予測
理系白書でゲーム脳が取り上げられるかどうかに、注目しています。
初回は、波動商法が取り上げられた訳ですが(含む水伝)、今後、ゲーム脳を取り上げるかどうかについて、色々パターンが考えられます。つまり、
- ゲーム脳を取り上げ、毎日が最初期に紹介したことについて、何らかの釈明がある。→最も望ましい展開。たとえ、謝罪に近い釈明があったとしても、なぜ今まで放っておいたのだ、という批判は免れるものではありませんが。
- ゲーム脳が取り上げられ、元村氏の記事については触れない。→個人的には、最も可能性が高いと思います。大顰蹙を買うでしょう。
- ニセ科学の代表格と目されるものの内、ゲーム脳だけ取り上げられない。→不誠実。あからさま過ぎて、批判されるでしょう。「紙面の都合があるから、網羅的に取り上げる訳にはいかない」という言い逃れは通用しません。ゲーム脳をニセ科学の代表として取り上げないというのは、余りにも、記事として妥当さに欠けますから。
- いかにも代表格と考えられるものを、「いくつか」取り上げ「ない」。→狡猾。正当化の理由としては、上のものと同じ。たとえば、あえて、血液型性格判断とゲーム脳を取り上げない、という場合。
果たして、どの様な展開になるでしょうか。
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コメント
http://rikei.spaces.live.com/blog/cns!B2DB7723CECCAA05!8188.entry?_c=BlogPart
ゲイムマンさんは、徒労感を覚えていらっしゃるのではないですかね。このまま記事でゲーム脳にふれなければ、もう…。
元村さんは、自身(と、所属する組織)の「声の大きさ」を、自覚なさった方が宜しいです。
http://rikei.spaces.live.com/blog/cns!B2DB7723CECCAA05!8201.entry?_c=BlogPart
きくちさんは、「じゃあ新聞記者は何をやったんだ?」なんて書いてませんが…。読み方の問題かも知れませんけれど。
投稿: TAKESAN | 2007年2月 1日 (木) 14:17
思うのですがやはり、彼女の現時点でのスタンス自体は肯定的に捉えたいです。
彼女自身の(今の)認識はともかく、足りない自覚は補ってもらって、彼女ができる限り誠実でいられるように。言葉は悪いですが、彼女がその立場のもつ巨大な力を今後よい方向に使えるように。
ぼくたちが急いで彼女の自覚を促すのが、ぼくにはもっとも重要なこととは感じられないのです。
投稿: pooh | 2007年2月 2日 (金) 08:16
poohさん、今日は。
私も、そう捉えたい所ではあります。ただ、ゲーム脳に関心を持つ者、又、ゲームをよくする者としては、今回の特集でどう捉えられるか、というのは、やはりはずせない事なのですね(取材はされている様です←理系白書のコメントより)。理系白書のコメント欄での責められ方とか、私の書き方は、拘っている、又、過剰に攻撃的だと見られるのも、承知はしているのですが…(これでも、エントリーは、限りなく穏当に書いているつもりではあります)。
悩ましい、というのが、正直な所でしょうか。
投稿: TAKESAN | 2007年2月 2日 (金) 12:43
補足です。
個人的には、今、理系白書のコメント欄で、ゲーム脳についての見解を求める必要は、特に無いと思っています。時期的に。なので、本エントリーの様なもの(今後どうなるか、という予測)を、私は書いたのですね。
投稿: TAKESAN | 2007年2月 2日 (金) 13:04
TAKESANさんの意図は、誤解していないつもりです。
あのブログ、トラックバックができないらしいのが悩ましいところですよね。コメント欄で収めるべきではない議論も、他に届ける方法がなかったりとか。
世の中には某柘植さんのように、昔から掲示板やブログのコメント欄を住処にしていて、登場を心待ちにされているような方もいらっしゃいますが。
投稿: pooh | 2007年2月 3日 (土) 07:18
poohさん、今日は。
>トラックバックができないらしい
コメント欄が、少し紛糾していますね。私も、あちらでのpoohさんのコメントの、ご指摘通りだと思います。しばらく見守っても良い気がしますね。記事に直接関わる議論は、構わないとは思いますけれど。
今は、柘植さんの出された「保守性」という言葉について議論になっていますが、何か、少し誤解もあるみたいですね。柘植さんが出された「健常な」という部分が、抜けてしまっているというか。柘植さんは、「保守」にネガティブなイメージを持たれる事を踏まえた上で、「社会の健常な保守性」という言い方をされていると思うのですが、ちょっとずれて取られてしまっている様です。
投稿: TAKESAN | 2007年2月 3日 (土) 12:56
http://rikei.spaces.live.com/blog/cns!B2DB7723CECCAA05!8250.entry?_c=BlogPart
柘植さんのコメントの調子が、強いですね。珍しいですね。実際、「受け手によって語感が変わってくることもあり、言葉は難しいと思います。」(上記エントリー)などと書かれれば…。
