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2007年2月14日 (水)

基本技

私は、体系の基本に据えられている技法は、チャーハンやオムレツの様なものだ、と考えた事があります。

よく、チャーハン(オムレツ)は、基本であり、それを見れば、料理人の技量が解る、という話を聞きます。つまり、ここで主張されているのは、チャーハンやオムレツは、手順はそれ程複雑では無いけれども、基本的な調理の技術が要されるので、その上達具合を確認するバロメータになる、という意味ですね。だから、「基本が大切」と言われる訳です。

ただ(ここからが本題)、気をつけなければならないのは、チャーハンやオムレツを何百万回作った所で、他の料理の練習をしなければ、それらを作るようにはなれない、という事です。基本が大事、と固く信じて、ひたすらそれに邁進し、研鑽を積んでも、その技術自体は上達するでしょうけれども、他に必要とされる技術なり知識なりは、身に着かないのです。つまり、基本だからといって、それを過信してはならないという事です。武術のエピソードで、ありますね。基本の技をひたすらやっていて、達人の域に踏み入れた、というものが。これは恐らく、基本の重要性を認識させる為の、教育的装置の様なものでしょう。

ただ、武術と料理の類推なので、厳密に対応している訳では無い、というのは、断っておきたいと思います。武術の流派によっても、主張は様々です。正に、「チャーハンだけ作っていれば達する事が出来る」、と主張する派や武術家はいますし、複雑な型の体系を学習する事によって、対処法を身に染み込ませる、という考えもあります。議論に厳密さを求めるならば、そういった所も、考えていかなければならないとは思います。その場合、議論の前提(そもそも、どんな目的で武術を学ぶか、等)を、しっかり設定する必要があります。

本エントリーで主張したかった事を、シンプルに言うと、「片手取り呼吸法を何万回やっても、それだけでは、四方投げが劇的に上達する訳では無い」、です。勿論、両者には、「身体運動」という共通点があり、その意味では、実は関連している訳ですが。この辺の議論は、高岡英夫氏の、初期の著作に書かれています。興味のある方には、参照をお勧めします。←本エントリーの論理が粗雑なので、ちょっとした逃げ道を用意しました(笑) 因みに、ここに書いた事は、ごく一般的な論理なので、他の色々な文化にも、当てはまると思います。

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