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2006年11月20日 (月)

学習療法

G-NET 最新厳選☆脳を鍛える特集:学習療法 高齢者施設で大流行。全国で300施設に

本当に認知症を改善する効果が「学習療法」にあるのかというと、川島教授も「成果がトレーニングそのものに由来するのか、スタッフとの交流によるものなのかは区別できない」という。それでも、「学習療法全体としての効果は十分に示したつもり。画像機器を使った脳の機能解析が専門であり、それ以上の学問的な検証は、認知症専門の方にお任せしたい」。

川島氏の認識としては、研究によって、ある程度の効果が認められたのだから、それを用いていっても良いのではないか、といった所でしょうか。少なくとも、害になる事は無いのだから、と。確かに、詳細な学術的検証を待っていては、いつまで経っても現場に適用出来ない、という事情はあるのでしょうね。ただ、この様なメソッドに対して、非専門家がどういった認識を持つか、というのは、よく考えられなければならないと思います。個人的には、過剰に喧伝されているのでは、という印象を持っています(川島氏自身は、かなり慎重な物言いをされる方でもあるのですが)。勿論、そもそも川島氏の研究が妥当であるか、というのも、どんどん追試されるべきでしょう。それによって、エビデンスが蓄積されれば、それは良い事だと思います。

私が懸念しているのは、「脳を活性化させる/させない」文化、と、文化を二分してしまう様な見方を形成する可能性ですね。考え過ぎなのかも知れませんが(川島氏の著作では、よく、ブレイン・イメージングによって得られた画像を載せ、「これは前頭前野が活性化した/しない」、という書き方がされているので、気になってしまうのです)。それと、一般的な学習の過程において(つまり、認知症の改善、という臨床的な観点では無く)、単純計算や音読が、どれ程効果的であるか、という点についても、疑問を持っています。

参照:

So-net blog:☆星に願いを☆:学習療法(認知症)メモ〜長すぎです

Yahoo!ブログ - ☆お馬鹿姫の遠吠え☆:学習療法 前頭前野を活性化

学習療法:メディケア栄

ヒューマン・サービス・プラットフォーム プロジェクト詳細 高齢者プロジェクト

医学書院/週刊医学界新聞 【〔特集〕認知症に挑む(プランナー:川島隆太)〔新春座談会〕「認知症は予防できるか」(川島隆太,本間昭,朝田隆,久野譜也)】 ( 第2664号 2006年1月2日)

川島隆太 - Wikipedia

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コメント

メモ

『週刊朝日』に、脳トレの批判記事が載っている模様。

読んでみます。

投稿: TAKESAN | 2007年11月 7日 (水) 14:03

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