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2007年3月19日 (月)

へそ曲がりですいません

『サンデープロジェクト』で、陰山英男氏のメソッドの紹介を、やっていました(す)。

で、「早寝・早起き・朝ごはん」の重要性が主張されていたのですが(脳パワーアップの秘密、とか出てます)、まあ、ある生徒の生活習慣を見て、それだけきっちり勉強すれば、成績も良くなるでしょうな、という感じでした。テレビ視聴と偏差値の関係とか睡眠時間と偏差値(就寝時刻と学力も。どちらか一方だったかも)の関係を、棒グラフで表して、負相関するという事も、言っていましたね(睡眠時間は、ちょっと複雑ですが)。

あ、今、朝食をとる頻度と「知能指数」の関係を、グラフで出してます。「食べさせれば食べさせる程良い」なんて、滅茶苦茶な事を言ってるぞ…。誰も、疑問に思わないのかな? まあ、中には、怪しげに見ている人も、いるでしょうね。

観ながら書いているので、実況風で(笑)

サンプルは、山陽小野田市の全小学校(13校)だそうです。

先ず、皆さんの統計リテラシーを、どうにかした方が良い気が。せめて、相関と因果の違いとか、擬相関と干渉変数の論理くらいは、知っておくべきかと。

「名門校に入った」というのを、効果を示す為に持ち出すのは、どうなんでしょうか。

「早寝・早起き・朝ごはん」を心掛けている人は、自殺・いじめが少ないらしい。

「早起き」の定義が、よく解らないなあ…。始業時刻を基準にしていますよね。19:00から仕事の人も、「朝」起きなければならない、って事ですかね。学生にだけ当てはまる、という意味? だったら、そもそも普遍性に欠ける気が。朝9時頃に始まる仕事以外は全部脳に悪い、と言うのかな?

経験:私は、10代の頃は、「早寝・早起き・朝ごはん」でしたけど、全く、状態は良く無かったですね。今は、「遅寝・遅起き・一日二食」ですが、現在の方が、圧倒的に頭の回転は良いです。所詮は個人の主観ですが。研究者とか技術者とか、完全にアウトじゃないですか?

何か、「音読で前頭前野が…」というのも言っていましたね。

そもそも、グラフの縦軸の目盛り方は、あれでいいのだろうか。

ところで、百ます計算って、教育心理学とかで、効果は検証されているのでしょうか。

これも主観:私は(多分)、ドラゴンさんが主張される様なやり方に共感を覚えるので、陰山メソッドの様なやり方を見ていると、どうにも受け付けられないです。と言うか、子どもの頃にあれをやらされたら、絶対抵抗しただろうな、と思います。

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「随想」カテゴリの記事

コメント

明かにこれは、相関関係と因果関係を取り違えていますよね。
個人的に心配なのは、これを見て「朝食を食べさせ、テレビを規制さえしておけば成績があがる」なんていう勘違いをする人が出てくるんじゃないか? ということですね。

はっきり言って、朝食を食べている、とか、テレビの視聴時間だとかっていうのは、全ての生活習慣の中のごくごく一部でしかないですからね。
仮に朝食を摂っていなくても、そのほかの部分がきっちりとしている子供の方が、成績がよくなるでしょうし、反対に「早寝・早起き・朝食」だけきっちりしていても、他がダメならば成績はだめになる。
それを誤解させる表現でしかないと思いますね、こういうのは。ゲーム脳とか、そういうのでもよく使われる批判ではありますが。

投稿: SST | 2007年3月19日 (月) 08:40

そう言えば、
「「早寝・早起き・朝ごはん」を心掛けている人は、自殺・いじめが少ないらしい。」
というのは、一体、どういう統計なんでしょうか?

「いじめ」と言うのは、「いじめ」を「する」側なのか、「される」側なのか、という問題もありますし、「自殺」に至っては、そもそもちゃんと意味があるだけのサンプル数で調べたのかさえ不明。
なんか、信頼に欠けますよね。

投稿: SST | 2007年3月19日 (月) 08:45

こんにちは、皆さん。

私なんかの批判は「話を脳に持っていく必要性はどこにもない。もっていくな。」の一言なんです。

科学なんてものが、社会にひろく受け入れられる前から、大人は子供に「規則正しい生活」をさせようとしてきました。経験的に「そうする方が生きて行きやすい」と分かっていたからです。

