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2007年7月18日 (水)

メモ:蔓延する、「科学を知らない人による反科学的言説」

それは、善意に訴えかける。公害・戦争・人間性の喪失・モノ至上主義・身体性の喪失 等々を説き、科学による弊害を強調する。その際、現代の犯罪の凶悪化(これ自体、言えない事)等を持ち出す場合もある。

科学知識を持たなくても、主張を展開出来る。つまり、「楽」。知らない人に対して、詳しく説明しようとしても、聞かれない可能性がある。当然。「知らない方が良い」と考える事すら、あるのだから。

自然信仰。科学の成果を忌避する。それを「人工物嫌悪」に結びつけ、自然物を過度に信頼する様になる。

これらは、部分的な正しさを含んでいる訳だから、それが完全に的外れであるとは言えない。だが、それが一般化され、科学や技術、科学者に対する敵意が広まる場合がある。

当然これは、ニセ科学の蔓延にも繋がる(私は、何度か書いていますが、リテラシーが劣化したというより、充分に普及していないのだと考えています。これは推測です)。科学知識に対して積極的に学ぶ事をしないし、科学に対して嫌悪を覚えていながら、科学技術の産に頼り切って生きている訳である(例外もあるだろう)。だから、科学的知識の欠如・論理的思考力(これは、科学知識とは、相対的に独立である)の脆弱さにつけ込まれる余地がある。何が何でも科学に頼らない、というのは、現実的には難しいから。アンビバレンス。

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コメント

人類が積み重ねてきた叡智をトレースすることに関心を持てない人があまりにも多くなりすぎた、ということでしょうか。

投稿: 通りすがり人 | 2007年7月18日 (水) 13:40

通りすがり人さん、今日は。お久しぶりですね。

そうですね。その一因として、トレースする事を促すのが少ない、というのもあるかも知れません。負の面を強調し過ぎて(勉強は面白く無い、とかの、日常の教育も含めて)、毛嫌いさせてしまう、と言うか。

投稿: TAKESAN | 2007年7月18日 (水) 14:33

 今はどうなのか知りませんが,ちょっと前の国語というのか,道徳というのか,学校で扱っていた教材の論説文みたいなものには,「科学≒文明が進むと自然からしっぺ返しを受ける」的な説教臭いものがけっこうありました。
 何か科学だとか文明だとかの発展が,人間の疎外を生むという,いかにも古臭い思想が皇帝的に語られていたような気がします。そういうのも部分的には正しいことがありますね。影響を受けた人も多いかもしれません。

投稿: 中猫 | 2007年7月19日 (木) 05:14

中猫さん、今日は。

学校の授業であったり(道徳の時間とか、教師の脱線話とか)、漫画や小説であったりとかが、そういった思想を受け容れるきっかけになるのでしょうね。で、きっかけはそれで良いと思うのですが、それと共に、科学知識を学んだりするのも必要ですよね。無反省に受け容れる(鵜呑み)のではなく、批判的に検討すべきなんですよね。一般的には、色々な分野の知識を得ようとする姿勢が重要かな、と思います。

投稿: TAKESAN | 2007年7月19日 (木) 12:46

エントリーを上げる事でも無いので、ここに(別に意味は無いです)。

某ブクマ経由で、マイナスイオンがニセ科学である事を娘さんに教えて貰った、というエピソードが紹介されているブログを見ました。何でもその娘さん、学校で教えられたとか。で、ネットで調べる事を、親御さんに促した訳ですね。

で、ニセ科学について学校で教えられたというのが、学校関係者GJですし、ネットで調べればそういう情報がある事を、さらりと教えてあげられる娘さんも、GJですね。

投稿: TAKESAN | 2007年7月23日 (月) 12:46

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