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2007年4月17日 (火)

両立

初めから分析的に見ようとすると、「零す」事があると思うのですよね。論理では「捉え切れていない」所(「捉えられない」では無く)を、切り捨ててしまいかねません。私は、ホリスティックな見方を重視していますから、そんな感じで見ています。
勿論、現象を、科学的分析的に研究する事を、否定するものではありません(ここに、くどいくらい書いていますね)。たまに、ホリスティックな見方を重視する余り、科学的方法そのものに嫌悪感を示す人がいますが、それはそれで、極端な態度です(関連:Interdisciplinary: 潜在的擁護システム)。

直観と論理が相反すると思っている人が、いる気もします。論理的認識力を高めたら直観力が衰える、という感じで。そういうものでは無いと思うのですよね。厳しい事を言えば、そういう認識は、勉強しない為の言い訳です。

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「随想」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、TAKESANさん。

>直観と論理が相反すると思っている人が、いる気もします。論理的認識力を高めたら直観力が衰える、という感じで。そういうものでは無いと思うのですよね。

直感というものを論理的に分析するということをやってみると分かるのですが、直感というものの多くが「過去の整合経験」から、パターン認識として「整合性」を感じ取っている様に思うわけです。

ある工場の製品不具合の話を聞いて「こういう部分はどう管理されていますか」と質問しておいて、後でその部分が不具合の原因だった事がわかったりした時に「柘植さん、工場も見てないのにどうして分かるんですか」と言われるのだけど、私にも分からない。漠然と「こういう部分が関係しそうだな」と浮かぶだけなんですから。

若いときから様々な不具合の相談を受け、分析技術を使いながら原因探索を手伝ってきた経験というのが、私の中にデーターベースを構築していて、一種のエキスパートシステムが、最もヒット率の高い「類型」をはじき出しているという事なんですね。

こういう風に直感を考えると、データーベースが充実していて、エキスパートシステム検索効率が良いほど「直感」はヒットするだろうということが分かります。いずれにしろ、過去にきちんとした「整合経験」を積まないと、ヒット率は上がらない訳です。

投稿: 柘植 | 2007年4月18日 (水) 09:26

柘植さん、今日は。

正にそういう感じですね。

結局、無意識の「本棚」に本を詰め、それを整理する作業が必須だと思います。

こういうのは、心理学や哲学にも関係する、面白い対象ですね。状況論や認知科学なんかでも、研究されている様ですけれど。

投稿: TAKESAN | 2007年4月18日 (水) 14:17

柘植さん、TAKESAN、こんばんは。

>直感というものの多くが「過去の整合経験」から、パターン認識として「整合性」を感じ取っている様に思うわけです。
私は、サッカーをやっていたんですが、サッカーでは、流れを読むというのがとても大事なんです。それは、まさに直感なんですが、決して思いつきとか山勘ではありませんね。
敵のゴール前でボールがこぼれてくるのをよく決める選手がいますが、偶然そこにいたのではなく、そこに来るなという、そんな感覚があるのです。でもそれを言葉では説明できない。未経験者には決して身に付いていない感覚なんです。やはり経験に裏付けされているんだと思います。

数学の問題でも、最初に分かって、それから証明していく人がいます。私にはできませんが。
ただ、フェルマー予想なんかも、そんなの数字は無さそうだと素人目にも映りますが、それはあくまでも素人の山勘みたいなものです。ある程度数学を深めていくと、とんでもない問題であることが分かっていくようです。経験や知識によって見える世界が違っているんですね。

投稿: ドラゴン | 2007年4月18日 (水) 18:44

ドラゴンさん、今晩は。

身体運動の場合だと、「身体知」と言われたりもしますね。「技」とか「型」とかの意味を考えると、この種の問題にぶち当たります。
自動車の運転の喩えも解り易いですよね。慣れない内は、注意を、周囲の対象にまんべんなく向けて、それを顕在意識で処理しようとするから、大変疲れますが、熟達するに従って、無意識の情報処理に任せて(つまり直感)、「勝手」に動くのですよね。で、顕在的には、最も注意を払わなければならない場所を見て、運転する訳ですね。

これは、脳のリソースの最適化とも関わると思います(タイムリーな事に、丁度先日、「塗り絵」の話も出ましたね)。

あ、でも私、ペーパードライバーです(笑) 何じゃそりゃ。

これはしつこいですが(笑) 身体知という概念を重視する余り、論理的・分析的知識を蔑ろにする人もいますね。自然科学者はアトミスムだ、とか言って、的外れな非難をしたり。それはいかんですね。両方勉強すりゃ良いのに、という感じです。

投稿: TAKESAN | 2007年4月18日 (水) 19:08

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