術語
近年,人間観を揺さぶるような不可解な行動が報じられることが多いが,そうなればますます「心理」を理解したいという気持ちが強まる。
こうして,心理学ブームが続いている。出版される心理学書の数は増えているし,日頃マスメディアで流される話題も多い。
しかし,このような「心理」への関心が「心理学」に対する一般の認識や理解に結びついているかとなると,疑問である。
心理学の用語(学術語)の多くは,いわゆる日常語の転用である。だから,一見やさしく感じられるが,じつはそこに落とし穴があることに注意しなければならない。用語が日常使っているのと同じだったとしても,学術語となると厳密な定義に従って使用されている。それにもかかわらず日常語のもつ不明瞭さそのままに受け取ると,内容を正しく理解できないままに終わりかねない。(辻敬一郎・星薫 編著『心理学初歩』 放送大学教育振興会,2002 3ページ)
これは、よく心得ておかねばならない事だと思います。そうでないと、お互いに同じ語を使っていても、意味が共有出来ない、という事が起こります。そうすると、いつまでも議論が噛み合わなかったりします。文脈によっても、学術概念として用いるか、一般に広く使われている意味で用いるか、異なるでしょう。ここではどちらの意味で用いるべきか、相手はどちらの意味で使っているか、等を考えるべきでしょう。戦術として、自分が学術的な意味で用いていて、相手がそれを認識していない場合に、敢えてそのまま、コミュニケーションを進める場合がありますね。教育目的等で。
自分のよく知らない分野で、その道の専門家が議論しているのを読んだり聞いたりする場合には、日常的に使われている言葉が出てきても、それが学術的専門概念である可能性を、常に念頭に置いておくべきでしょう。
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コメント
今、管理画面にアクセス出来ないので、こちらに。
http://lovelove.rabi-en-rose.net/blog.php?n=269
思うのですが、何故に「文系」ニセ科学なのでしょう。何度読んでも、付ける必要は、特に無いと思うのですが…。
投稿: TAKESAN | 2007年1月22日 (月) 18:27
あ、もしかして、文系を、「自然科学的知識が不充分な」という意味で使っているのかな。いや、そうすると、論理的に、ニセ科学は悉く「文系」って事になるか…。
私はシンプルに、どの分野において主張されているかによって、文科系か理科系かに分類するものなのだと思っていましたが(分ける必要があるかは別にして)。マイナスイオンは自然系、血液型性格判断は心理学系、経済学上では社会科学系、という風に。勿論、はっきり切り分けられるものでは無く、一つのニセ科学でも、ある広がりを持っているでしょうけれど。
投稿: TAKESAN | 2007年1月22日 (月) 18:51