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2007年4月23日 (月)

分子生物学的?

某ブクマ経由⇒分子生物学的武道論 (内田樹の研究室)

あの…、端的に言って、全く意味が解らないんですが。

何故か、はてブで絶賛されてる…。

もしかして、私の読解力が、絶望的に低いんですかね?

何で、武道の動きの説明に、あんなアナロジーを用いるんだ。しかも、滅茶苦茶飛躍してません? 皆さん、ああいうのが好きなのかなあ。ぶっちゃけ、あんな説明で、武術を、訳が解らん文化っぽく表現しないで欲しい。

皆さん、武道論の部分、意味解ります? 私には、さっぱり。

武術的には、相手を緊張させなくちゃ駄目ですよ。バイオメカニクス的にも。武術とか武道とかの、意味が違うのかも知れませんけどね。「武道」に、どういう意味を含めたいんでしょうね。

後、「分子生物学的」って、何か違う様な。福岡氏が分子生物学者、ってだけの気が。

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コメント

「分子…」というのは基本的に遺伝子因子に関係した学問について言及するときに用いることが多いようですが… ネット上に出回っている「分子…学」というのは単に単位が細かいと言うだけで本来の意味の遺伝子関連学的な観点を持ち合わせているものはほとんどないですね。「分子…」といっただけでなんか格好いいような感覚で使われているのが現状ですね。

本筋とは関連ない横レスなのかもしれませんが…。

投稿: Coach*Romi-kun | 2007年4月23日 (月) 07:35

1時間後に、専門家らしい方の的確な指摘がついてました。
でも、一度この話が心のスキマに落ちちゃった人は、読まないかも知れませんねぇ。

投稿: A-WING | 2007年4月23日 (月) 10:50

Coach*Romi-kunさん、今日は。

自分の知らない分野の本を読むなりして、「齧って」、それをアナロジーに用いるのは、武術・武道の世界では、よくありますが、内田氏は、大学で教鞭を執っておられる方ですよねえ…。いかがなものかと思います。
ぶっちゃけてしまうと、かなり幼稚ですね。高校生が、ムズカシイ本を読んで断片的な知識を得て、それを他の分野に安易に適用して、「おお、これで説明出来るぞ!」と言っている様な。

言い過ぎかなあ…。

投稿: TAKESAN | 2007年4月23日 (月) 11:34

A-WINGさん、今日は。

一見やんわりと、実は痛烈に、批判されていますね。

武術に関心がある人間にとっては、ああいう風なアナロジーを用いて説明するのは、やめて頂きたいです。個人的にやるのは、全然構いませんけれど。

コメントでも指摘されている様に、何とでも言えるんですよね、ああいうのは。

武道論の部分は、何も言っていないに等しいです。主観に基づいた前提が多いですしね。

何故、はてブなんかでは、肯定的に扱われているのでしょうね。

10年前だったら、「ナルホドナァー!」、となったかも知れませんけれど。

投稿: TAKESAN | 2007年4月23日 (月) 11:47

コメント欄に、
 >こういうところから,サイエンスに対
 >する誤解が瀰漫していくなかなぁとも
 >思うわけでして.
とありますが(原文ママ)、正にそうですね。
そして、それと共に、武道・武術に対する誤解も、瀰漫していくのでしょうね。
ただでさえ、武道・武術を科学的に見ようとする人は、余りいないのに…。

投稿: TAKESAN | 2007年4月23日 (月) 11:53

そうそう、私が上に書いているのを読んで、「こいつは、武術の深い所が全然解っとらん!」と思われる可能性もあるのですね。武術の神秘性とか、他文化に対する優位性を信じたい、守りたい人は、そんな解釈をすると思います。

投稿: TAKESAN | 2007年4月23日 (月) 11:57

科学の断片的なフレーズから勝手な妄想を膨らませてしまったダメ言説の典型例みたいなかんじですね.ホントに「高校生がムズカシイ本を読んで…」ってかんじで安直.科学にも武道にも失礼なんじゃないかと思います (武道はよくわからないけど).
しかも元になった「科学」の話も(引用を見るかぎりでは)おかしいし (ってそれは内田氏のせいじゃないですけど).福岡伸一氏,雑誌「ロハス」に連載持ってて波動な人と対談たりしてたしなぁ.

