある、という事ですね。

何となく感じているのは、メカニズムに目を向ける人は、最新の知識に更新したいという志向が強いのではないかなあ、と。結局、科学の知はどんどん蓄えられている、という事に関心を持っている、という意味でもありますし。もちろん、更新を怠っていて、勘違いをしていたとしても、たこやきさんが仰る様に、少しの説明で、すんなり納得して貰えそうでもあります。

投稿: TAKESAN | 2007年7月31日 (火) 18:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/13103/7338131

この記事へのトラックバック一覧です: アップデートされない知識:

« 選んだのは | トップページ | メンテなんすよ »