これは結局、「受け取り方は読み手次第」という逃げ道を、用意している訳で。ニセ科学の「ニセ」の部分が価値判断を含んでいるのは、それこそ一見すれば解るので、ニセ科学批判者が、何故敢えてその語を用いる様になったかを、調べ、知らせるのを、そもそもやるべきでしょう。そこから、「ニセ」という語が適当か、という議論が始まるのは構わないと思いますが、どういう定義かも載せずに、「語感が変わってくる」と言うのは、ずれています。
理系白書の、「科学と非科学」という表現に違和感を覚えたのは、私だけでは無いと思います。
参照:http://grape.astron.s.u-tokyo.ac.jp/~makino/journal/webpages/mainichi-motomura-2006-04-21.html
投稿: TAKESAN | 2007年2月 6日 (火) 13:41
http://plaza.rakuten.co.jp/sasoimizu/diary/200702070001/
うーむ。やっぱり、「ニセ科学」にして、どの様に用いられるかを、ちゃんと説明した方が良かったじゃないかなあ…。
投稿: TAKESAN | 2007年2月 7日 (水) 21:07
再び予測。多分、当たるでしょう。
理系白書では、ゲーム脳関連記事を、「締め」に持ってくるのではないかと思います。そこで、最も初期に元村氏が取り上げた事について、何らかの釈明があるでしょう。どの様なものであるかは、なかなか読めませんが、謝罪に近い説明があるのではないかと、考えています。
もし、単なる、ゲーム脳のニセ科学性の紹介だけだったりしたら…。
投稿: TAKESAN | 2007年2月21日 (水) 13:24
こんにちは、皆さん。私の言葉の調子が強いのは、皆さんと違って「ゲーム脳」のせいじゃないんです。
長年、悪徳商法レス屋としてマスコミの報道に苦汁を飲まされてきた「うらみつらみ」がどうしても出てしまうわけです。
だってね、マスコミが取り上げる半年も前から、昨日は一人、今日は一人と被害者一人ずつを励まして解約に向かわせているのがレス屋なんです。ローンの支払いだって、正しく行動すれば止められるし、チャラにもできるわけです。でもって、やっとマスコミが取り上げると「多額のローンが残る事になります」で記事が終わって居たりする訳です。
我々にしてみたら、「泣き寝入りを誘発する気なのか!」と怒りたくもなるわけですよね。まあ、悲惨な結果と伝えることで、被害に合わない警告としてはそれで良いのかもしれないけどね。
レス屋っていうのは「どぶ泥」の生き物なんですよ。どぶ泥に身を浸すから落ちた人を押し上げる事ができるんです。汚れない岸で記事書かれて納得なんてできるものじゃあないんですね。
投稿: 柘植 | 2007年2月21日 (水) 18:15
柘植さん、今晩は。
大変参考になるお話でした。
私とかゲイムマンさんは、主にゲーム脳についての指摘をしていますが、元村さんが記事を書いてから、4年以上経ち、理系白書ブログでも散々指摘されているにも拘らず、ああいった調子です。その間にも、森昭雄氏の講演会が各地で行われており、学校の授業でも使われている、というのは、周知の通りです。
本音としては、とにかく早く、何らかのアクションを起こしてくれよ、という思いです。
投稿: TAKESAN | 2007年2月21日 (水) 19:30
明日は、ゲーム脳かな。他のは大体出てきたし。
某ブクマ経由で知ったブログで、ゲーム脳が授業参観に出てきた例があったので、明日エントリーを上げます。
投稿: TAKESAN | 2007年2月27日 (火) 20:23
次回は、明日みたいですね…。
しかも、タイトルが替わってるっぽいです。
投稿: TAKESAN | 2007年2月28日 (水) 17:37
おはようございます。
ゲーム脳、遂に出ましたね。ただ、予想通りというか、自分たちのやったことに関しては、全く説明無し、ですね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/rikei/news/20070301ddm016070202000c.html
しかし、町田市教育委員会、あれだけ一方的な講演会にしておいて、
「(ゲーム脳という)考え方があることを紹介する講演会。判断は聞いた人にゆだねたい」
って…。
投稿: SST | 2007年3月 1日 (木) 07:46
SSTさん、お早うございます。
丁度、理系白書ブログと併せて読んだ所でした。以下、今回の記事を読んだ時点での感想。少々感情が入ります。
全く不充分です。話にならない。中立を装っているだけです。理系白書ブログの、一技術屋さんのコメントが、当を得ています。
元村さんのコメントは、もう、駄目です。駄目過ぎです。引用。
>あの頃は科学
>記者として未熟でした。科学は
>万能・・・とまでは思ってませんでし
>たが、「いい加減な科学」が、自分の
>取材する範囲にあるとは思っていなか
>ったところがありました。だまされる
>のは自分に科学や研究のバックグラウ
>ンドがないからだ、記者として失格だ
>と思ったことが何度もあります。
>宗教団体による「クローン赤ちゃん
>誕生」報道も含めて、科学記者として
>の能力の限界を感じ、反省することば
>かりです。いくつかの失敗経験を通
>して、よい意味で「疑う」作法を学ん
>でいるところです。
>「一技術者」さんにも、長い目で見て
>いただけたらと思うのですが・・・。
「長い目」とは一体なんでしょうか。長い目で見た結果、どうなってしまったのか、知らないのか。
何で、この反省の部分を、新聞記事に書かないんだ?
投稿: TAKESAN | 2007年3月 1日 (木) 10:53