結局、「脳にかこつけないと、生活習慣一つ子供に教育できない」という親の「自分の生き方が曖昧でだらしない」という事の現れにすぎないように見える訳です。

投稿: 柘植 | 2007年3月19日 (月) 09:52

SSTさん、お早うございます。

陰山氏、かなり「言い切って」いました。
で、私がガックリきたのは、聞いている人達が、「フムフム」という感じだった所なんですよね。ああいうコーナーだから、取りあえず立てておけ、という心理が働いたのかも知れませんが、どっちにしても、ちょっと駄目ですね。

 >「朝食を食べさせ、テレビを規制さえ
 >しておけば成績があがる」なんていう
 >勘違いをする
いるでしょうねえ。昔あった「頭の良くなる食べ物」みたいに。朝食食べさせて成績上がらなかったら、「ウチの子は才能無いんだ」とか、結論するのかな。ちと極端ですが。

 >どういう統計

番組では、陰山氏が発言したのみでした。資料は無かったですね。そういう統計がある、というのは、どこかで見た気もするのですが、憶えていないですね…。ご存知の方がおられたら、教えて頂ければありがたいです。

投稿: TAKESAN | 2007年3月19日 (月) 11:13

柘植さん、お早うございます。

いわゆる神経神話に繋がりますね。

やっぱり「根拠」が欲しいのでしょうね。しかも、簡潔、かつ強力な根拠が。

本当に科学的に、物事を考えるならば、「そう簡単に結論はつけられない。だから考え続けるべき」、となると思います。

ああいう番組を観て、「だから科学は還元主義で駄目なんだよ」、という誤解をする人も、いそうです。ああいう還元主義が駄目なのは、その通りですが、それが科学的方法の典型と思われると、困りますね。

第三の変数の話とか、心理統計のテキストなんかには、必ず載っているんですけどね…。まあ、別にそんな勉強しなくても、何かおかしい、と思うべきですが。私が中学生でも、気付いたでしょうね。

投稿: TAKESAN | 2007年3月19日 (月) 11:21

http://blog.livedoor.jp/rve83253/archives/941601.html

こちらに、陰山メソッドについての感想が載っています。私も、全く同じ様な感想を持ったのですね。正直に言うと、少し寒気を覚えました。

因みに、こちらのエントリー、必読の内容です。亀@渋研Xさんが、以前紹介しておられたブログです。

投稿: TAKESAN | 2007年3月19日 (月) 12:13

本文の「朝食を採る」を、修正しました。SSTさんのコメントで気付きました。

投稿: TAKESAN | 2007年3月19日 (月) 13:31

TAKESAN、みなさん、こんばんは。

TAKESANは、守備範囲が広いですね。私も見たかった。
これについては、柘植さんの言われるとおりです。
たとえ学力につながらなくても、生活習慣はよくしなければなりません。
教育力のない親が、安易に飛びついているようです。指導力のない教師も同様でしょう。

SSTさんの指摘のように、いじめについては、明確な統計はありません。
加えて言えば、早寝早起きをする、お年寄りの世界にもいじめはあります。
 
>私は(多分)、ドラゴンさんが主張される様なやり方に共感を覚えるので、陰山メソッドの様なやり方を見ていると、どうにも受け付けられないです。
そう言っていただけると、大変嬉しいです。
ただ、陰山メソッドも効果はないか、と言われれば、あるんです。ジョギングのようなものでしょうか。ジョギングでも、まったく運動していない人には効果がありますよね。でもアスリートにとっては、準備運動でしかない。ジョギングで、サッカーがうまくなりませんし、格闘技にも強くなりません。それと同じでことだろうと思います。
でも、これを検証するとなると、結構難しいですね。専門家は、ダメと証明しても業績にはなりません。だから、だれもやろうとは思わないでしょう。


投稿: ドラゴン | 2007年3月19日 (月) 18:32

ドラゴンさん、今晩は。

いえ、堀江被告が出ていたので観ていたら、陰山メソッドについてもやるというので、観ました。たまたまです(笑)

学力と生活習慣を結びつけようとする所に、強い違和感を覚えるのですよね。勿論、関連する事もあるのでしょうけれど、それは、極めて慎重に検証していかなければならないと、考えています。

 >ただ、陰山メソッドも効果はないか、
 >と言われれば、あるんです。
川島氏のメソッドとも、通ずるものがありますね。内容自体は、短時間に多くの計算をさせたり、沢山の漢字を書かせたり、というものですから、ある程度の即効性もあるでしょうし、基礎体力をつけるという意味では、効果はあるのだと思います。ただやはり、万能であるかの如く言われる(様に私には見えました)ので、冷静に見るべきでしょうね。
武術でたとえると、ひたすら素振りをさせる事に近いと思います。ある程度は、体力もつきますし、技術の向上も望めますが、結局、そのメカニズムとかをちゃんと考えないと、本当の向上(←それは何だ、と言われると、説明は難しいですが)は、望めない気がします。

