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2007年3月 8日 (木)

ロールプレイング?

これは、森昭雄氏が批判される際に、よく触れられるのですが、森氏は、ゲームのジャンルも、ろくに把握していないのですよね。『ゲーム脳の恐怖』を未読の方もおられると思うので、引用します。

 ロールプレイングゲームにもいろいろな種類がありますが、前頭前野の活動を増大させたソフトは、単にファンタジー的なものではなく、ホラー映画のような、スリルと恐怖感を抱かせるものでした。自分が敵にみつかって殺されないように敵陣に進入し、相手を威嚇しながら画面上で突き進んでいくというゲームだったのです。(P104)

ゲームをしない人にはピンと来ないかも知れませんが、よくやる人は、「この人は何を言ってるんだ?」となると思います。勿論、各ジャンルを厳密に定義するのは、大変難しいのですが、共通了解として、「ホラー映画のような、スリルと恐怖感を抱かせるものでした。自分が敵にみつかって殺されないように敵陣に進入し、相手を威嚇しながら画面上で突き進んでいくというゲーム」、というくだりを読んで、「ああ、RPG(ロールプレイングゲーム)ね」、と感じる人は、いないでしょう。恐らく殆どの人は、『バイオハザード』の様なゲーム(ジャンルとしては、「アクションアドベンチャー」等でしょうか。RPGに含める人は、いないでしょう。バイオハザードで、HPとか、各パラメータを数値で表したりしたら、「アクションRPG」にはなり得ますが、RPGの典型例としては、ドラクエやFFでしょう)を、イメージした筈です(実際に何を用いたかは不明。情報希望)。

まあ、「単なる勘違いかも知れないし、それ程本質的な問題では無い」、という見方もあるかも知れませんが、ゲームプレイの脳に与える影響を研究すると主張するならば、その程度の知識くらいは、当然、身に着けておくべきだと思います。

これは何度も書いていますが、「ゲーム」が与える影響を調べるのなら、ゲームそのものを分析するべきです。もし、ジャンルを全く問わず、ゲームに普遍的に共通する要素が悪影響を与えると主張するのだったら、それを明らかにすべきです。しかし、森氏は、ゲームによって差があると、自ら言っているのですよね(最近の、DSに関する発言にしても)。そういう所も、矛盾している訳です。

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上にも書きましたが、ジャンル分けは、難しいですよね。『モンスターハンター』シリーズは、「アクション」ではあっても、「RPG」に含める人はいないでしょうし、『ゼルダの伝説』シリーズの場合は、もうちょっと曖昧ですね。シリーズのどれを見るかによっても違いますし。『聖剣伝説』シリーズは、アクションRPGと捉える人が多いでしょう。色々な要素が絡み合って、認知されるのですよね。いわゆる「ストーリー性」を重視するかにもよるでしょうし、そもそも、メーカーの発表の影響も受けるでしょう。そういった意味で、大変曖昧です。ただ、『探偵 神宮寺三郎』シリーズをアクションと考える事はあり得ないし、『バーチャファイター』をサウンドノベル(これはそもそも、テキストと音声をベースにしてグラフィカルな情報を制限して、プレイヤーの想像に任せる、というコンセプトな訳ですから)と見る事も、あり得ません(笑) そういう意味では、はっきりと区別出来るものも、あります。

そう言えば、昔は、『グーニーズ』(古っ)なんかを、「アドベンチャー」と、言ってませんでしたっけ? 記憶違いの可能性大、ですが。

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