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2007年3月 4日 (日)

100%忘れる? 詭弁 15分

SSTさんに頂いた情報で、以前ご紹介した、森昭雄氏の講演会に参加された方の記事に、追記があったのを知りました⇒たこの感想文: 潜入! ゲーム脳洗脳セミナー!!

これは貴重な情報ですね。引用します。

 本文にも書きましたけれども、いきなり司会の男性の紹介から「ゲームの悪影響を」と始まり、幼稚園協会会長は「教育に生かして欲しい」と挨拶。さらに、講演後にも肯定的な言葉で締める、と完全に好意的に扱っていました。もしこれが「こんな考え方もある。自分で判断して欲しい」という主旨ならば、もっと言うべき事は沢山あるはず。この内容が「こんな考え方があることを紹介する講演会」で通るのであれば、集会を行っての実演販売であるとかも通ります(実際、会場で森氏の著書を売っており、黒山の人だかりができていました)。流石に、このコメントには呆れました。

これは、理系白書(理系白書’07:第1部 科学と非科学/5 過熱、脳ブーム)の、

市教委は「(ゲーム脳という)考え方があることを紹介する講演会。判断は聞いた人にゆだねたい」と話した。

この部分を受けてのものです。まさに詭弁。

次に、”「15年間、ゲームを毎日7時間やってきた大学生は無表情で、約束が100%守れない」”の部分。ちょっと細かいですが、これについて感じる疑問。

  • ゲームを毎日7時間というのは、どの様にして調べたか。自己申告か。家族や友人に聞き取りを行ったのか。
  • 小・中・高時代に毎日7時間ゲームをするのは、時間的に、とても困難である。通学しながらも、それ程長時間行ったのか。
  • 毎日とは、文字通り「毎日」か。ゲームをやらない日はどの程度あったのか。
  • 「約束が100%守れない」とは、どういう意味か。約束を忘れるという事か。憶えていて守らないという事か。誰に対してもそうなのか。「100%」とは、「忘れる事がある(100%”は”守らない)」という意味か、それとも「守る事が無い(100%”を”守らない)」という意味か。
  • そもそも「約束」とは、何を指しているか。森氏との約束か。友人やアルバイト先、家族との約束にまで亘るのか。森氏と5回約束して5回忘れても、「100%」ですよね。

大体、「100%○○だ」、なんて、日常会話では、誇張表現として用いられるのが一般的、ですよね。普通、冗談でしょう。それを講演会とかで、真面目に紹介するなんて…。尤も、聴衆がどの様に受け取ったかは、よく判りませんが。

で、このエピソードは、森氏の話で、結構出てくるものですが、記事によって、表現が微妙に異なります。

  • たとえば私が調べたある青年は小学生のころから毎日7時間ゲームをやってきたが、約束はほぼ100%忘れる。アルバイトもゲームセンターで、就職はゲーム関連の会社を受けたが、すべて落ちてしまった。いまは音信不通」という。(携帯メールでも脳が壊れる? 拡大する“ゲーム脳”汚染
  • 脳波の検査をするといっても、約束をすぐに忘れてしまう。小学一年から毎日7時間ゲームをしてきた学生は、約束は100%忘れてしまう。(第6回読売NIEセミナー

森氏が、どれ程とんでも無い事を言っているかは、VOD Service:教職員登場・森昭雄教授「ゲーム脳からの解放」を観れば、よく解りますよ(13分30秒辺りに、「小学生の場合、ゲームは15分くらい」という発言あり)。

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コメント

ども、よいこです(^0^)。

理系白書ブログにて、質問してみました。
まあ、また忙しいで逃げるでしょうけどね(^^;。

投稿: JosephYoiko | 2007年3月 4日 (日) 17:38

JosephYoikoさん、今晩は。

今までのパターンからすると、又はぐらかしそうな気はしますね。

実際に、記者の方が聴講したかどうかがポイントですね。そうでありながら、市教委のコメントだけ載せたとすれば、余り納得出来るものではありません。
で、さすがに、記者が一人も行かなかった、という事は無いでしょうから、やはり、あのコメントだけを載せるのは、微妙な所ですね。

元村氏の返答を待ちたいと思います。

投稿: TAKESAN | 2007年3月 4日 (日) 23:00

あー、こちらをお読みの方に向けて、これは書いときます。

今の所、講演の進行、関係者の発言について詳しく書いておられるのは、リンク先のブログ(「たこの感想文」さん)くらいです。他に言及しているブログなりは、ありません(私は参照していません)。
なので、JosephYoikoさんは、理系白書で質問を出され、他の方の情報も求めておられているのですね。慎重な言い回しな訳です。

これを書いておかないと、自閉症云々の時と、似た様な事になりかねないので。細か過ぎかも知れませんし、状況は違いますが、昨年の世田谷講演の時も、同じ様な事を書きましたので、念の為、という意味で。

投稿: TAKESAN | 2007年3月 5日 (月) 00:15

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