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2007年3月 9日 (金)

最も苛烈な批判者たれ

corvoさんや柘植さんのご意見を伺って、評価する側の要求水準の高さが重要だ、という所に、共感を覚えました。

で、私は、それと共に、自己評価のレベルも肝心なのではないかな、と思います。つまり、どんな他人よりも、自分自身が、自分を厳しくチェックする、という。自己を客観視する事ですね。その様なメタな視点も、大切です。まあ、それが過ぎると、完全主義的認識に陥ってしまう危険性も、ある訳ですが…。

私は、大東流合気柔術の、故・佐川幸義師範に私淑しているので、木村達雄氏の『透明な力』に、強い影響を受けたのですが、それを読むと、佐川師範の、凄まじい「厳しさ」を、垣間見る事が出来るのですよね。全く妥協を許さない姿勢、一つの事に打ち込みながらも、他の研究を怠らない柔軟さ。そこに、感銘を受けました。

こんな事を書いてはいますけれど、言うは易く…、なのです。

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「随想」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、TAKESANさん。
王陽明の四句教というのがありましてね。

善無く悪無きは心の体、
善有り悪有るは意の動、
善を知り悪を知るはこれ良知、
善を為し悪を去るはこれ格物

この四句に王陽明の考えが凝縮されていると言っても良い教えなんです。

私は「自分に厳しくしなさい」とかいう教えが苦手なんです。なんだか、ずっと厳しく自分を締め付けていなくてはならない見たいな感じがしてね。そうではなくて、ほんの少し自分を「よく見る」癖をつけると、自分の心に動く感情が「足りない」のか「動きすぎ」なのかが分かる様な気がする訳です。そして自分自身に「何か足りない」とか「これは感情に走りすぎだ」とわかる部分が必ずある訳ですよ。この「足り無さ」とか「動きすぎ」という部分が「心の発する悪」であり、「このくらいにするとちょうど良いな」の部分が「善」であるわけです。そして、それが分かるという部分が「良知」である訳ですね。そして常にそれに従って行動出来るなら「物(この場合は法則という意味に近いです)に格(いた)る」つまり、常に正しい行動ができるという事になる訳ですが、私はまだ「良知」の存在をかすかに感じることができるのみですから、これ以上の解説はできない(笑)。

「自分に厳しくしなさい」が苦手なのは、それが他律的に感じるからでして、「良知に従う」なら、その状態で「極めて心安らか」なのですから、その方が「楽で楽しい」からそうしたく成って当然なんですね。

投稿: 柘植 | 2007年3月 9日 (金) 08:20

ぼくは批判的なエントリを書くときは、できるだけ批判をしている自分を追い詰めるように書くようにしているつもりです(うまく行っているかどうかは分かりませんが)。

と云うわけで、コメント欄でいきなり軟化したりしてることがあるのは、その緊張感に耐え切れないという理由もあったり(^^;

投稿: pooh | 2007年3月 9日 (金) 08:53

柘植さん、お早うございます。

私自身、以前は、自分を厳しく見る、という事をし過ぎて、ちょっときつい状態に陥った事があります。ですから、柘植さんのお話は、とても参考になりますし、頷けます。

現在は、年齢のわりには、そこそこ出来ているかな、なんて自己評価していますが(←うわあ…)、幸い、そこそこ時間はあるので、まだまだ研鑽していけると考えています。

投稿: TAKESAN | 2007年3月 9日 (金) 11:26

poohさん、今日は。

 >できるだけ批判をしている自分を追い
 >詰めるように書くようにしているつも
 >りです
これは、感じます。

私は、自分で書いた文章を、他人になったつもりで読んで、批判を仮定していくのですが(反論も用意しておく)、お陰で、推敲を数十回やったり…。何してるんだ、自分、て思う事も、しばしばです(笑)

投稿: TAKESAN | 2007年3月 9日 (金) 11:31

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