« 何をか言わんや | トップページ | ウエート »

2006年12月 1日 (金)

文科系的水伝批判

水伝を、自然科学以外の観点からも考察しているブログの記事を、集めてみました。

So-net blog:Chromeplated Rat:構造主義言語学による「お水さま」論考序説(水伝の、記号学的考察追記:というか、記号学を援用して水伝を皮肉った、といった所でしょうか。他にも、興味深いエントリーがあります追記:御本人からコメントを頂きました。コメント欄をお読みください

鴉工房: 「水からの伝言」って何だ鴉工房: 「水からの伝言」まとめ鴉工房: 「水からの伝言」まとめ2(画家としての観点から。私もコメントしていますが、コメント欄でのやり取りが興味深いです)

朴斎雑志: 「トンデモ原論」――人文系の「ニセ科学」対策(中国古典文学者による批判)

油小路ニュー中猫屋 『水からの伝言』から油小路ニュー中猫屋 憎しみの練習のことば(中猫さんによる考察。余談ですが、中猫さんの、血液型性格判断についての論考は必読)

あんねりあん(ぶろぐ編): 「水からの伝言」を信じないでください & メンタルマジック(オカルト系の番組の影響というのは、結構あるかも知れません)

「水の伝言」に対する反論は妥当なのか? - スポンタ通信 2.0 - 楽天ブログ(Blog)(ちょっと意図が読み取りにくい文章です。田崎さんとメールでやり取りをされたとのこと。でも、誤読されている様な気がするなあ…)

b# - 美しい日本語(言葉に絶対的な美醜・善悪はあるか? という観点から)

ココロ社:『水からの伝言』は真実だった!(これは面白い!)

思索の日々-投資とは未来に対する希望- - ”「水からの伝言」を信じないでください”は問いかたが間違っていると思う。(引用文の後段を読めば、田崎さんの真意は明らかだと思うのですが…)

亀の歩み - 水伝は事実ではないが、「水伝を事実と信じている人がいる」という事実に対しては、もう少し寛容であってもいいとおもう(「感謝のこころを持ちましょうね」、という精神なら良いのですが、「良い言葉を使いましょう」等だと、個人的な価値観の押し付けになってしまう可能性があります。で、水伝の場合、”「感謝のこころを持ちましょうね」という部分に共感”、というのとは、ちょっと違う気もします。そもそも、水に委ねてしまうのですから)

事象の地平線::---Event Horizon--- :: 水伝:科学だけの問題ではない(皆さんご存知の、apjさんのブログ。注意しておかなければならないのは、自然科学者が、自然科学的メカニズムだけでなくて、言葉の意味や道徳教育の問題にも言及している、という事です。元々、道徳教育に水伝が用いられた、という経緯がある訳ですから、自然科学者が言及するのは当然の事ですね。でも、これは、理科系の学者にとっても負担だと思うのですよね。もっと、文科系の人から声が上がって欲しいですね)

朴斎雑志: 水に芸術はわからない(朴斎さんによる、人文科学的水伝考察。これは傑作です。読むべきです)

思索の海 - 「水からの伝言」に言語学の立場から反論する(言語学の観点からの批判。言語の恣意性についても触れられていて、的確な内容です。水伝は、自然科学以前に、言語論的な問題であると思っていましたので、待ってました、という感じですね)

みみずくからの伝言 - 「あ」という音はない(こちらも、言語学的観点から。とても解り易いです。言語学やらゲシュタルト心理学やらを勉強すると、物理的に同じ刺激でも、状況によって意味が変わる、というのが、よく解るんですよねえ。見方を替えると、違う刺激でも同じ意味だと認識する、って事ですね)

|

« 何をか言わんや | トップページ | ウエート »

科学論」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。リンクありがとうございます。
きくち教授のところではご意見を拝読しています。

もちろん誤解はないとは思いますが、リンクいただいた文章はポエムであり、ファンタジーです(笑えない場合は私の責任です)。とか自分で書くのも艶消しですが、いちおう、こちらからご訪問いただいた方へのエクスキューズとして。

投稿: Chromeplated Rat : pooh | 2006年12月 1日 (金) 14:52

poohさん、今日は。

 >リンクいただいた文章はポエムであ
 >り、ファンタジーです
kikulogの(ポエムの)エントリーで、確認しました。アイロニカルな批判と捉えて紹介させて頂いたのですが、ちょっと言葉足らずだったかも知れませんね。本文に追記を入れておきました。お知らせ頂き、ありがとうございます。手数をお掛けしました。

私も、水伝を信奉する人は、「みにふぃえ」的な考えを想定しているかも知れない、と思った事があります。その内、結晶の出来方によって、「綺麗な字」とか、「綺麗な声」とか言いだしかねないな、と…⇒http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php?logid=2835#com2851

投稿: TAKESAN | 2006年12月 1日 (金) 16:49

ありがとうございます。お手間をおかけしました。

投稿: Chromeplated Rat : pooh | 2006年12月 2日 (土) 06:35

 ・朴斎雑志: 水に芸術はわからない

を追加しました。

投稿: TAKESAN | 2007年2月12日 (月) 12:07

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 文科系的水伝批判:

» 「水の伝言」は真正ではない。…知性の乗り越えられぬものを感じて。 [スポンタ通信2.0]
いい年をして、警察がやってくるようなことを何故しているのかといえば、知性の乗り越えられぬ壁をなんとかしたいからである。知性の乗り越えられぬ壁とは何かといえば、学習院大学の田崎先生が、「水の伝言」をして、「信じないでください」としか言うことができなかった...... [続きを読む]

受信: 2006年12月 2日 (土) 05:49

« 何をか言わんや | トップページ | ウエート »