コメントがついていたのは気付きませんでした.妥当なコメントですね.
…やや慇懃無礼感が漂いますが,それもまたよし :-p

投稿: たかぎF | 2007年4月23日 (月) 14:21

たかぎFさん、今日は。

あれが何故か、はてブで賞賛されていたりして、ちょっとびっくりでした。

あの引用の内容を「合気道の稽古に応用」って所から、既に意味が…。応用って何よ? という感じです。

 >福岡伸一氏,雑誌「ロハス」に連載
 >持ってて波動な人と対談たりしてたし
 >なぁ.
ほう、それは又、なかなか…。

あのコメント、なかなか上手いですね。皮肉を利かせている様な、丁寧に諭している様な。

武術の説明で、色々独自の概念を用いる事自体は、まあ、構わないと思うのですね。それは、個性として、認めるべきだと考えています。
しかし、内田氏は、いかにも「科学っぽさ」を仄めかしていて、良くありませんよね。しかも、武道論は、何を言いたいのか全く解らないし。
本当に、科学にも武道にも、失礼だと思います。

投稿: TAKESAN | 2007年4月23日 (月) 15:08

こんにちは、TAKESANさん。

>もしかして、私の読解力が、絶望的に低いんですかね?

元の文を書いた人の「科学的知識」というか常識が「絶望的に低い」様に見えますよ。

別な所にも書いたけど、「無秩序」とは秩序を持たない「全ての場合」なんですね。52枚のトランプが、絵柄順もそろって番号が昇順に並んでいる「場合」というのは全ての並びの中で一通りしかなく、後は全て「無秩序」な並び順なんです。そのため、無作為にシャッフルするなら、「秩序のある」並びになる可能性は天文学的に低いということが「エントロピー増大の法則」の基本なんです。そのことが分かっていれば、「たわごと」としか思えないのです。

投稿: 柘植 | 2007年4月23日 (月) 15:22

http://blog.tatsuru.com/2007/04/21_1028.php

 >文系の人間の文章は(私の書くものを
 >含めて)、どうしても修辞過剰にな
 >り、表層にあれこれの「仕掛け」が多
 >すぎて、ロジックそのものの構成的端
 >正とその破調という「大技」を繰り出
 >すことにはいささか不向きである。
うむ、思いっきり、自覚なさってるじゃないですか。文系と一般化するのは、どうかとも思いますが。

私は、アナロジカルな表現が用いられているのを見ると、そのアナロジーは妥当か、と必ず考えるので、結局、その分野の知識が無いと、すごく気持ちが悪くなるのですよね。実は、全くおかしな喩えの可能性も、ある訳ですしね。
特に、自然科学の論理を用いる場合には、慎重にしないと、無茶苦茶的外れな事を言ってしまいかねません。

投稿: TAKESAN | 2007年4月23日 (月) 15:24

柘植さん、今日は。

実は、内田氏の武道論を、いくつか読んだ事がありまして、かなり微妙だと思っていました。甲野善紀という、武術を研究している方との共著を、ここで取り上げた事もあります。

他の分野の知識を断片的に取り入れて、「成る程」と言っている暇があったら、学術書の数冊でも読み込めば良いのに、なんて思ってしまいます。

そもそも武道をやっておられるのだから、運動生理学やら生体力学やらを、勉強すべきだと思うんですけどねえ…。

他の武道関係の文章も、読んでみようかな、と考えています。

投稿: TAKESAN | 2007年4月23日 (月) 15:39

まさに同感です。僕も常々ことあるごとに言っているんですが、「サイエンス」や「ネイチャー」がまともに読めもしないのにやたらと引用したがる一部のトレーナーなど「学識経験者」ぶるエセ科学的トレーニング唱道者が体育業界にもいることと、全く以て同じレベルじゃないですか。

言い過ぎではないと思います。

投稿: Coach*Romi-kun | 2007年4月24日 (火) 01:15

他分野について書かれたものを読んだら、「解らない」、となるのが、普通だと思うのですよね。「自分がやっている事に役立つのでは」、という意識で捉えてしまい、断片的な知識を安易に「撮み食い」するのは、駄目だと考えています。

解らない事を解らないまま置いておくのが、他の分野を尊重する事だと思いますし、「解らない」からこそ、「解ろう」とし、勉強するモチベーションになると考えています。

投稿: TAKESAN | 2007年4月24日 (火) 01:36

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