道具
以前から考えていたのですが、竹馬って、凄く良い、武術(に限りませんが)のトレーニングにもなるのではないかと、思っています。
細い棒で支持しなければならないので、嫌でも、バランスを意識せざるを得ませんし(気を抜くと倒れるので)、手足同側を前に出す運動なので、武術の体捌きにも繋がります。
又、手足の動きが、竹馬によって制限されるので、倒れこむ様にして前に進む、という運動を、促し易いですね。膝の伸展で進もうとする意識も、抑えられると思います。多分、(少なくとも初心者は)手足をどうする、というより、「竹馬をどう動かすか」、という所を、意識するのではないでしょうか。これは、総身の操作に意識が向き易い、という事ですね。
この様に、道具が動きを規定する事によって、全身の連動の上達を促す、というのは、重要ですね。身体をちゃんと働かせないと出来ないという状況を、作る訳ですね。
古来、そういうトレーニング方法は、色々ありますね。紙を敷いて体捌きをするとか、敢えて、つるつるの床の上で稽古するとか。今だと、バランスボールなんかですね。こういうのは、目標がはっきりしているので、やる気も起こるのではないかと思います。
尤も、「道具に頼ってばかりではいけない」、という考えも、ある訳ですが。何気無く床に立っている様で、実は、普通の人が平均台に立っているかの様な、細かいバランスの取り方をしている人も、いるんですよね。まあ、理想的には、そうあるべきですが、ある程度道具を頼りにするのも、上達の手掛かりという意味で、有意義なのではないかと思います。
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