投稿: TAKESAN | 2007年3月19日 (月) 19:01

こちらへは初めて投稿させていただきます。私もTAKESENさんと同じでたまたま観た者です。

「百マス計算」は、話には聞いてましたが実践を見るのは初めてでした。
これは昔で言えば「そろばん」ですね。確かに集中力の『訓練』としてみれば有効かとも思います。
しかし皆さんがおっしゃる通り、内容には「?」と思う部分がかなりありました。

私がひっかかったのは、「知能指数が上がった」というコメントでした。この「知能指数」ってどのように計ったのでしょうか?
かつての知能検査では単純な計算問題なども出題されてました。もし今もそのような問題が出題されてるのだとしたら、「百マス計算」に慣れた子ならば容易に良い点数がとれるでしょう。
その辺の所が明らかでないところで、安易に「知能指数」が上がったなどという発言は、それこそ勘違いを生み出す事になるのではと感じた次第です。

また他に気になったのはやはり「いじめ」です。
「前よりいじめが減った」とのコメントでしたが、果たして学校ではいじめをどれだけ把握していたのでしょうか?
そもそもいじめというものは、学校や教師に気付かれぬように行われているものです。どのような方法で実態を把握していたのかぜひ知りたいところです。

全体を通して言える事ですが、確かに部分的にはそれなりに有効性もあるとは思います。
ただ気をつけて見なければならない事は、これは学習ではなく、あくまで「訓練」であるという事ですね。
実際の学校では長い長い時間があります。その間生徒同士のふれ合いや教師との関係など、画面では紹介されなかった多くの学校生活というものがあります。
それらを見せずしてこのメソッドだけを取り上げ、これによって学力が向上したと結論付けるのにはやはり疑問を感じます。

私としては、この学校で図工の教科がどのように行われていたのかが気になるところです。

投稿: OSATO | 2007年3月19日 (月) 23:55

OSATOさん、今晩は。

私も、気になったのは、仰る様に、「知能指数」とか「偏差値」を、ちょっと前面に出しすぎかな、という所でした。知能指数や偏差値の概念を、正確に理解している視聴者が、どれくらいいるのか、と考えます。どちらも、能力の程度を表す象徴、程度の意味で、一般には見られていると思います。

 >「知能指数」ってどのように計ったの
 >でしょうか?
好意的に取ると、心理学的に信頼のおける知能検査を行った、という事なのでしょうけれど、詳細が解りませんね。知能検査の成績は変動しますから、効果があった、と言えるかは、不明ですね。ちゃんと、心理学的に検定しなければならないと、思います。

いじめについても、仰る通りだと思います。果たして、いじめと認識される行為の実態を、どれ程正確に掴む事が出来るのか、疑問ですね。どちらかと言えば、その詳しい方法の方を、知りたいくらいですね。

ああいった、○○メソッドというものは、慎重に見ていかないと、徒に有効性が喧伝され、恰も万能であるかの様なイメージを、持たれてしまう可能性があると思います。脳トレにしても、そうですね。

投稿: TAKESAN | 2007年3月20日 (火) 00:44

kikulogで、陰山メソッドの話が出てきたので、上げておきます。

投稿: TAKESAN | 2007年7月 5日 (木) 15:41

TAKESANさん夜分失礼致します。
百ます計算の効果はジョギング程度ですか。
計算が苦手な私でも効果あるのかな。

ところでご紹介のkikulogの所、ドラゴンさんのコメントに注目して読んでみました。
良い事書いてますね。
ドラゴンさんのおかげで「かけ算は同数累加」とか、初めて知りました。
すぐにメモ帳に書き留めましたよ。
嫌いだった数学の印象ががほんの少しですが変わりました。
教え子さんは幸せですね。

投稿: TAKA | 2007年11月17日 (土) 03:18

……。

えっと、今、過去記事を眺めていて気付いたのですが、TAKAさんへのレスで、抜けていた所がありました。大変申し訳ありません。

凄く遅いレスになってしまいました。お許し下さい。

------

百ますは、充分な実証的根拠があるというのは、私は、見聞きした事は無いですね。単純な計算を、より早く答えられるとか、そういう所を鍛えるには、良いのかも知れません。もちろん、それが、認識力一般に役立つと言うのは、早計かと感じます。

ドラゴンさんのコメントは、いつも参考になります。

割り算なんかも、割られる数から割る数を何回引けるか、を出すのだ、という説明なら、理解しやすいかも知れませんね。

投稿: TAKESAN | 2007年12月11日 (火) 17:01

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